今の若者語

　昨日の朝刊の1面に経済評論家で作家の
堺屋太一さんの短い小説が載っていました
それは依頼されて書かれたものらしいのですが
凄くリアリティのあるものでした
危機感を覚えないとあっという間に現実になるなと
思わされるものがありましたね…
題は「今の若者語り」(古典の今昔と掛けているのだと思います)
2020年の話で、重慶に孫が就職するという
所から話はスタートするのですが、気になったのは
「1万5000元も貰えるんだ」という孫の発言に対し
祖父が「15万じゃないか」と答える場面です
祖父の感覚は高度経済成長期で停止しているので
孫の貨幣感覚との間に隔たりがあるのです
本来こうした経済に重要な貨幣価値といった感覚は
常に更新され続けないといけない代物のはずなのに
日本の感覚は未だに高度経済成長期で日本は第2位の経済大国と
いった感覚で居続けているのが問題なのだと感じさせられましたね
そしてこれは決して誇張された物語なのではなく
今の私達にも起きている事なのではないかなと
思わされましたね…
そしてこれは変わらない私達へ堺屋氏からの警告なのではないかなと
思いました
今日本全体が変わらねばこの者語は現実のものとなるぞと
そして、日中逆転の憂き目に会うぞというものなのでしょう
日本と中国どっちが上とかいう話はどうでもいいとしても
今変わらなければ者語は現実になるでしょうね
身につまされる話です…だが今一歩が分からない私としては
五里霧中の日々ですよ(、、