赤信号で渡る人

先日、歩いて出掛けた時の事です。
歩道で信号待ちをしていると赤なのに渡り始めたおばあさんがいました。
そこは歩車分離式の信号で
間違って赤で進み始める車や歩行者が多い所です。
間違えてるな～と思ったけどすぐに気付くだろうと離れた所から見ていましたが
気付いている様子もなく車がどんどん来るのであわてて声を掛けに行きました。
ところが。。。
信号が赤だと言っても理解してもらえなかったようで
危ないと思ったのでおばあさんの腕を持って引き返すように促しました。
それが気に障ったのか、ひどく険しい表情で睨まれました。
どんどん来る車が溜まってくるし
そのおばあさんはつえをついていて早く歩けませんでした。
とにかく早く歩道に戻ってと言っても
「さっきからずっと待ってるのに全然青にならない」と私に言います。
そんなはずはないし、歩車分離式であることを話しました。
そんなやり取りをしているうちに歩行者信号が青になり
「青ですから渡ってください。」と言うと
「（太陽光に）信号が光ってよく見えない」と言って渡る様子もなし。
私は渡って先に行きたいのですが
足の悪いその人を置いて先に行くほどの気持ちにもなれませんでした。
車道に出たままなので歩道に入るように言っても聞き入れてもらえませんでした。
青信号を待っている間、なんで私がにらまれなくてはいけないんだろうと
悲しくなってきました。
再び歩行者信号が青になり
「青です」と言って渡り始めました。
一緒に歩く気にもなれなかったけど
さっさと一人で先に渡ることもできませんでした。
少し離れて様子を振り返りながら渡りましたが
おばあさんが横断歩道の中央にきたところで信号が点滅し始め
どうしようと思ったけど、必要とされていない私は何もできない。。。
おばあさんは首を縦に振っていたから大丈夫という意味なのかな。。。
最前列の車が待ってくれたので無事に渡ることができました。
それを見届け、私は振り返ることなく歩きました。
もう完全に心が折れて振り返ることができませんでした。
そして涙が出てきてしまいました。
私の行動もよくなかったのかもしれない。
でも、良い事をしようと思った訳でもないし、意地悪しようと思った訳でもないのに。

運動の為になんて思って歩いて出掛けなければ良かった。。。