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風のいろは 何いろ?

手を休めずに種をまきなさい。
どの種が芽を出すか、わからないからです。
(リビングバイブル:伝道者の書 11-6)

医薬分業

2003-08-19 | 日記(旧サイト~移行分:未分類)
 日本の風土に、医薬分業って合っているのだろうか? 分業したメリットもいくつかあるが、弊害の方が多いように私には思える。自分が調剤薬局で働いていて、言うのもなんだが。
 入社したての頃の約10年前、医薬分業率は、アメリカや韓国で100%ということだった。当時日本は、わずか23~4%だったと思う。いまや70%近くに伸びていたと思うが。これ以上伸びるのだろうか?
 欧米では、医師は、処方箋に薬の成分名を書くと言う。また都内では、備蓄センターというのがあって、たいていの薬はそこで調達できるようになっていると言う。
 ところが、まず日本の処方箋は、ほとんどが薬品名で書かれているので、全国津々浦々から患者さんが持って来られる処方箋の薬品そのものでないと、基本的に出せない。問屋さんも休みの、土曜の夕方に、常備していない薬の処方箋を持って来られたら、大変。入手経路を探すのに、おおわらわ。それで何とか手に入れば、後でお届けもできるが、患者さんもどうしても今日ほしい、でもどうやっても入手できない、という薬があると、本当に困ってしまう。
 たいていの病院さんは、患者さんの了解を得た上で事情を言うと、同じ成分の別の薬に変えてくださる事を諒承してくださる。が、ごく一部、けっこう大きな病院さんだと、絶対薬の変更は受け付けません、という所がある。これは本当に薬局泣かせである。
 もちろん他にもいくつか困ったことがあるけれど。今の店は、それでもとても小さな店なので、そういうパターンはほとんどないけれど。以前いた店は、処方箋受付枚数も多いので、自然、そういうケースの確率も高くなる。大きな店舗のスタッフは、本当に大変である。

 休み明けの今日、仕事をしつつそんなことを考えていた。今日は、少し雨模様だった。お子さんを車において、保護者の方だけ薬局に処方箋を届け、待たれる方がいらした。途中で、子供が大声で泣きながら車のドアをあけ、外に出ようとしていた。保護者の方(叔母さん)がふっとんで行き、私もつい追いかけてしまった。おしっこがしたくて泣いていたのだ。抱きかかえてこちらにいらっしゃるので、私もドアを開けつつ、トイレまで急いでご案内した。お子さんはずーーっと泣きっぱなしだった。かわいそうに…。
 雨や嵐の日、子供づれの保護者さんは大変だ。そんなとき、院内処方であれば、少なくとも雨や嵐の中を余計に歩かなくてすむよね…。時代の流れには逆らえないけど。
 昔 子供たちがかかった、隣の市の小児科さんも、だいぶ前から、分業になった。私の住む市内は、たぶん100%分業だと思う。
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