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Journal de Cochon d'inde ♪こうそん日記♪

2013年10月1日に、娘の誕生日プレゼントとして我が家に来た、可愛すぎるモルモットのこうそん(♀)の日記です。

動物病院に。そして、セレモニー(2019年6月12日&6月17日)

2019-06-17 18:24:33 | こうそんとのお別れ
肝心なところを書いていないので、話が前後してしまいますが…

6月12日の朝、娘が「こうそんの遺体はどうするのか」と聞いてきました。
まさかこんなにすぐだとは思っていませんでしたが、いつかは必ず来ることだけは覚悟していました。日本の場合、私の出身地では人間の場合火葬が主で、その後骨壺という感じです。だからペットの葬儀もだいたい同じ感覚でしてもらえるのではないかという感覚でした(基本的にお骨がある)。

でも、ここはフランス。キリスト教だと土葬です。ペットの土葬は聞いたことがないし、よく分からないのですがやたらに埋めていいというものではないようです。そうなると火葬ですが、以前私の元夫に聞いた際には「え?ごみと一緒に出すんじゃないの?」という、信じられない答えでした。
犬とか大きい動物でないにせよ、あんまりです。

調べればフランスにもペットの火葬場はあるかもしれないけれど、お骨まではきっと無理だろうと思っていました。

そうなったらイエローページで自分で業者を探して、聞いてみるしかないと思っていました。その中で「あの、お骨というか遺灰は引き取れますか?」と聞いて「遺灰を引き取る?そんなのやってませんよ。無理です」と言われて「ああ、はあ・・・わかりました」と言うしかないのかなと想定して、悲しい気持ちになっていました。

娘が質問してきた時にいきなり閃いたのが「動物病院に連絡する」でした。動物病院なら、ペットの飼い主に寄り添った業者を知っているのではないか。お遺灰を引き取りたいと伝えたうえで問い合わせしようと思い、病院が開く9時を待って、連絡しました。

受付の人(獣医アシスタント)に「昨日来た子ですよね」と言われて、ものすごく悲しかったです。

それで「どうすればいいですか」と、質問内容も言わずに問うと「その状態では、もう病院ではなすすべがありません」と言われました。その状態でも「何とか生き返らせてください」と必死で訴える人がいるだろうなと思いました。
そのため、「いえ、遺体の方なんですが… 火葬を考えているのですが、お遺灰を引き取りたいのですが、そういうのは可能ですか」と聞くと、すぐに「大丈夫です。できますので、遺体を連れてきてください。今日の朝来れますか?」と言われたので、せめて午後まで一緒にいたいと思い、午後にしました。

それで午後に娘と一緒に行ってきました。
動物病院では、医師がちょうど手が空いていました。「妻(夫婦で獣医を開業しています)が、かなり容体が悪かったと言っていた」と言われました。血尿の騒ぎの際、この医師にエコーを撮影してもらい、結石が見つかり、余分な検査だの(無意味な)手術などしなくてよくなった。あの時に、あの状態でわざわざ遠くまで検査しに行ったら…確か検査も切開した上で細胞を収集するという、体にかなりの負担がかかるものでしたから、あの時にお別れだったかもしれません。だから、この医師にはとても感謝しています。

この医師に、まだ体が温かいんです(これは、ケージの下に暖房ということで遠赤外線のマットを敷いていたためだと思います)。亡くなっているようには見えないし、一応みていただけませんか?と頼んだら、みてくれました。

体を持ち上げて、既に力がないから、プロだからその時点でもう息がないと分かっていたことでしょう。
でも温かかったのは事実ですので、聴診器を探しに行き、心音を確認して「やっぱり心臓が止まっています」と、確認してくれました。
聞いてみてよかったです。

本当はよくないのかもしれませんが、薄目を開けて寝ているような感じでしたし、苦しい表情や体勢ではなく、本当に疲れた・・・マッタリ・・・そのまま体は永遠の眠りについたという感じで本当に綺麗でしたので、写真をたくさん撮りました。
私はこうそんの写真を撮るのが大好きでしたが、最後まで親孝行してくれました。

その写真を改めて見てみても、やっぱり生きていてマッタリしているようにしか見えないのです。写真には「欲目」が入らず、事実がありのまま映し出されますが、それでもそうでした。
さまざまな角度から撮影していましたし、私が抱っこした状態で娘に写真を撮ってもらったりしましたが、どうしても生きているように見えます。
確認してもらわなかったら「もしかして」という気持ちが残ったと思いますので、確認してもらえて本当によかったです。

