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海賊の末裔が乗るチビ山賊号 bandit150

台湾スクーター トルクカムグリスアップ&清掃

主に仕事で使う台湾スクーター
少し前に、2万キロ弱使用したドライブベルトを交換しました。
通常、同時にトルクカムもグリスアップするのですが、その時は急な悪天候で中止しました。

ベルトも完全に馴染みが出た距離ですし、トルクカムグリスアップを行いました。

この後輪側のパーツを分解グリスアップ&清掃します。


自動遠心クラッチのシューです。
油分が遠心力で流れてきた様子です。
ペーパーを当てて油分を落としました。

クラッチの内側にも油分がついて色が変わっています。
脱脂して細目のペーパーを当てました🔧


スクーター時代にお世話になった、測定士さんという方のアイディアで、センタースプリング弱化チューンしてあります。
これによりドライブベルトが2万キロ持つようになりました。
キムコのスクーターの弱点の一つは
トルクカムのグリスが遠心力で流れてクラッチに付着する事
(スタート時のジャダー発生トラブルになります)
これはオイルシールを国産に換えても完全には防げません。
国産だとあまり出ないトラブルなので〜
(^_^;)
思うところがあり、台湾キムコには無い,
このパーツを付けてみました。
(スプリングの内側に入っている円柱状の部品)

ホンダの125のスクーターの純正パーツです。
サイズが全く一緒で使えるんです(笑)
これが漏れたグリスを受け止めてくれています。
写真に写ってるようにグリスが内側に付着していました。
完全に防ぐ事は出来ませんが、これでクラッチ清掃回数が国産並みに減りました。

クラッチとスプリングを取り外したところ
円柱部分のカバーを取ります。


ここが、トルクカムの肝となる溝とピン
此処らの働きによって、スクーターは再加速が可能になります。
拡大写真

ピンがこの溝の中を動く訳ですが、駆動の力を伝えながら、金属同士が擦れ合う構造なので負荷が大きいです。
その為、当たってない所にバリがあります。
ダイヤモンドヤスリでこのバリを小さくしました。
整備しないで過走行すると、この溝に段付きが生じて変速しなくなります。
それらの予防だけでは無く、スムーズな再加速の為にグリスアップをしました。

強い力が掛かっているのが分かる当たった跡


こんな風に、溝に一杯,ヤマハの専用のグリスを詰めます。
(いくつか試した中で一番垂れが少ない)

こんな風にカバーを被せて組み立てていきます。

ちなみにスズキのアドレス125は、定期的に此処のグリスアップをしないと、中のピンがこのカバーを突き破って飛び出すトラブルが発生します。
┐(´д`)┌ヤレヤレ

基本的にグリスアップは、少なくとも10,000km毎にしています。
それでも最初の写真に有るように、グリスは完全に無くなり、劣化し,色がモリブデングリスの色の様になります。

この台湾スクーターのトルクカムの部品は、
定期的なグリスアップによって6万キロでも問題無く使用可能です。
が,整備をしないと、この距離だと溝が広がってガタガタで使えないでしょう。

20年位前に250のスクーターブームがありました。
無知な為に、全くメンテしないでベルトが切れる迄使うと、駆動系の殆どの部品が要交換になり、250だと7~9万円必要なので乗り換えのパターンが多かったですね(^_^;)

国産はパーツ精度が高い為、台湾スクーターよりも、少しメンテサイクルは長くても大丈夫ですが、ベルト交換時に駆動系すべてのグリスアップ&脱脂はした方がいいですね(^^)v










コメント一覧

cozycycle1717
お早う御座います♪
senamickさん

トルクカムのグリスは、複数試した中でヤマハが一番マシだったので使っています^^;
絶対にこのグリスが良い!とまでは言えません〜
senamickさんが持っておられる高い高いグリス!ならそちらの方がいいかも〜
キムコの場合グリスが垂れてくるので拘りますが、国産なら熱に強く圧縮に強ければ大丈夫かと。
わざわざヤマハのグリスを買う価値はないと思います。

ちなみに昨日,早速グリスが垂れてきていたので、クラッチのところは分解して拭き取りました。 
(構造的欠陥がどこかにあるんですが、まだ把握しきれてない)
一度拭き取れば大抵大丈夫なので然程気にして居ませんが~
┐(´д`)┌ヤレヤレ
senamick
こんばんは

こう言う記事は参考になります。
しかし、クラッチシューは綺麗ですね
トルクカムのグリスは、YAMAHAのが良いのでしょうか?

今度、PCXのフルメンテナンスをする予定です。
上手く出来るかどうか分かりませんが、後輩の為に頑張ります。
cozycycle1717
お早う御座います♪
bandet150さん

そうですね!
スクーターの駆動系の工具は、ミッション車と違うのが多いので、購入してまで自分でやる価値があるか?は確かにあります。

いずれにしろ一定の距離で、きちんと整備していたら問題は起きないんですが〜

台湾スクーターは、メンテサイクルが短いんですが、足元がフラットでメットインがとても大きいので日常の使い勝手と整備性が良いのがメリットですね〜
それと整備した分,きちんと改善されるので効果がハッキリ出ます。

大柄でキャブ車なので燃費が悪いのが弱点ですね^^;
普段の街中はリッター23〜25┐(´д`)┌ヤレヤレ
ツーリングで35なので、bandet150はとても優秀です(笑)
bandit150
おはようございます。
台湾のスクーターはいろいろメンテしないと大変そうですね。
実はうちのV125は駆動系は自分でやってないのです。
やればできるのでしょうが、なんか工具揃えるのも億劫でいつもバイク屋持って行っちゃってます。
手が空いていればすぐその場でやってくれるので便利なのもあるとは思います。
20000-25000kmくらいで持っていくので、今のところV125は2台とも駆動系のトラブルはないです。
V100の時はよくベルト切れて引き取りに来てもらってました。
スクーターは便利ですけど、チェーンと違って駆動系は手を掛けないと痛い目見ますよね。
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