交渉４年 日印ＥＰＡ正式合意

２５日、来日中のインドのシン首相と、日印両国貿易額の約９４％の関税を
今後１０年間で撤廃する経済連携協定（ＥＰＡ）締結で正式に合意した。

中国が輸出を制限しているレアアース（希土類）のインド国内での
開発、再利用の協力促進でも一致。

国連安保理の常任理事国入りを目指すＧ４（日印独ブラジルの４カ国）として
緊密に連携することも確認した。

日印は民主主義や法の支配、自由の尊重という価値観を共有する。
ともに台頭する隣国・中国に懸念を抱く。

高成長を続けるインドも、インフラの未整備も目立つ。
シン首相は訪日前の会見で、インフラ整備への日本の協力を切望していた。

「日本の投資が過度に中国に向けられている。それをインド側に向けてほしい」。
インド側にも日本の「脱中国依存」を求める事情がある。

【吉永康朗、増田博樹、ニューデリー杉尾直哉】

毎日新聞　2010年10月26日　11時16分





両国はほかに、日印の閣僚級経済対話を定期的に行うことや、
ビザ(査証)手続きの簡略化なども確認しました。
原子力協定については早期の妥結に向けて努力するとなりましたが
４年と費やした国と国との交渉がやっと実りました。
日本とインド　おめでとうございます。