アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

『バーフバリ 王の凱旋』公開まで秒読み!シリーズ<3>マヒシュマティ王国年代記

2017-12-25 | インド映画

『バーフバリ 王の凱旋』は、いよいよ今週末の12月29日(金)から公開です。文字通りの秒読み、カウントダウン状態になっていますが、上映館のスケジュールも出てきていて、いつ、どの時間帯に行こうかと早くも予定を立てておられる方もいらっしゃることでしょう。公式サイトの劇場案内をご覧の上、年末年始のハイライトとして、『バーフバリ 王の凱旋』鑑賞日をお決め下さい。

昨日は毎日新聞日曜版「藤原帰一の映画愛」でも大きく紹介されていましたし、ネット以外のマスコミへの露出も増えると思います。ネットでは、「映画.com」がこんな力の入った紹介をアップ、「映画.comは本作の布教活動に全力を注ぎます! そう、それ位面白い!」と熱い言葉が並んでいます。

そして、このブログの「公開まで秒読み!シリーズ」もいよいよ最終回として、マヒシュマティ王国の年代記を作ってみました。『バーフバリ 王の凱旋』で描かれる部分はなるべく簡潔にしてありますので、ご覧になったあと、熱狂的なファンの方はさらに詳細な年代記を作ってみて下さいね。これを作るに当たって、『バーフバリ 伝説誕生』の日本版DVDをじっくりと見直してみたのですが、冒頭部分の地図が大変参考になります。なるほど、クンタラ王国とマヒシュマティ王国はこんな位置関係にあったのか、とか、あれは海ではなかったのか、とか、『バーフバリ 王の凱旋』を見る上での助けになりますので、ぜひここは画面をスチルにして詳細にご覧下さい。では、マヒシュマティ王国の半世紀を見てみましょう。

(画像クレジットはすべて ©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

 

[マヒシュマティ王国年代記]

<注>「〇」の項目は、『バーフバリ 伝説誕生』に登場した出来事で、「◎」の項目は、『バーフバリ 王の凱旋』に登場した出来事。「・」は登場しなかったが、誰かによって語られたり、あるいは明らかなので補足として挙げた出来事。なお一部を除き、「アマレンドラ・バーフバリ」は「アマレンドラ」、「マヘンドラ・バーフバリ」は「マヘンドラ」と記載。

 ・ 第一王子 ビッジャラデーヴァ誕生。生まれつき、左手が不自由
 ・ 第二王子 ヴィクラマデーヴァ誕生
<50年前>
 ・ ヴィクラマデーヴァ、マヒシュマティ王国を建国し、王として即位
 ・ ビッジャラデーヴァ、シヴァガミと結婚
 ・   ヴィクラマデーヴァ王結婚
 (以上3項目、年代順不明)

『バーフバリ 伝説誕生』中のフラッシュバック≫
 〇 ヴィクラマデーヴァ王が病没する。王妃は妊娠6ヶ月。国王の義姉シヴァガミ妃が国政を代行

 〇 シヴァガミ妃、王子バラーラデーヴァを出産
 〇 ヴィクラマデーヴァ王妃、王子アマレンドラを出産し死去
 〇 王位継承争いをシヴァガミ妃が制し、2人の王子のどちらかが将来王位を継承するとし、2人の王子を平等に育てる

 〇 バラーラデーヴァ、アマレンドラが成人する
 〇 マヒシュマティ王国にカーラケーヤ族のスパイが潜入

 〇 対カーラケーヤ族戦争~アマレンドラとバラーラデーヴァがカーラケーヤ族の王を討伐し勝利をおさめる

 

 〇 シヴァガミ妃がアマレンドラを王の後継者に指名、バラーラデーヴァは軍最高司令官に

『バーフバリ 王の凱旋』開始時のフラッシュバック≫

 ◎ 即位前のアマレンドラ、カッタッパと共にお忍び視察に
 ◎ アマレンドラ、クンタラ国でデーヴァセーナ姫と出会う

 ◎ クンタラ国、大規模な盗賊軍団ピンダリに襲われ、アマレンドラが先頭となって撃退する
 ◎ アマレンドラがデーヴァセーナ姫を婚約者として伴い帰国

 ◎ バラーラデーヴァが国王に指名され、アマレンドラは軍最高司令官に
 ◎ バラーラデーヴァ即位式

 

