先日紹介したアマゾンで購入し海外配送で包装の表面が汚れていたLCDモジュールは無事、動作しました。
最初は表示されていないように見え、壊れているかと一瞬焦りましたがよく見ると文字が見えていました。
このタイプの液晶表示器はコントラスト調整ができるはずなので基板の裏側を見ると半固定抵抗を取り付けるパターンがありました。
回路図が無いので本当にこのパターンで良いのかという疑問はありましたが、10~20kΩ程度の半固定抵抗で調整するのが一般的で、違うパターンだったとしても流れる電流はわずかなので壊れる心配はありません。
手持ちの半固定抵抗をはんだ付けして調整したらきれいに見えるようになりました。
メルカリで購入した制御ボードが動作することも確認できたので一安心です。
もう1点注文していたのは俗に「鬼目ナット」と呼ばれているナットです。
外側にテーパーのついたピッチの粗いネジが切ってあり、家具などの木工品に金属のねじ穴を作るための物です。
3Dプリンターで製作したものをカメラ三脚に取り付けたいと思い、いろいろ探していたらカメラ三脚のねじに適合したものがアマゾンで安く売られていたので買ってみました。
Cタイプの60個入りで送料無料で1,500円ほどでした。
1個あたり約25円と格安です。
カメラ三脚のねじはインチねじで1/4-20UNCという規格の物です。
これは雄ネジの直径が1/4インチ(6.35mm)でネジ山が1インチに20あるというものです。
ネジ山の間隔=ねじが1回転で移動する距離をピッチと呼びますが、1インチに20山ですので約25.4mm/20=約1.27mmになります。
インチネジには規格が2種類あり、カメラ三脚のねじはユニファイネジと呼ばれているものです。
もう1種類はウィットねじと呼ばれていて主に建築関係で使われているそうです。
ユニファイネジとウィットねじの違いはネジ山の角度で、ユニファイネジは60度、ウィットねじは55度になっています。
角度が違うということは同じ直径とピッチでも山の高さが違ってきます。
厳密には互換性が無いことになりますが、ねじは少し遊び(隙間)ができるように作られているので同じ直径とピッチであれば入る可能性があります。
メートルねじで1/4-20UNCに近いのはM6になります。
M6ねじは雄ネジの直径が6mm、ピッチは1mmです。
寸法が違っているため、1回転も入りません。
こちらは中国から送られてきました。
届いた鬼目ナットをカメラ三脚のねじに入れようとしたのですが入りません。
これはまずいと思いながら手元にあったM6の長ねじに入れてみたところ、全部入ってしまいました。
やられました。
アマゾンのページのレビューには、「間違ったのが届いて連絡したけれども対応してくれなかった」という書き込みがあり、泣き寝入りになってしまうかもしれないと思いました。
幸い、勤務先に1/4-20UNCのタップ(雌ネジを切るための工具)があるので最悪対応してもらえなかったら、ねじを切りなおそうと考えていました。
元々、M6のねじが切ってあるところに切りなおすので部分的にネジ山のないところができて強度は低下してしまいますが、それほど強度を必要とする使い方ではないので問題ありません。
M6に1/4-20UNCを切りなおすのであればホームセンターのカインズホームでM6の10個入りが400~500円で売っていたのでわざわざアマゾンで買う必要はありませんでした。
(アマゾンで注文してからカインズホームで売っているのを知りました)
だめもとでアマゾンの注文履歴の「注文に関する問題」から「1/4-20UNCを注文したけれどM6が届いたので交換してほしい」と問い合わせしてみました。
最初の応答は商品の画像が添付されて「この商品です」という返事でした。
そこで上記のM6の長ねじに全部入っている画像とカメラ三脚のねじに入らなかった画像を添付して再度問い合わせをしました。
(最初の問い合わせでは画像を添付できなかったのでオンラインストレージにアップロードしてURLを添付しましたが見ていなかったようです。)
すると、違った商品が届いたのであれば交換するという連絡がありました。
M6のナットの返品はどうすれば良いか尋ねたところ、「返品しなくてよい」との回答でした。
多分、送料の負担よりも品物の金額の方が安いのだと思います。
船便等、送料が安い運送方法で送ってくると思うので気長に待ってみようと思います。
どんなものが届くのか心配ではありますが、先に送られてきたM6の60個があるので同じものが送られてきても妥協しようと思っています。