クリエイジ コラム 1週1冊良い本を読もう

今日の重大ニュースをもとに、良い本を読んで、良い意思決定をしませんか?

読書の秋

2005-10-31 09:09:48 | プロ
 万巻の書を読みたいと思うが、週に2冊、年に100冊、人生70年として7000冊が最多か。「なぜ本を読むの」と聞かれて答は色々あるが。私は本を読むこと自体も没頭できる楽しみであり、さらに良い意思決定の一助となることを期待している。
 神田神保町には190の書店があり内160店は古本屋で、新刊と古本合わせて1000万冊の本があると聞く。学生時代から古本屋めぐりが好きだったし、いずれは事務所を神保町に移したいと考えている。秋雨の夜長に読書三昧としたい。
「長き夜の中に我在る思いかな」高浜虚子

(推薦書籍)
半歩遅れの読書術 1
半歩遅れの読書術 2
いまさら人に聞けない!ベストセラービジネス書のトリセツ
成功読書術-ビジネスに生かす名著の読み方
いまこそ読みたい哲学の名著-自分を変える思索のたのしみ
ザ・ベストセラー-1985~2004

ロッテ日本一

2005-10-30 00:00:00 | プロ
 ロッテが阪神に4連勝して31年ぶりに日本一となった。胴上げに向かうバレンタイン監督の笑顔が素敵だった。ロッテの勝因は、若い選手の勢いとスピード、さらに監督の誉めるコーチングにあったと思う。逆に阪神の敗因は、すべてが後手に回ったことではないか。
 ロッテは千葉の地元ファンづくりにも成功し、ビジネス的にも赤字削減が進んだようだ。野球界の皆様にはスポーツのプロ化、ビジネス化の兄貴分として、サッカー界に負けないよう知恵を絞ってもらいたい。

(推薦書籍)
野村ノート
夢を絶対に実現させる方法!
マネー・ボール-奇跡のチームをつくった男
日本プロ野球改造計画
星野仙一決断のリーダー論

業界地図

2005-10-29 00:00:00 | M&A
 経営者が時流の変化に聡いか疎いかで企業の隆盛か没落かの命運が左右される。ネットビジネスの成功で資金力をつけた新興経営者の野心は、規制に守られながらせっかくの資産を持ち腐れさせている緊張感のない経営者に取って代わりたがっているように見える。
 そこにまた巨額の資産を運用する投資ファンドが介在して事態は縺れ、業界変動の行方に世間の耳目が引き寄せられる。野心と怠慢の構図ばかり透けて現れ、健全な経済社会に資する業界発展の構図とは縁遠いのが惜しまれる。

(推薦書籍)
業界地図 2006年度-仕事に、就職に、投資判断にとても便利
図解革命!業界地図最新ダイジェスト 2006年版
最新業界地図がまるごとわかる本 2007年度版
〈最新〉日本の業界勢力&系列地図
日経業界地図 2006年版
図解業界地図が一目でわかる本 最新2006年版
市場占有率 2006年版
IT・ネット業界地図 最新版-オールカラー
日本の金融業界2006 金融業界、新たな競争の時代へ

中小企業融資

2005-10-28 09:43:25 | 金融
 中小企業向けの銀行融資で、無担保や経営者の個人保証免除が普及しつつある。銀行融資は従来、不動産担保や経営者の個人保証をとるのが一般的だったが、企業の成長性や健性を重視した動きであり望ましい。個人保証は経営破綻時に経営者の生活基盤を壊し、自殺者が年間3万人を超える一因とも言われている。
 企業経営はトヨタにみるように無借金が理想であり、無理のない身の丈にあった投資が望ましいが、つい無理をしてしまうのが人間の性かもしれない。経営コンサルティング時代に過剰投資で失敗した例をいくつも見てきた。明日は我が身とならないよう気を付けたい。

(推薦書籍)
金融業の収益「力」を鍛える-BCG流儲かる金融事業戦略を創る発想法
金融工学20年-20世紀エンジニアの冒険
金融マーケティング戦略-顧客理解とリスク管理の理論と実践
日本資本市場の挑戦-「リスク」と「教育」と「豊かな人生」
銀行の戦略転換-日本版市場型間接金融への道
日本の金融制度改革
アメリカを創ったベンチャー・キャピタリスト

在日米軍再編

2005-10-27 10:13:08 | グローバル化
 日米両政府は在日米軍再編案を固めた。沖縄の普天間基地はキャンプ・シュワブ沿岸部への移設、米軍厚木基地の空母艦載機部隊は岩国基地への移転などで合意。藤沢市民としては昼夜の艦載機の騒音から開放されるのは嬉しい。
 軍人は日本24万人(国民540人に1人)、米国140万人(国民210人に1人)、軍事費は日本5兆円(国民1人当り4万円の負担)、米国50兆円(国民1人当り17万円の負担)である。21世紀は戦争よりもテロや自然災害のリスクが高まっており、軍の役割は変わっていると思う。戦闘機や戦車から防災用ヘリコプターなどへの転換とともに、軍人の削減が望ましいと思う。とりわけ21世紀に人口が半減する可能性が高い日本では削減を急ぐ必要があろう。

(推薦書籍)
国防
東京・同時多発テロ-日本攻撃計画シミュレーション
「戦争学」概論 講談社現代新書 1807
マハン海軍戦略
失敗の本質-日本軍の組織論的研究
戦略の本質-戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ

