goo blog サービス終了のお知らせ 

りゅういちの心象風景現像所

これでもきままな日記のつもり

I’m glad there is you (2)

2010-05-06 21:10:42 |  日 記 
病から奇跡的な復活をし、その後にいくつかの来日公演も果たしたオスカー・ピーターソン。K氏と僕は、復活来日公演でBlue Note Tokyo東京国際フォーラムの2度、その場に居合わせる幸運を得ました。’03、’04のことです。
全盛期のライブを体験したことがない僕らにとっては、病からの生還も、目の前で彼がピアノを奏でていることも、もうとてつもない大事件で、どういったらよいか、ギリギリ間に合ったという思いでいました。少し前の話しになったから、K氏が今どう思っているか、今度訊いてみます。
偉大なるジャズピアニストについて、僕なんぞがうかつに語るわけにはいきませんから、聴いたことがない人はぜひ、ご自分の耳で確かめてみてください。多くのことが伝わると思います。その際は、ぜひ、いいスピーカーで聴いていただきたい。iPodではなくて。。。

すでに生ける伝説であったオスカー・ピーターソンでしたし、僕は彼からもらったCDを聴きまくっていたせいで、多分に神聖化していたこともあって、復活公演の時の演奏は、時に痛々しくもありました。しかしながら、彼のオリジナルスコア、Wheatlandを聴いた時の衝撃は特別でした。
特に派手な曲ではないのに、あのときの静かな高揚感はなんだったのか、なんと表現してよいか、いまだに言葉が見つかりません。音だけで、ふっと別次元に連れて行かれたような。他にもオスカー・ピーターソンの代名詞のようなチューンが並んだプログラムの中で、あの曲の後の空気は特別だったなぁ、と。思い出せば、今でも鳥肌が立ちます。
2007年のクリスマスを待たずに、彼はこの世を去りました。
もう、新しい演奏を聴くことはできないのです。
もっとも、遺産と呼ぶべき録音は膨大で、すべてを聴くというだけでも「仕事」になってしまいそうなほど。知っているつもりにはなれない。未だにそういう存在であり続けています。

ナット・キング・コールとよく間違えられると言われるほどの美声。
K氏から教えてもらったことだけど、実は二人は互いを認め合う親友であったそうです。オスカー・ピーターソンは歌で出演料を稼ぐことはしない。そしてナット・キング・コールはピアノで稼ぐことはせず歌に専念する。お互いをリスペクトし合うが故に。
そんなエピソードを聞くと「そんなカッコいい友情があるのか!」と、僕なぞは嬉しくなってしまいます。憧れてしまう人間の姿です。







I'm glad there is you (1)
I'm glad there is you (3)
I'm glad there is you (4)
I'm glad there is you (5)
I'm glad there is you (6)
I'm glad there is you (7)
I'm glad there is you (8)
I'm glad there is you (9)
I'm glad there is you (10)













コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« I’m glad there is you (1) | トップ | I’m glad there is you (3) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。