遺体の火葬の手続きをしました。「お遺灰を引き取るのですね」としっかり確認されたので「引き取ります」とハッキリ答えました。
火葬手続きの書類を作成してくれました。料金は120ユーロ(約1万5000円)。
失礼かと思いましたが「あの、遺灰はほかの動物のものとかにはならないですよね」と聞くと「識別番号でちゃんと管理して、個別の形ですので間違いなくこの子のお遺灰が来ます」との答えだったので、それならと思いました。

娘が「入れ物は?」と聞きました。娘はお遺灰を引き取れることを喜んでいましたが、そのままずっとうちに「お遺灰」の形でこれからも一緒だよというつもりですので、適当な入れ物では嫌だと最初から言っていました。アマゾンで見たら色々ありましたが、なんだか中国から発送の品物?と言うものばかりでしたが、それなりに高い。

娘が聞くと、アシスタントが「灰を撒くための入れ物に入ってきますが、別料金になりますが美しい入れ物に入れることも可能ですよ」と言い、カタログを持ってきてくれました。
やはり犬猫用のものが中心でしたが、木の箱とか素朴でかわいいものがありました。中には可愛い月のような形のものもありましたが「少量だけしか入らない」とありました。少量でも、犬猫の少量なら、モルモットなら全部入るかな?と思い聞いたところ、業者に問い合わせてくれましたが、モルモットでも「本当に少量しか入りません。全部はやはり無理です」とのこと。

木のもので2つある中迷いましたが、ハート形の物にしました。フランス製、手工芸品とのこと。こうそんはブリブリしていませんが、女の子らしい子だったので、ハートがよく似合います。これが確か58ユーロ(7250円)。会わせて178ユーロを小切手で支払い、遺体を渡しました。

その前日にも使った移動用のバスケットに、牧草だけはすべて入れ替えて遺体をおき、そこに私が編んだ「こうそんの秘密基地」をかけて、脇にはタンポポの葉っぱそして大好きだったカリカリ棒を入れていきました。「どこまでお預かりしますか」と聞かれると、娘は「お遺体だけで」と言います。え?でも、タンポポの葉っぱくらいは入れてあげようよ…と言っていると「燃やされるだけで無駄になるだけ!家に帰ったらモルに上げればいい。それに、タンポポの葉っぱや牧草とかの灰を引き取りたいんじゃない!こうそんの遺灰を引き取りたいだけ!」と、泣いて訴えました。

アシスタントがあわてて「わかりました、お遺体だけ預かりますね」と、引き取ってくれました。

アシスタントが必要な処置をしている時に、私が「タンポポの葉っぱくらい、入れてあげたらどうかなあ。灰にはそう影響しないと思うよ。一緒に火葬するというのは、こうそんがそれを持っていけるという意味があるんだよ」と言うと、意味を理解したようで「そういうことなら・・・」と言うので「ついでに、大好きなガリガリ棒も入れようか」というと、それにも賛成してくれました。でも、「こうそんの秘密基地」は燃やしてはダメとのこと。こうそんの形見がなくなってしまうのが嫌だということなので、その気持ちは尊重することにしました。

アシスタントを呼び、「娘に話して理解してもらいました。タンポポの葉っぱと、あとこのガリガリ棒も入れてあげてくれませんか」と言うと「わかりました。入れますね」と引き取ってくれました。

そして、「お遺灰は15日後くらいに届きます。届いたら連絡しますのでまた来院して下さい」とのこと。

そうして手続きをしてきたのですが、その翌日くらいにその手続き書をじっくり見ていたら、火葬には3種類あることに気づきました。
1つ目は、集合火葬というか、特に個別にせずに火葬するため、遺灰の引き取りができないコース。
2つ目は、私たちがお願いした「遺灰を引き取る」コース。間違いなく、あなたのペットの遺灰をすべて引き渡しますと太字で書いてあるものの、施設には2~3体を(仕切りはして間違いないようにするが)一緒に入れることがあると書いてありました。それは別にいいのですが・・・
3つ目は「お葬式および個別火葬」コースでした。お棺というか、専用のボックスに入れてちゃんと整えてくれて、火葬前に最後のお別れができるというコースです。火葬も、完全に一体だけで行うとのこと。予約をすれば現地に行って最後のお別れをできる。予約しなければ完全に個別で火葬した上で、遺灰を動物病院に届けるというコース。

