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不気味なクリック音 世界初!

2018-03-18 09:22:04 | 地震

「バチバチ」不気味なクリック音 世界初!火山雷の「音」記録!ボゴスロフ火山

ボゴスロフ
2017年5月28日に大爆発したボゴスロフ火山。このときの噴火では噴煙は1万2000メートル上空に到達した

 米アラスカ州に連なるアリューシャン列島のボゴスロフ島は、「第二の西之島」と呼ばれる火山島だ。相次ぐ噴火で短期間に急速に成長したことは、当サイトでも報告してきたが、昨年3月と6月の爆発では、世界で初めて火山雷の音が記録された!

 

  水深1600メートルの海底からそびえ立つボゴスロフ島は、アラスカ周辺に生息するトドやオットセイなどの休息地として知られる面積が1平方キロメートルにも満たない小さな無人島だったが、2016年12月に噴火が始まって以来、60回以上相次いだ爆発による噴出物で、陸地が3倍以上に拡大。わずか1年間で大きく変貌を遂げた。

 

   米地質調査所(USGS)アラスカ火山観測所(AVO)の地震学者、マシュー・ハニー(Matthew Haney)氏らの観測チームは、火山から60キロ離れた場所に、人間の聴覚では感知できないような低い周波数の音でもとらえられる録音装置を設置。昨年3月8日と6月10日の噴火の際に発生した火山雷の録音に世界で初めて成功した。

 

 火山雷は、噴煙内や周辺で発生する雷で、火口から噴き上がる火山岩や火山灰が上昇途中で摩擦することで電気を帯びて発生すると考えられている。

 

 米地球物理学聯合(AGU)が発行する最新の『Geophysical Research Letters(地球物理学研究誌)』に公開された2017年3月の音声記録(60倍速に加工)を聞くと、火山の噴火音自体は「ゴォーンゴォーン」という低音域だが、火山雷は「バチッバチッ」という弾けるようなクリック音が20秒間にわたって続く。

「録音装置の位置を考えると、集音マイクまで雷の音が届くまで、3分ほどかかったはずですが、音声記録を聞くと、実際に人間が現場にいたら、相当大音響だったと思います」とハニー氏は話している。

 火山雷は世界中で報告されている現象だが、物理的な観測が始まったのはここ10年以内と比較的新しい研究分野で、その音声を詳しく分析した記録はこれまでなかった。

 

 九州大学理学研究院の相澤広記准教授らは、鹿児島県の桜島で観測を行いながら、気象現象の雷と比べて、放電量などの違いやメカニズムを明らかにすることで、噴火の規模や向きを予測するシステムの構築につなげようとしている。

 

 ボゴスロフ島は昨年8月以来、現在は活動が落ち着いている。最も激しい爆発が起こった5月28日には、噴煙の高さは1万2000メートルを超えて、地球観測衛星からもはっきりとらえられた。また、ほとんどの噴火に伴って6000メートル以上の噴煙が上昇し、そのたびに航空機の航路に支障を及ぼした。

 

 アラスカ観測所の研究チームは、「火山雷を分析することで、噴煙の規模を推定する新たな方法に結びつく可能性がある」として、期待を寄せている。

 

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