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画像診断 初学者ブログ

画像診断をやりはじめたばかりの初学者のメモ書きです。
ご指導いただければ幸いです。

バキューム現象のpit fall / 

2013-03-16 12:03:46 | 骨軟部
これは口頭で先輩に教えていただいた事であるので、文献などの引用はありません。

バキューム現象というのは、椎間板と椎体の間にガス(窒素)がたまること。

骨条件で圧迫骨折や転移を見ていると目立つので、最初はびっくりしました。


このバキューム現象によって生じたガスはCTではもちろんガスに見えますが、変性した部分に水が入り込むことがあり(寝たきりなどで)、MRIではなかなか難儀な所見になるそうです。

何との鑑別が難しいかと言うと、感染症?



単に加齢のせいかと思ったけど、腰痛と関係しているという話もあるようで。

http://jdream2.jst.go.jp/jdream/action/JD71001Disp?APP=jdream&action=reflink&origin=JGLOBAL&versiono=1.0&lang-japanese&db=JMEDPlus&doc=08A0686825&fulllink=no&md5=057cca60c2bc9adb74a56c29f152a47f

椎間板変性/椎体変性/シュモール結節

2013-01-31 20:34:49 | 骨軟部
椎間板の変性に伴い、隣接する椎体の終板下に異常骨髄信号を認めることがある.

Modic分類:椎間板変性に伴う椎体変性の分類
1型:血管豊富な線維組織の増生と骨髄浮腫でT1強調像で低信号、T2強調像で高信号を示す
2型:脂肪髄変性を反映し、T1強調像でもT2強調像でも高信号を示す
3型:変性の終末像で骨硬化を反映し、T1およびT2強調像でともに低信号を示す


椎間板自体の正常信号はT2WIで髄核が低信号、周囲が高信号である。
これがT2で均一の低信号だと、椎間板の変性が考えられる。


シュモール結節は椎体内にある、髄核が椎体に突出した穴ぼこのようなもの。
椎間板ヘルニアの一種である。
骨硬化像に囲まれていることが良性を示唆する所見として重要である。
隅角乖離は椎体の端が欠損するものでシュモール結節と機序は同じである。


関節症 arthrosis / 骨関節症 osteoarthrosis

2013-01-28 22:47:05 | 骨軟部
関節症とは いずれかの部位で機能障害・関節痛を生じている 事をさす

基本をおさえる


関節症の分類

●変形性骨関節症 OA

●関節炎 arthritis
 関節リウマチ
 血清学的反応陰性関節症

●その他
 神経性骨関節症
 結晶沈着性関節炎
 滑膜骨軟骨症
 色素性絨毛性結節滑膜炎

●骨壊死
 無腐性骨壊死、骨梗塞、離断性骨軟骨炎、骨端症



変形性質関節症の3大所見
1.関節裂隙の狭小化
2.軟骨下の骨硬化
3.骨棘形成

RAのXp所見
1.関節腔の均一な狭小化
2.骨粗鬆症
3.関節辺縁のびらん

OAとRAでは股関節の狭小化の仕方がちがう
OA:上方へ
RA:内側へ


血清学的反応陰性関節症:リウマチ因子陰性の脊椎関節炎 
 ex) HLA-B27陽性脊椎関節症、リウマチ類縁疾患、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、ライター症候群
   潰瘍性大腸炎


SAPHO症候群はなんど覚えても忘れる
Synovitis 滑膜炎
Acne ニキビ
Pustulosis 膿疱症
Hyperostosis 骨化過剰
Osteitis 骨炎
を合併する。
慢性再発性多巣性骨髄炎、胸肋鎖骨肥厚症、掌蹠嚢胞症性関節骨炎なども含まれる






頭蓋骨の異常

2012-12-24 19:38:36 | 骨軟部
[非腫瘤性病変]

1.FD
上顎、前頭骨、眼窩に好発
骨硬化像に融解像が混在
視神経管の狭窄多い

2.LCH
子供の骨溶解を見たらまずこれを考える
骨硬化縁なし 境界明瞭、辺縁やや不整な骨融解像
造影される

3.骨paget病
骨の局所的な(remodeling)再生異常により、骨微細構造の変化と骨の形態的な腫大・変形、骨破壊と硬化を伴う
早期:破壊性変化
中期:破壊性変化と治癒性変化
後期:骨の膨張と硬化性変化
骨肉腫、巨細胞腫に転化することあり


4.巨細胞修復性肉芽腫
骨の外傷や出血後の反応性の炎症性病変
若い女性に多い
側頭骨、副鼻腔

5.brown tumor
副甲状腺機能亢進症において破骨細胞が活性化され、骨髄に出血、ヘモジデリン沈着、肉芽組織、線維組織などに置換される
造影される

6.osteomyelitis
免疫不全や副鼻腔炎、中耳炎の合併症としての頭蓋底の骨髄炎
溶骨性変化
造影される