パワーアップして帰ってきました、『ムトゥ 踊るマハラジャ』。映像はぴかぴか&くっきりの4Kバージョン、音は迫力満点&ハッキリの5.1チャンネルステレオ版。どのくらいきれいかというと、スチールを見比べていただくだけで一目瞭然。
<「インド映画完全ガイド」に使った画像>
©1995 KAVITHALAYAA PRODUCTIONS PVT LTD.
<今回のぴかぴかバージョン画像>
©1995/2018 KAVITHALAYAA PRODUCTIONS PVT LTD. & EDEN ENTERTAINMENT INC.
ラジニカーントもそうですが、周りのお兄さんたちもハンサム度が5割方アップしてますね。うう、3年前にこのスチールが存在していたら(泣)....。「インド映画完全ガイド」編集時は、特に『ムトゥ』の画像の解像度が低くて、当時のDVD発売元マクザムさんに画像を再度送っていただいたり、1998年公開時にもらっていたポジのスライドを紙焼きに出したりと、すんごい手間ヒマ&費用がかかったのでした。というわけでくっきり&ハッキリの『ムトゥ』が、再び日本のスクリーンで暴れます。
©1995/2018 KAVITHALAYAA PRODUCTIONS PVT LTD. & EDEN ENTERTAINMENT INC.
『ムトゥ 踊るマハラジャ』 公式サイト
1995/インド/タミル語/166分/原題:Muthu
監督:K.S.ラヴィクマール
作曲:A.R.ラフマーン
主演:ラジニカーント、ミーナ、サラット・バーブ、センディル、ヴァディヴェール
提供:ポニーキャニオン、ニッポン放送、ニッポン放送プロジェクト、エデン
配給:エデン
※11月23日(祝・金)より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
©1995/2018 KAVITHALAYAA PRODUCTIONS PVT LTD. & EDEN ENTERTAINMENT INC.
今回もパンフレットに書かせていただき、1998年当時の思い出をいろいろ語っておりますが、そこに書き切れなかったこともいっぱいあります。例えば、公開前はこんなにヒットするとは予測できず、配給会社のザナドゥーを中心に観客を呼び込むための秘策(?)がいろいろ練られ、こんな案も出ました。①公開日には、インドの衣装を着た方々に上映館シネマライズ周辺を歩いてもらってほしい(私が舞踊関係の方にお願いして、動員をかけていただきました)、②「ムトゥ」なので、「武藤さん割引」を設けてはどうか(実際にやったかどうかは不明)etc.etc。取材もいろんなところに声をかけて、ものすごい宣伝攻勢が繰り広げられたのですが、確か槇村さとる先生にもインド舞踊教室ルポのようにして、「YOU」だったかにマンガを描いていただいたのではなかったか(今、それを捜したのですが、出て来ない...)と思います。そして、ヒットし始めてからは、こんな記事がいろんな雑誌や新聞に出ました。
まさしく、ブームというのはこのようにして形成されていくのだ、というのを目の当たりにした年でした。あれから20年、その間には2013年の『きっと、うまくいく』(2009)の大ヒット、そして2018年の『バーフバリ 王の凱旋』(2017)の大ヒットもありました。それを経ての『ムトゥ』再登場、さて、再び多くの人を巻き込んで、ヒットに繋がるのでしょうか。それはさておき、格段に美しくなった画像と音声は、一見&一聴の価値あり。ぜひ大画面で、生まれ変わった『ムトゥ』を20年前と同じように楽しんでいただければと思います。後日また、見どころピックアップをお伝えする予定ですので、お楽しみに。予告編を付けておきます。
「ムトゥ 踊るマハラジャ(4K&5.1chデジタルリマスター版)」予告編