イラク新憲法

2005-10-26 09:08:48 | グローバル化
 イラクで新憲法が10月15日の国民投票の結果承認され、総選挙を12月15日に実施し、年内に本格政府が樹立される見通しとなった。イラクは人口2400万人でアラブ系のイスラム教シーア派(65%)とスンニ派(20%)、クルド系(15%)の3者の協調が課題である。2003年3月のイラク戦争から2年7か月を経て、米兵士の死者は2千人に達し、毎日のように自爆テロが続いている。
 治安回復への足取りは重いが、民主化への道を少しずつ進んでいるのも事実のようだ。駐留多国籍軍の撤退の日が早期に来ることを期待したい。

(推薦書籍)
攻撃計画-ブッシュのイラク戦争
戦争で儲ける人たち-ブッシュを支えるカーライル・グループ
アメリカ一国支配の終焉 講談社+α新書
イラク零年-朝日新聞特派員の報告
不安の正体!-メディア政治とイラク戦後の世界
帝国の傲慢 上

消費税を社会保障に

2005-10-25 09:35:07 | 制度
 自民党の財政改革研究会は消費税を社会保障目的税化する中間報告をまとめた。社会保障の公費負担と消費税をバランスさせると、消費税は2005年度では9%、2015年度には12%から15%になる可能性があるとのこと。社会保障は本来保険料で賄うのが原則であるが、現在も税金投入がなされており複雑怪奇となっていると思う。
 税金も保険料も国民の負担には違いなく、一体化して簡素化し透明性を高め無駄な事務コストの削減を図る必要があると考える。歳出削減と合わせて、オープンで徹底的な議論を期待したい。

(推薦書籍)
消費税15%による年金改革
消費税の経済学-誰が税を負担するか
「福祉国家」に立ち向かう 社会保障再生の道を問う
人口減少時代の社会保障改革-現役層が無理なく支えられる仕組みづくり
社会保障年鑑 2005年版
学ぼう!社会保障-小学校高学年からの社会保障読本

文章力

2005-10-24 09:14:33 | プロ
 コラムやメルマガの編集などで文章力を問われる機会が増えた。野村総合研究所での新人時代に、レポートを真っ赤に修正された思い出がある。起承転結、5・7・5または5・7・5・7・7の短文に、定性と定量のバランス、事実と意見との分離、キーワードの重視、推敲すること、などを教わった。しかし実践は歳をいくつ重ねても難しい。メルマガやブログの普及で同じ悩みを抱えている人も増えているのでないだろうか。
 夏目漱石の爪の垢でも飲めば、もっと文章がうまくなるのにとも思う。
 「犬が来て水のむ音の夜寒かな」正岡子規

(推薦書籍)
読ませるビジネス・実用文の書き方-文章上手をめざせ!
これでカンペキ!誰でも書けるビジネス文書 新版
説得できる文章・表現200の鉄則 第3版
考える技術・書く技術 新版-問題解決力を伸ばすピラミッド原則
仕事文の書き方 岩波新書 新赤版 517

モーターショー

2005-10-23 16:00:27 | 科学技術
 第39回東京モーターショーが開幕した。私がモーターショーに初めて見学に行ったのは1971年だった。自動車工業会から自動車の需要予測の仕事をもらっていた。当時の乗用車の世帯普及率20%は80年には55%になるとの予測がほぼ当たったことがなつかしい。過去34年の間に7台の車を乗り換え、生活費の約1割は車関係費だ。幸い交通事故には遇わず保険の世話にはならずに済んでいる。
 車の排気ガスによるスモッグは減ったが、毎年、交通事故で7千人の死者と120万人の負傷者がでる。さらなる環境対策と安全対策も施した夢の車を期待したい。

(推薦書籍)
自動車の仕事大研究
自動車が危ない 新潮新書 131
BMW物語-「駆けぬける歓び」を極めたドライビング・カンパニーの軌跡
裁かれる三菱自動車
能力構築競争-日本の自動車産業はなぜ強いのか 中公新書 1700
ザ・ハウス・オブ・トヨタ-自動車王豊田一族の百五十年
ザ・トヨタウェイ 上

雰囲気の冥利

2005-10-22 00:00:00 | 制度
 10月26日(水)~28日(金)の3日間、茨城県水戸市で第91回全国図書館大会が開催される。インターネットの普及も影響してか、図書館界は館種を問わず予算難に見舞われ役割の刷新に揺れている。
 公共図書館はビジネス支援や行政支援にサービス・メニューの視野を広げ、また指定管理者制度による業務のアウトソーシングに傾きつつある。コレクション主体の閲覧・貸出・レファレンスにサービスが片寄っているばかりでは、ユビキタス化の進展で居ながらにしての勝手良さに遅れを取る一方となろう。
 情報知識を集める場所としての図書館はそれを求めて行きつけになり集うところである。
 来館者をユーレカ(EUREKA:発見!)に誘う“雰囲気の冥利”をいかにか創り出すかが図書館の未来を左右しそうに思われる。

(推薦書籍)
図書館の興亡-古代アレクサンドリアから現代まで
アレクサンドリア図書館の謎-古代の知の宝庫を読み解く
知識の灯台-古代アレクサンドリア図書館の物語
新・大英図書館-設計から完成まで
本棚の歴史
未来をつくる図書館-ニューヨークからの報告 岩波新書 新赤版 837
図書館を遊ぶ-エンターテインメント空間を求めて