温首相「立場これまで通り」、菅首相との会談で

ブリュッセルで４日に行われた菅首相と中国の温家宝首相の首脳会談で、
沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件について、温首相が菅首相に、
「双方、互いの立場はこれまで述べている通りだ。ここでは繰り返さない」と
述べていたことが６日、わかった。複数の日中関係筋が明らかにした。

これまでの中国の立場には、
尖閣諸島を「中国固有の領土」とする見解のほか、
同事件で逮捕した中国人船長を日本が釈放した際に中国政府が要求した
「謝罪と賠償」が含まれている。

日中関係筋は「中国は依然として『謝罪と賠償』を
取り下げていないとも読み取れる。

状況次第で再び持ち出してくる可能性がある」としている。

（2010年10月7日10時09分 読売新聞）


先日の国会で、菅総理は尖閣事案と我が国の対中国外交について
「外交上のやりとりの詳細を話すことは控えるがASEMでの
私と温家宝首相との懇談では、戦略的互恵関係を推進する事で一致しました」
と答弁したが、

中国側は、日本語がわかる通訳を同行していたのに
菅は中国語の出来る通訳をつれて行ってはいない。

日本では、正確な通訳が重要とされるが、中国では国益を優先し、
必ずしも言った通りに訳さなくてもいいらしいと１０月７日の【産経抄】にある。
菅の答弁とは違い、二人の立話はチグハグなものだったと考えた方がいい。