アジア映画巡礼

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ムンバイ再び<4日目>インタビューの件

2024-03-12 | 日常

旅の最初の方でご紹介したように、今回はFilm Heritage Foundationという友人がやっている組織に、インド映画関連の本を寄贈するため、150冊ほどを運んできました(写真等はこちら)。友人であるシヴェンドラ・ドゥンガルプルが立ち上げたこの財団は、すでに様々な映画資料を監督や俳優などから収集し、その一方で、資料やフィルム保存のためのシンポジウムやワークショップを世界各地で行っています。この間日本で上映されたインド映画『カルプナー』(1948)の修復・保存に寄与したマーチン・スコセッシ監督のThe World Cinema Foundationとも密接な関係を保っていて、インド映画の修復・保存にも力を入れています。今回、私がムンバイに戻ってきたあとも、ここ2日続けてフリッツ・ラング作品の上映をリーガルという古い映画館でやる、というので、誘われたのですが、「インド映画じゃないから行かない」とつれなく断ったのでした。ナンディニーがこちらで紹介していますが、そのナンディニー、9日にしてくれたインタビューを早速記事にしてくれました。こちらです。

大学名はそれぞれ「Osaka University of Foreign Studies」「Tokyo University of Foreign Studies」と言ったのですが、両方とも「Osaka University」「Tokyo University」だけになっていたり、小さなミスがいくつかあるものの(あとで言ったらちゃんと直してくれたので、すごい!自分でサイトを直せるんだ、と感心。日本だと、いちいち編集部にお願いしないといけないので)、随分持ち上げて書いてくれています。ありがとうございました、ナンディニー。写真を撮ったのは、インタビューを受けた日にも書いた「キターブ・カーナー」という本屋で、今日行って、あらためて店内をいろいろ見て回ってきました。2階にも売り場があり、映画関係の本などは主として2階に置いてあります。品揃えは、ジュフーの書店「グラント」の方がいいようです。

でも、本屋さんが元気がいいと嬉しいですね。今日もたくさんの人がキターブカーナーを訪れていました。上は2階の階段から正面玄関を見た写真で、きれいなステンドグラスがステキです。元は、誰かのお屋敷だったのでは、と思います。さて、そのインタビューですが、実は今日の午前中にも、「Midday」という新聞の日曜版から取材依頼が来ていて、静かな所がいいから、とお願いして、Film Heritage Foundationの事務所を使わせていただくことにしました。記者さんは、クリスタル・フェルナンデスさんという20代の女性で、お名前からゴア出身かと思ったらご両親はそうだけど、自身は生粋のボンベイっ子なんだとか。

カメラマンのアヌラーグさんがすぐあとから来て、まず写真をバチバチ撮っていきます。どうも私はポーズが固いらしく、いろいろ注文が入るのですが、英語だと何を言われているのかよくわからないことが多く、「とりあえず撮っとくか」という感じでキャノンのいいカメラでパチリパチリ。途中でクリスタルさんと「これどう?」とかいう会話を交わしながら、10分ほどで数十枚の写真を撮って、「じゃ、僕はお先に」と風のように去って行きました。

その後、クリスタルさんが30分ぐらいインタビューしてくれ、雑談になった時に「日本のアニメが好きなんです」というお話に。新海監督や宮崎監督の名前を出してみると、「...好きです」と感に堪えないようなお答えが。実はホテルからFHFまで運んでくれたウーバーの青年運転手ソーヌーさんも、「どこから来たんですか? え、日本? 僕、日本のアニメが大好きなんです!」ということで、今朝はアニメ好きの若者お二人に会ったのでした。クリスタルさんは日本語もちょい勉強した、とのことで、「オタク」という単語まで知っていました。うーむ、インド人の若者と話すには、アニメの知識は欠かせない、ということのようですね。日本に帰って勉強せねば。下はFHFの事務所でお世話になった皆さんです。おいしいチャイもありがとうございました!

とか書いていたら眠気が襲い、意識不明に。昨日はインタビューの約束が11時にFHFのオフィス、ということだったので、いつも8時過ぎまで寝ている私は、7時に早起きして朝ご飯を食べ、1時間前の10時にはウーバーを呼んだのでした。でも、すごい出勤ラッシュ渋滞で、FHFに着いたのは5分前。インタビュアーの方からは「今、渋滞にハマってますので、少し遅れます」という連絡が入り、結局15分ほど遅れてインタビュー開始、という緊張の一日だったので、昼過ぎにホテルに戻ると疲れて昼寝したのですが、その後もうろうろと4~5キロ歩き回ったので、結構疲れた1日となりました。

歩いてまず行ったのは、近くにある紙製品の店チマンラール。土曜日に一度行ったのですが、夕方遅かったせいか閉まっていた(上写真)のでリベンジです。何となくさびれ度が昨年より一段と増した感じで、今、買っておかないと、とバタバタお買い物してしまいました。日本では、ちょっとしたお遣い物にするのにも便利なのです。で、いつものようにクレジットカードを出したら、「今、使えません。現金か、QRコード決済でお願いします」と言われて唖然。ン千ルピーなので、現金かき集めても足りません。「えー、だってあそこに電気の入ったカード決済機があるじゃないですか」「中の紙がないんですよ」「んなバカな。紙って普通ストックしておくもんでしょ?」「頼んでるんだけど、なかなか持ってきてくれなくて。受け取りの紙が不要なら決済できますけど」という、信じられない会話をして、いつもの小さなクレジットカード会社の紙なしで、レジのレシートを2部発行してもらい、決済を済ませました。こんなこと、インドでも初めてです。「さびれ度」にさらに黒丸が付いてしまいました。しっかりしてよね、チマンラール。

いったんホテルに荷物を置いて、今度は反対方向にある、Army Navy BuildingのWestsideへ。昨年は重症の風邪引き状態だったので、ここへ長袖のセーターを探しに来たんですが、そんなものなくてべそをかいたことを思い出しました。今回は各地でWestsideをチェックし回ったので、もうほしいアイテムもありませんが、クルターの着替えがほしかったので699ルピーのを買いました。さすがに3週間超旅行すると、最初に買ったのはヨレヨレしてきます。その帰り道、屋台のホットサンド屋さんがあったので、野菜サンドを頼みました。

持ち帰り用にパックしてくれて、ケチャップも付けてたったの40ルピー。また、途中でインド伝統菓子の店を見つけ、おいしそうなカステラ風の小さなお菓子があったので、3切れ買ったらこれが何と100ルピー! 1キロ800ルピーとかなので、100gだったら80ルピーなんですね。皆さんお祝いにお菓子を配りますが、いいお店のだと結構するんだなあ、とあらためて認識しました。ボリュームがあったので、夕食に上のホットサンドを食べたあとでは1切れしか食べられず、明日の昼食に回すことに。

インドは本当にピンキリです。私の場合は、食事は屋台とか裏道の食堂とかで済ましているので、キリもいいとこです。このお菓子が一番高級かも、とか思いながら、夕食を部屋で食べてバタンキューしたのでした。

 


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