私のもっとも信頼するインド映画研究家次良丸章(じろまる・あきら)さんから、楽しい「ボリウッド・ゲーム」の数々を教えてもらったのでご紹介します。先月、10月2日(日)に愛知県刈谷市で「ナマステ・インディア 2011 in KARIYA」が開かれたのですが、そこに次良丸さんが「インド映画で楽しもう」と銘打ったブースを出し、考案したいろんなゲームを用意したもので、遊びながらインド映画に親しめるようになっています。その優れたワザを、次良丸さんの説明と共にご覧下さい。
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まず、ブース風景です。
地面に置いてあるのが、「インド映画スター神経衰弱」です。
<遊び方>
① ひとりの俳優に、2種類のカードがあります。
② じゃんけんで先攻・後攻を決めます。
③ 先攻は、同じ俳優と思うカードを、2枚めくります。カードの裏に書いてある名前が同じだったら、そのカードを取ります。
④ 間違えるまで、先攻が連続してカードを取ります。
⑤ 間違えたら、めくったカードを元に戻し、後攻がめくる番になります。
⑥ 交互にカードをとりあい、全部なくなったとき、たくさんカードを持っている方が勝ちです。
※ インド映画に詳しい人同士の対戦では、順番ではなく、同時にカードをとりあって、たくさんのカードを集めた方が勝ちとすることができます。
次に「ボリウッド双六」です。
俳優の写真のマスを、サイコロの目の数で進む双六です。途中、
・クイズに正解すると2マス進める
・悪役登場で2マス戻る
・インターバルで1回休み
・コメディアン登場で3マス戻る
・移動式映画館でフリダシに戻る
・歌場面でワープして遠回り
などのマスが用意されています。
また、すごろくには、「スターのポーズをとってみよう」というマスが3つあって、そこにとまると、
① 対戦相手に、ひとつポーズを選んでもらいましょう。
② スターになったつもりで、表情もキメて、ハイ、ポーズ!
③ 対戦相手が、拍手してくれたら任務完了です。
といったミッションが与えられます。
写真は、タマンナーのポーズを真似する女の子ですが、学生グループや子供たち、在日インド人の第2世代の女の子たちなどは、かなり盛り上がって遊んでくれました。
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「映画普及効果については、まったく期待できませんが」とのことですが、こんな小さなうちからインド映画に親しんでくれたら、インド映画ファン予備軍となってくれること間違いなし!だと思います。上の写真のかわいい女の子のキメポーズを見て、「私もやってみたい!」と思ったあなた、ぜひボリウッド双六を手作りして、今度のお正月に楽しんでみましょう。写真はネットからのイタダキで大丈夫。本国インドで、商品として売り出してもいいぐらいですねー。
次良丸さん、情報とお写真のご提供、ありがとうございました!
さっそくご紹介いただき、ありがとうございます。苦し紛れのアイデアに過分の評価をいただき恐縮です。ナマステ・ボリウッド誌のSKさんは、ボリウッド人生ゲームを製作されたことがあると聞きました。まだまだこの分野(?)、開発余地がいろいろあるのかもしれません。インドにも双六に似た古来のボードゲームがあるそうですので、案外インドでも受けたりして?
この双六、本当に楽しいです!是非広めてほしいです。名古屋にもインド映画の講演会に来てください。ブログも楽しみにしています。
よく考えたら、ご本名をもろに出してしまってすみません。メールで教えていただいた時あまりに楽しい内容だったもので、すっかり夢中になってしまって「お名前出してもいいですか?」とお尋ねするのを忘れてしまいました。
S.K.さん(こちらもインド映画関係じゃ有名な方)は人生ゲームですかー。でも、単純なこの双六の方が、かえって楽しいのではという気がします。
インドの双六は「パチーシー」と言うようですが、私がこの次良丸さんの双六を見て連想したのは「蛇とはしご(サーンプ・シーリー/snakes and ladders)」というゲーム(これもインド起源らしい)。「蛇とはしご」もボリウッド俳優を使って作ってみたいな~とか、次良丸さんのおかげであれこれアイディアが湧いてきたのでした。
いつかやってみますね~。今回は本当にありがとうございました!!
ニレン・バットさんにもいつぞやお世話になりまして...。奥様の片腕が写真に写りこんでいたとは知りませんで、失礼しました。ボリウッド双六の楽しさを伝えて下さってありがとうございます。
名古屋は次良丸さんがいらっしゃるので、もっともっと活躍してもらって下さいませ。私はブログの方、がんばりますので。来年1月13日までは、筋トレ状態でアップし続けるつもりです~。(その後は、少々ヘタるかも....)
さて、別件ですが、神経衰弱について補足させてください。
映画スターが写ってるカードのオモテが上を向いてて、なぜ神経衰弱になるの? と思われた方もあるかと思います。これは、日本人の多くが南アジア系の顔の区別が簡単につかないことを踏まえています。慣れれば誰でも区別できると思うのですが、そしてインド映画ファンには想像できないかもしれないですが、多くの慣れてない日本人にはアーミルとシャールクの区別も難しかったりします。でもまあ逆も真なりで、在日インド人の友人からも、なんでこれがゲームになるの? と最初は不審がられたのですが、「じゃあ、最初から日本人の顔って区別ついた?」って聞いたら、あー! と激しく納得してました。
というわけで、お互いさまの顔認識力により成立するのが、ここで紹介いただいた「インド映画スター神経衰弱」なのでした。
まあちょっとアミターブとアビシェークのバッチャン親子の両方のカードがあったりとか(しかも若い頃のアミターブだったり)、意地悪な写真を選でたりもするんですが。
「慣れないと顔の区別がつかない」というのは、私などもボリウッド俳優以外ではよく経験することでして。ボりウッド俳優でも、「ええ~、これ○○なの?」と思うこともあり、たとえば『ラ・ワン』の冒頭の映像に出ている女優がプリヤンカー・チョープラーなのかどうか、いまいち確信が持てなかったりします。女優さんは服装やお化粧でまったく印象が変わりますしねー。
だから、うまく写真を選べば、ボリウッド上級者以外には楽しいゲームになるはず、と次良丸さんのご紹介を最初に読んだ時思ったのでした。
私も試してみようかな~。手元に30年前のブロマイドとかいっぱいあるし....。
では、ブログ上なので神経衰弱はできませんが、「この顔、だあれ?」ゲームぐらいやってみましょうか? 30年前の顔写真も混ぜ込んでおきますので、背中に炎ならぬカイロぐらい背負ってやってみて下さいませ。
うーん、でもグレゴリさんなら、すぐわかるかも...。もっと変な顔のブロマイド買っておくんだったわん。
ボリウッド初心者の私にはかなり難しいと思いますが、やってみたいです!
美男美女ばかりでウットリしてしまいますね・・・。
ただ、SRKだけは分かる自信があります!彼はDDLJの頃からほとんど顔が変わっていないような・・・ミラクルですね。
記事、楽しく拝見させていただきました!ありがとうございます。
シャー・ルク・カーンは確かにあまり変わっていませんね。とはいえ、昔の写真を見ると、「カワイイ!」度がかなりまさっています。彼も映画界入りして、もう20年なんですねー。
明日ぐらいに、私の「この顔、だあれ?」ゲームをアップしますので、シャー・ルクがおわかりになるかどうか試してみて下さいね。