こちとんの囲碁日記

南信州,下伊那,飯田市にて囲碁なるものをやっています。

2021-02-27 21:42:33 | 棋具
最近、大仙知の碁を並べています


現代、特にAI以降の時代に生きていると

こんな碁はなかなか打てないなあと思うものの

この読みの深さと攻めの強さには惚れ惚れさせられます


この読みの深さがあってこそなので

真似は出来ませんが



こんな風に

毎回毎回趣向を凝らしながら

楽しい碁を打ちたいものだなあという気分にさせられます




大仙知までとはいきませんが

影響を受けて

現在、やや中央志向w





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最近、図書館で「木工藝」という本に出遇いまして

これが結構面白くてハマっております




著者は祖父の代から3代続いてご活躍されている須田賢司さん

木工から漆、螺鈿(らでん)、金工まで、繊細な技術で独自の作風を築いてらっしゃいます

2014年に重要無形文化財(木工芸)保持者に認定された方





木の美しさをこれでもかというほど引き出して一つの芸術品に仕上げています

特に楓を使用した作品が多かったですが

楓にもそれぞれ種類があり、出ている杢も違う

そして、これだけ色々な表情をした素晴らしい作品の数々

それぞれの木々との向き合い方がきっと想像も出来ないほど半端じゃないんでしょうね










碁の道具

碁盤と碁笥,それらの入れ物は基本的には木で作られます

将棋の道具もですが

棋具に凝る人は基本的には木が好きな人がやっぱり多い気がします





碁盤は日向産の榧

碁笥は黒柿,御蔵島産の島桑

が最高級品と言われております



一番安いところでいくと

碁盤はアガチス材(折りたたみ碁盤で多い)

碁笥は栗材でしょうか




やはり値段という物差しは一番価値が分かりやすいと思います

希少価値,材の質(杢を含む),材が用途に適しているかどうか(木取を含む),愛好家の需要がどれだけあるか

価格に作用するのはこの辺りでしょうか






碁笥で適しているものは何?と聞かれると

だいたい桑といわれる気がします


これは桑の格調の高さを感じさせる色み

年数を重ね深まっていく味

多くの人の囲碁観と合っているのでしょうね



最近、50年物の桑の碁笥を見て

ちょっと腑に落ちた気がしました








ただ、この本を読んでいると

それぞれの木にはそれぞれの特性、それぞれ素晴らしさがあって

結局、その人の好みなんだよなあと

そんな結論に至りましたw








そんな私が一番使っているのは

桜の碁笥です



好きな木の色味というのもありますが

値段があんまり高いと気楽に使えないのでw



もう17年もの付き合いです

思い出補正もあるかな




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