 ◎ デーヴァセーナ妃妊娠
 ◎ アマレンドラ、謀叛の疑いを掛けられる

 〇◎ カッタッパがアマレンドラ・バーフバリを殺害
 ◎ 王子マヘンドラを出産したデーヴァセーナ妃は王宮に逃れ、シヴァガミ妃に息子を托す

 ◎ シヴァガミ妃、マヘンドラを守るため、傷を負いながら王宮から逃亡

『バーフバリ 伝説誕生』スタート≫
 〇 シヴァガミ妃、大滝下の川に逃げ延びるが、マヘンドラを守り、命を落とす

 〇 マヘンドラ、地元民のサンガ夫婦に助けられ、シヴドゥと命名されて成長

<25年後>
 〇 シヴドゥ成人し、大滝の上の世界に到達、女性戦士アヴァンティカと出会う

 〇 アヴァンティカたちクンタラ王国の末裔は山中に潜伏、デーヴァセーナ妃の奪還を目ざす
 〇 マヒシュマティ王国はバラーラデーヴァ王の圧政が続く。王子バドラもすでに成人

 〇 デーヴァセーナ妃は囚人として王宮内広場に幽閉
 〇 クンタラ王国の末裔集団の意を受けて、シヴドゥがデーヴァセーナ妃の救出に向かう

 〇 シヴドゥを見かけた人々が「バーフバリ」とつぶやく
 〇 シヴドゥ、デーヴァセーナ妃を救出し逃亡するが、途中で国軍と争いに
 〇 シヴドゥ、バドラ王子を成敗する

 

 〇 軍隊長カッタッパがシヴドゥと出会い、過去の因縁を語り始める
『バーフバリ 伝説誕生』フラッシュバックへ≫ ⇒ ≪『バーフバリ 王の凱旋』冒頭に続く≫

 ◎ シュヴドゥことマヘンドラ・バーフバリとバラーラデーヴァ王、因縁の戦いに突入


† † † † † † † † † † † † † † † † † † † † † †

こうして書き出してみると、実に壮大な物語ですね。また、前後編に上手に分けてあり、いずれも25年という年代を経たフラッシュバック・シーンが効果的に使われていることがわかります。あまりに物語が膨らみすぎて、あの人はどこへ行った?的な存在もあったりしますが、何度見ても退屈しないストーリーテリングのうまさは、S.S.ラージャマウリ監督ならでは。アマレンドラ・バーフバリがデーヴァセーナ姫を連れ帰る旅路のシーンなどは、空想力が爆発してとんでもないことになっていますが、ソング&ダンスシーンですし、白鳥を乗り物としたサラスワティー女神をほうふつとさせるシーンなので、まあよいかと思います。


本作は、やはり劇場で見てこその大迫力なので、ぜひお近くの劇場に足をお運び下さい。二度三度と、ご覧になればなるほど、いろんな発見があるはずです。では、高らかに、ジャイ・マヒシュマティ!

<追記>『バーフバリ 伝説誕生』をご覧になっていない方のために、親切なダイジェスト映像が作られていますので、貼り付けておきます。

インド映画『バーフバリ』完結編を見る前に5分でわかる前作ダイジェスト映像




コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『クイーン 旅立つわたしの... | トップ | ドキュメンタリー映画『To Si... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カウントダウン (Jaan)
2017-12-28 22:50:50
cinetamaさん、先日は、お疲れ様でした。

『バーフバリ 王の凱旋』、いよいよ始まりますね~♪
私は元旦にいこうかな?と考えております。
新年に相応しい豪華さですからね☆
楽しみです♪

cinetamaさんのところで、赤い弓を引いているチラシをもらおうと思ったら、人気で品切れしていてもらえず~。
映画館であったら、もらってこうよと思います!

今年は、たくさんお世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。
良いお年をお迎えください!
返信する
Jaan様 (cinetama)
2017-12-29 17:26:39
コメント、ありがとうございます。

こちらこそ、先日はありがとうございました。
助かりました。
『バーフバリ』の赤いチラシですが、うちには余部がありますので、劇場でゲットできなかったら言って下さいね。
1月の講座の時持って行きます。

本日の初日、見に行って下さった方には『バーフバリ』は超・超・超好評だったみたいで、ツイートがどっかーん!と上がってきています。
日本の年末年始は『バーフバリ』がイタダキだぁ、ですね。

では、来年また~~~。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

インド映画」カテゴリの最新記事