中3女子を酒気帯び運転で現行犯逮捕 那覇署 基準値の2倍のアルコール
沖縄県警那覇署は5日、那覇市若狭の市道で、125㏄バイクを酒気を帯びた状態で運転していたとして、中学3年の女子生徒(15)を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕した。女子生徒の呼気からは基準値の約2倍のアルコールが検知された。調べに対し、容疑を否認している。
バイクには中3の女子生徒(15)も同乗していた。関係者によると、2人とも那覇市内の中学校に通っているという。
同署によると、同日午前10時ごろ、「ヘルメットをしないで運転している子がいる」と110番通報があった。通報を受け捜索していた署員が、那覇市若狭の対馬丸記念館付近でヘルメットを着用せずに2人乗りしていたバイクを発見。
女子生徒は慌てて引き返そうとしてバイクは転倒。一緒に乗っていた女子生徒は逃走しようとしたが、署員に補導された。この生徒の呼気からもアルコールが検知された。2人ともけがはないという。
2月には、恩納村山田の国道58号で、小中学生3人が乗ったバイクが転倒し、那覇市の中3の男子生徒(15)が亡くなった。運転していた小6の男子児童(12)が自動車運転処罰法違反(無免許過失運転致死傷)と道交法違反(酒気帯び)の疑いで県中央児童相談所に送致されている。
中3の女子生徒(15)が酒気帯び運転で逮捕され、教育関係者からは懸念の声が相次いだ。
2月にも、恩納村で飲酒した小学生による死亡事故が起きたばかり。県PTA連合会の石川謙会長は「重大な事故を起こす前に捕まってよかった」と前向きに捉えつつ、「他人の子どもだとつい見て見ぬ振りをし、大人は声掛けをしない傾向がある。気になる子がいれば警察に連絡を」と呼び掛ける。
県社会教育関係団体等連絡会の仲西春雅会長は「飲酒が低年齢化しているのでは」と驚き、「家庭や学校、地域が一丸となって子どもたちが健全に育つ環境をつくらないといけない」と話した。
那覇市の渡慶次克彦教育長は「市内の小中学校にも安全指導の徹底を行うよう強く言ってきた。子どもたちにも重ねて『命を大切に』と伝えてきた直後で、とにかく残念だ」と話した。今後の対応については「詳細を把握してから」と述べるにとどめた。
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