旅の疲れもほぼ取れて、いよいよルーティン・ワークが始まりました。まずは、今週末にある「インド映画連続講座」の準備です。男優から引き続いて、女優の歩みを振り返るこの企画、フィルモグラフィーが多い人はレジュメを作るのがなかなか大変なのです。前回のアヌシュカー・シャルマー(あ、今はアヌシュカー・シャルマー・コーフリーですね)はまだデビューして10年だったので割と楽だったんですが、今度のカージョルはデビューしてすでに25年。結婚後は少なくなったとはいえ。出演作も結構多いです。それも、思い出に残る作品が多いので、レジュメ作りがかえって大変。まずは、講座のご案内から。
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スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅱ期
「女優が輝くボリウッド映画の魅力」
<第4回>カージョル
スペース・アーナンディでは、毎年1つのテーマで行う「インド映画連続講座」を開催中ですが、男優シリーズの第Ⅰ期「スターで辿るボリウッド映画史」に続き、第Ⅱ期では女優を取り上げています。ディーピカー・パードゥコーン、プリヤンカー・チョープラー、アヌシュカー・シャルマーと続いたあとの今回は、『DDLJ』(1995)や『何かが起きてる』(1998)で古くからのインド映画ファンにはお馴染みの女優、カージョルが登場します。
母も祖母も伯母も人気女優、父は映画監督という映画人一家に生まれ、1999年に人気男優アジャイ・デーウガンと結婚したカージョルですが、1992年のデビュー作の次に出演した『賭ける男』(1993)に始まるシャー・ルク・カーンとの共演作により、一世を風靡したことはご存じの通り。2人の相性はバツグンで、前述の作品や『カランとアルジュン』(1995)、『家族の四季』(2001)、『マイ・ネーム・イズ・ハーン』(2010)等々、ヒットした作品が目白押しです。今回はシャー・ルクとの共演作を中心に、アジャイ・デーウガンとの共演作もまじえてご紹介しながら、カージョルの魅力に迫っていきます。
なお、「女優が輝くボリウッド映画の魅力」でも、講座と抱き合わせで「映画で学ぶヒンディー語塾」を開講します。一応順番に文法の要点を押さえていっていますが、毎回独立した内容なので、初めての方でも初心者の方でもノープロブレム。30分の濃密なヒンディー語学習体験をどうぞ。
日時:2018年4月14日(土) 15:00~17:30 → 満席になりましたが、間際にキャンセルが出ることもあるので、ご希望の方は下の「受講申し込み」からお問い合わせ下さい。
5月19日(土) 15:00~17:30 → 予約受付中です。
場所:スペース・アーナンディ(東急田園都市線高津駅<渋谷から各停で18分>下車1分)
定員:20名
講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
講師:松岡 環(まつおか たまき)
1998年東京ファンタで来日した時のカージョル↑
ご予約は、スペース・アーナンディのHP「受講申し込み」からどうぞ。ご予約下さった方には、ご予約確認と共に、スペース・アーナンディの地図をメール送付致します。床におザブトンをひいて座っていただく形になりますので、楽な服装でお越し下さい(申し訳ないのですが、スペースの関係上イス席はご用意できません。悪しからずご了承下さい)。
皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。(松岡 環)
[講師紹介]
1949年兵庫県生まれ。麗澤大学、国士舘大学非常勤講師。大阪外大(現大阪大)でヒンディー語を学び、1976年からインド映画の紹介と研究を開始。1980年代にインド映画祭を何度か開催したほか、様々なインド映画の上映に協力している。『ムトゥ踊るマハラジャ』『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』『きっと、うまくいく』『pk』など、インド映画の字幕も多数担当。著書に、「アジア・映画の都/香港~インド・ムービーロード」(めこん/1997)、「インド映画完全ガイド」(世界文化社/2015/監修)など。
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先日のインド旅行で、カージョルの出演作のポスターを手に入れてきました。一つは、シャー・ルク・カーン、ヴァルン・ダワンとの共演作『勇者は再び巡り会う』(Netflix題名/2015/原題:Dilwale)。ムンバイのポスター屋さんで、「シャー・ルクの映画だから」と割増料金を取られたポスターです(くぅ~)。もう一つはタミル語映画。ダヌシュと共演した『Velaiilla Pattadhari 2(失業中の大卒男2)』(2017)のポスターで、何と2枚組という大きなもの。2枚組のポスターをポスター・プレゼントにするのは初めてだと思います。今回はどちらも2枚ずつあるので、4月も5月もプレゼントはこのポスターとなります。
では、1998年に来日した時のエピソードも交えながら、いろんなお話をしたいと思いますので、皆様のお越しをお待ちしています。