前編からの続きです。
2.大会当日の朝〜開始まで
■大会会場で目立つ/運営だと分かる服を着て行く
会場でプレイヤーと擬態して、ジャッジがどこにいるか分からない、と言う時、プレイヤーは時に不安を覚えます。なので、持っている人はジャッジTシャツを着たり、あるいは遠くからでも一眼でわかるような明るい服を着ていきましょう。
■受付に携わってプレイヤーに挨拶
ジャッジはプレイヤーに声をかけられやすいよう配慮すべきだと考えております。
その為にも、まずはファーストアクションで明後日受付に来たプレイヤーには受付に携わりながら笑顔で挨拶をしましょう。
これ一つでプレイヤーとの距離も縮まります。
■アナウンスは伝わる声で、何度も!
たまたまトイレに行っていた、であったり、知り合いと喋っていて、であったり、あるいはアナウンスが聞こえなかった、であったりと、アナウンスが1回や2回では伝わらない要因は沢山あります。
なので、大事な情報は大きな声やマイクなどを使い、何度もアナウンスしましょう。
3.大会中
■常に中立で、なおかつ両プレイヤーの味方であれ!
基本的に、プレイヤーに敬意を払いながらジャッジングをしていけば大きく問題になることはありません。
近隣の大会だと知り合いが参加するパターンもあると思いますが、大会中やジャッジ対応中は特に公平にジャッジングを行いましょう。
■たくさん飛んでくるジャッジコール、延長時間を駆使して丁寧に一つずつ解決
時にジャッジコールが頻発しジャッジが足りなくなることもよくあることと思います。
ですが、時間の短縮を図ろうといくつも同時に解決しようとすると頭がパンクします。
ジャッジには延長時間を出す権利があるので、目の前のことを一つずつ丁寧に、順番に解決していきましょう。対応に時間がかかったりしたら、その分の延長時間を発行すれば文句も起こらないでしょう。時間が増えて困るのは悪質遅延マンだけなのですから。
■プレイヤーには、何故そうなるのかをしっかり説明
プレイヤーに伝える物事には、その話のベースとなる根拠をしっかり伝えましょう。その裁定や罰則が出されたことに対し、プレイヤーに納得してもらうことが大事なので。
■温情を持ち合わせつつ、時には残酷に
ジャッジはプレイヤーに寄り添うことも大事ですが、時には罰則を発行しなければならないこともあります。この時にジャッジはその罰則を発行することを恐れてはいけません。
プレイヤーからすると残酷な判断を強いることもあると思いますが、ルールに従うことも大事です。
ちなみにですが…
特定イベントで異なる方針や手順を定めている場合がある。この文書と主催者方針が異なる場合、主催者方針内容が優先される。
(デュエルマスターズ 競技イベント運営ルール 0.はじめに より抜粋)
ルールに書いてあることだけが全てじゃないとだけ付け加えさせて頂きます。
■自信を持つ、不安も持つ
運営者はその日行う大会の全てを取り仕切らなければなりません。まずは、自分や運営の力があれば絶対に大会を運営し切れる、という自信を持ってください。
そしてその上で、「もし失敗したらどうしよう」「間違ったら怒られないかな」と不安を持つことも大事です。
このような不安は自分のジャッジングに緊張感を持つことが出来ます。固くなりすぎないように、でも真面目なところは真面目に通す。このバランスが大事です。
しょーじきな話、恥ずかしいですが今でも僕もたまに裁定の間違いしたりすることもあるので…とにかく失敗は恐れないでください。
■余裕がある時は、大会の会場全体を見渡す
ジャッジが大会中ずっと忙しいかと言われると、不定期で対応が手すきになる時間が生まれます。そんな時は大会会場全体を見渡してみてください。
・通路に人が固まってるな、ここは椅子がしまってない…動線を開けなきゃ。
・パックのゴミが落ちてる…拾ってゴミ箱に捨てよう。
・スコアキーパーがぶっ続けだな…疲れてないかしら?
・サブイベントの準備もやらねえとな…
考えられることはいっぱいあります。手すきの時がcsをよりプラスのものにするチャンスです。
■「暇」だと思わせない
プレイヤーにとって大会中に運営の要因でストレスに感じることの一つに、「間」が出来ることがあります。
早く大会を進めて欲しいのに、なかなか進まなくてイライラする、って経験。csに出慣れているプレイヤーなら誰しも1度はあると思います。
そんな時は、参加者の中にcsの運営者がいれば告知してもらったり、あるいは間違えやすい裁定、新しいカードの裁定を案内したりしてみましょう。耳に入ってくる情報で間を埋めさせることができます。
そして、ペアリングツールのトラブルなど、どうしても時間を要する時。この時は、再開時刻を伝え、ここからここまでを「休憩」とするアナウンスをしましょう。
例えば20分休憩って分かったら、その間にコンビニ行って飲み物を買いに行こう、であるとか、フリーしよう、であるとか、こちらが気を遣わずともプレイヤー達がプレイヤー達自身で「間」を埋めてもらうことが出来ます。
後編に続きます。
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