ブダペストからウィーンまではバスでたった3時間。
国境でも係官がバスに乗り込んできて、ちらっとパスポートを覗くだけ。
国境越えがどんどん簡単になってきている。
ウィーンと言えば音楽の都。
ベートーベンやらモーツアルトやらヨハンシュトラウスやらが活躍した街。
、、なんだけど、この日はEURO2008の決勝トーナメントのスペインVSイタリア戦の日ということもあり、街の中心はスペイン人で赤く埋め尽くされていた。
試合開始までまだ8時間以上もある。そりゃせっかくだから観光もするだろう。
と暢気に構えていたら、どこからともなく太鼓の音と大歓声が響いてくる。
歩いていくと、聖シュテファン教会前の歩行者天国をスペイン人で埋め尽くしてシュプレヒコールを挙げている。その音に誘われ、更に集まるスペイン人。踊り出すスペイン人。なぜか闘牛士の格好をしたおっさん達が現れ、更に歓声が上がり、テレビカメラが集まり、赤ちゃんを連れた若いスペイン人のお母さんが我慢できなくなって路上で服を脱いでユニフォームに着替えだすという有り様。
そしてそれを取り巻いて寂しそうに眺める数少ないイタリア人サポーター。
この状況を空気感も含めて正確に例えると、神宮球場での阪神ファンとヤクルトファンの関係に近い。
試合までまだかなり時間があるのに、早くも酔い潰れて道で倒れているスペイン人も、昔よく見た姿だ。
あまりに盛り上がってたので、この日の夜行で出るのをやめることにする。
この日はザッハトルテしか食べていなかったので、スーパーに行って何か食べるものを探す。
それにしても今までずっと、現地の価格を日本円に換算すれば必ず安く感じてたのに、とうとう日本円に換算して高いと感じる土地に来てしまった。
結局食パンとチーズとハムを買って1.7ユーロ。
やってはいけない計算をすると、約25000イランリアル。もしくは約120インドルピー。ああ、やるんじゃなかった。
ウィーンは飲み水とトイレが無料なのが素晴らしい。ウィーン大好き。
そして公園の芝生でサンドイッチを作る。
カフェザッハのザッハトルテより贅沢に感じるのはどうしてだろう。
生きていくのって実は大変だということを久々に実感する。
夜は王宮近くの特設巨大モニターを冊の外から覗き込んで観戦。
試合結果はあの通り。
自分でもどういうわけか途中からイタリア側に肩入れしてしまい、不完全燃焼な夜となる。
急遽滞在することを決めたので宿もなく。
議事堂近くの芝生でスペイン人の集団がバタバタ倒れてたので、その近くにそのまま横になり朝を待つ。
どんどんてきとーになってる自分をシニカルに見つめながら。
翌日、空席ありのバスを待つ。
そして席に座るなり、疲れて深い眠りに落ちる。
気付くとバスはプラハに着いていた。
一体いつの間に国境を越えたのだろう。
いろいろなボーダーがどんどん希薄になっていく。
国境でも係官がバスに乗り込んできて、ちらっとパスポートを覗くだけ。
国境越えがどんどん簡単になってきている。
ウィーンと言えば音楽の都。
ベートーベンやらモーツアルトやらヨハンシュトラウスやらが活躍した街。
、、なんだけど、この日はEURO2008の決勝トーナメントのスペインVSイタリア戦の日ということもあり、街の中心はスペイン人で赤く埋め尽くされていた。
試合開始までまだ8時間以上もある。そりゃせっかくだから観光もするだろう。
と暢気に構えていたら、どこからともなく太鼓の音と大歓声が響いてくる。
歩いていくと、聖シュテファン教会前の歩行者天国をスペイン人で埋め尽くしてシュプレヒコールを挙げている。その音に誘われ、更に集まるスペイン人。踊り出すスペイン人。なぜか闘牛士の格好をしたおっさん達が現れ、更に歓声が上がり、テレビカメラが集まり、赤ちゃんを連れた若いスペイン人のお母さんが我慢できなくなって路上で服を脱いでユニフォームに着替えだすという有り様。
そしてそれを取り巻いて寂しそうに眺める数少ないイタリア人サポーター。
この状況を空気感も含めて正確に例えると、神宮球場での阪神ファンとヤクルトファンの関係に近い。
試合までまだかなり時間があるのに、早くも酔い潰れて道で倒れているスペイン人も、昔よく見た姿だ。
あまりに盛り上がってたので、この日の夜行で出るのをやめることにする。
この日はザッハトルテしか食べていなかったので、スーパーに行って何か食べるものを探す。
それにしても今までずっと、現地の価格を日本円に換算すれば必ず安く感じてたのに、とうとう日本円に換算して高いと感じる土地に来てしまった。
結局食パンとチーズとハムを買って1.7ユーロ。
やってはいけない計算をすると、約25000イランリアル。もしくは約120インドルピー。ああ、やるんじゃなかった。
ウィーンは飲み水とトイレが無料なのが素晴らしい。ウィーン大好き。
そして公園の芝生でサンドイッチを作る。
カフェザッハのザッハトルテより贅沢に感じるのはどうしてだろう。
生きていくのって実は大変だということを久々に実感する。
夜は王宮近くの特設巨大モニターを冊の外から覗き込んで観戦。
試合結果はあの通り。
自分でもどういうわけか途中からイタリア側に肩入れしてしまい、不完全燃焼な夜となる。
急遽滞在することを決めたので宿もなく。
議事堂近くの芝生でスペイン人の集団がバタバタ倒れてたので、その近くにそのまま横になり朝を待つ。
どんどんてきとーになってる自分をシニカルに見つめながら。
翌日、空席ありのバスを待つ。
そして席に座るなり、疲れて深い眠りに落ちる。
気付くとバスはプラハに着いていた。
一体いつの間に国境を越えたのだろう。
いろいろなボーダーがどんどん希薄になっていく。