それを見た時から「お葬式のコースのほうがよかったんじゃないか・・・」と思っていました。娘にサラッと言ってみましたが、よく理解しなかったようですし、どこに行けばいいのかもよく分からないため「お遺灰引き取るだけでいいね」と言っていました。

でも昨日、悲しみが絶好調の時に、やっぱり後々後悔したくない。肉体とはこれでほぼ完全にお別れになるけれど、せめて一緒にいたいと思いました。でもこうそんは本来は「娘の誕生日に来てくれた、娘の」こうそんです。そこで、娘に「水曜日に引き渡しをしていて、既に日曜日なのでもう遅いかもしれない。でもそういうコースがあるけれど、その方がいいか?その方がいいなら、聞いてみるだけ聞いてみるけど、どうする?」と聞いてみました。

完全に理解した娘は「そういう風にしたい!と、すぐに返事をしました。「こうそんは、家族を支えてくれた。だから、一番を受け取るに値する存在だから」と言っています。じゃ、さっそく明日(月曜日)の朝に連絡してみる。もしもう遅かったらごめんね。でもそうじゃなかったら変更してもらうから。と言いました。

そして本日朝。

動物病院に電話すると、変更できるとのこと。そして、お遺体はまだその病院にいるとのこと。だったら間違いなく変更できるということで一安心しました。予約の方は業者に直接電話してくださいとのことで、業者に電話すると「ほかの電話番号」を案内されて、その電話番号は「使われておりません」または「つながりません」で一方的に切れてしまったので、動物病院にその旨伝え、お手数をかけて申し訳ないが、業者から私に連絡していただければ、話が確実だと思うと伝えたら、そうするとのこと。また、私が「手元にある契約書では『セレモニー』になっていないですが、本当に間違いなく手配されるでしょうか」と聞くと、こちらの書類は既に以前のところには横線をして消しました。そして、セレモニーコースにしてありますから大丈夫とのこと。ただ、返金があるので(セレモニーコースの場合、現地清算だそうです。前回、お遺灰を引き取るコースということで前述の通り支払っていますので、その返金です)来院してもらえませんかと言われました。その時に、その契約書も持ってきてくれれば書き直しますからとのこと。

結局、「ほかの電話番号」とは、予約専用窓口になるので、その番号に連絡しなければならないとのこと。

また掛けたら「つながりません」となったが、再度掛けたらつながりました。そして、事情を話し、先日もらった識別番号はセレモニーコースでもそのまま使われるとのことなのでそれをいったところ、「こうそんちゃんですね」と言われたので、安心しました。

セレモニーコースに変更をしてもらいました。代金は200ユーロ(約2万5千円)。これにお遺灰を木の箱に入れてもらう場合は別料金が加算ですが、現地で支払います。現地なら、箱の現物を見ることができるのでいいなと思いました。

本日の午前中は心理士のところに行かなければならなかったので行き、帰宅すると予約確認書が届いていました。
病院の診療記録等は元夫の苗字で登録されていたのですが、この手配をする際に「すみません、私の旧姓に変更してください」と言い、手続き書は変更してもらいました。

予約確認書は、しっかりと私の旧姓になっており、Kosson (こうそん)の葬儀としっかり記入されていました。

最後のお別れは、プライベートな部屋でできます。日本のような立派な「お葬式然」ではありませんが・・・最後のお別れは、辛いけれどやっぱりしたい。最後にこうそんの可愛い顔をもう一度この目にじっくり焼き付けたいです。

こうそんはフカフカのものにくるまっているのが大好きでした。途中からはケージの中ではそれはあまり好きではなくなってしまったのですが(多分暖房があるから暑いんだと思います)、私たちと触れ合っている時はフカフカの中に入り込むのが好きでした。でも、使っていたものを燃やすというのは娘が「形見がのこらない」と言いますから、急いでこうそん用に編もうかなあと思っています。ママからのフカフカにくるまってね。怖くないよ。ずうっと一緒だからねって。

あと、手紙も書いて、読んであげようと思っています。アルバムや写真も持って行って、たくさん遊んだね!病気の時は、たくさん頑張ったよね!とお話ししようと思います。
セレモニーは7月2日(火曜日)。2週間ありますが、ぼーっとしていたらあっという間に過ぎてしまうと思います。
だから、まずは編み物から始めようと思います。(それは入れられないと言ったら、せめてお別れのひと時にかけてあげたいです)

悲しいけど、頑張るよ!