デンマークのロラン島

　何でいきなりデンマークと思われるかもしれませんが
半年近く前に録画した、地球で一番という番組の
自然エネルギーが地球で一番の回をようやく見ました
実はBDの空きを増やそうかなと消すつもりでみていたのですが
思わず面白くて、最後まで見てしまいました
ロラン島は風力発電で島の電力総てと首都の一部の電力を
担っていると紹介されていました
電力料金はデンマーク32円、日本20円(うろ覚え)で
デンマークの方が大分高いのですが、制度が充実していて
例えば、個人で発電した電力は総て買い取られる国の制度を
利用し、(2012年から日本でも運用開始されるとか?)
個人で風力発電機(6000万弱)を借金で購入して、
10年で完済し、悠々自適の老後を送っている方が
紹介されていました、月42万近く(羨ましい…)の収入になるそうですよ
また、個人で買うのは無理でも、発電機の周囲2kmに2年以上住んでいる
という条件をクリアーすれば共同出資で購入する事ができるそうで
それを利用して個人では高価なものでも、共同で購入して
購入資金は既に回収したみたいな方々も紹介されていました
　なぜデンマークの小さな島で、風力発電が根付いたのかというのも
紹介されていて、オイルショックの折に島が原子力発電所の建設候補地に
なったのが切欠だったそうです
その際に、国から3年の猶予期間を貰い、本当に原子力は安全なのかどうか
というのを勉強会を開いて知識を深めたそうです
同時に国の原子力委員会からも賛成派と反対派の両方の意見が載った
冊子が配られたりしたそうです
そして、3年後島民は原子力は意外にリスクが高いのではないかという
判断を下して、原子力反対の選択をし、その代わりとして
風力が選択され、今に至るそうです
大分割愛しましたが…
　風力発電で発電する島に興味を持って移住してきたある家族が
紹介されていて、その奥様が言っている言葉が印象的でした

『地球は先祖から貰った「自分のもの」
ではなく、次の世代を育てるために「借りているもの」
だから大切に使っていくべきだと考える』

デンマークでは2050年までに、国全体の電力を自然エネルギーで
供給する計画があるそうです
震災を機に、自然エネルギーと電力供給の仕組みや電力会社が注目されています
一つ一つは小さな試みでも、震災の時の募金のように
大きな力になるのではないのかなと考えさせられた番組でした
しかし、北欧…移住したくなりますな…隣りの畑が青く見えるだけでは
無いような気がしますよ('';