アジア映画巡礼

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ムンバイ再び<3日目>お寺参りと映画館調査

2024-03-11 | インド映画

今日は3月11日、3.11をまたムンバイで迎えるとは。2011年3月11日もムンバイにいて、こちらに書いたように買い物先で知らされ、あわててホテルに戻り、テレビを見て呆然となったのでした。その後も3月11日に居合わせると、マハーラクシュミー寺院にいつもお参りしてきたのですが、今日も行ってきました。月曜日のせいかお寺もすいていて、金ぴかのラクシュミー像の前の列はほとんど人がおらず、助かりました。

一応入り口でカメラのチェックがあるのですが、今日はいいかげんで、特にスマホは全く目こぼしされているみたいなため、上の写真も遠慮なくパチリ。ご本尊様のいる神殿内はダメみたいですが、回り廊下にあるこんな絵はノープロブレムみたいです。しかし、このムンバイは特にシヴ・セーナー(シヴァ神の軍隊)という政党が強い土地柄で、BJP(インド人民党)と共に州政権も握っているため、街のあちこちでうわぁと思うヒンドゥー教推しの風景に出くわします。この日もマハーラクシュミー寺院の参道を出たら、こんな新しい寺院ができていました。

街中にも、神をまつる祠が突然出現したり、かと思うと、これまでマハーラクシュミー寺院のお隣さん的な感覚で海に浮かんでいたイスラーム教の聖廟ハッジ・アリーは、海岸沿い一帯がこんな「ムンバイ沿岸ロード」の工事中なので、道から全く見えませんでした。何か、嫌がらせっぽいなあ、と思うのは私だけ?

この海の道、マハーラクシュミー地区から南のナリマン・ポイントまでつなぐそうで、いつできるのやら。地下鉄もまだアンデーリー以南は完成していないのに、工事中ばっかりでいいかげんにしてほしいです。で、先輩格の海の道、シーリンクを通って一挙にバンドラへ。通行料は85ルピーで、かろうじで100ルピーを切っています。みんな猛スピードで走るので、タクシーの運転手さんもそれにならって超スピード。風が強くてちょっと怖いです、落ちたら海だわよ~。で、行った先が今回の調査対象、バンドラの駅からすぐのG7シネマ。下が正面の写真ですが、威容を誇っている、というよりは、異様を誇っていますよね。壁に書いてあるのが、中のシアターというか各スクリーンの名前です。

3時半からの映画のチケットを買って、まだ上映時間じゃないので外にいたもぎりのおじさんに、「かくかくしかじかでマネージャーに会わせてくれません?」と頼んだら、簡単に案内してくれました。

こちらがマネージャーのアディーズ・シャイク(Adiz Shaikh)さん。オーナーは別にいるそうです。歴史を簡単に話して下さったんですが、1972年に、まずギャラクシー(Galaxy/818席)、ガイエティ(Gaiety/972席)、ジェミニ(Gemini/238席)の3スクリーンを建物内に作って営業を始めたそうです。その後、2004年に改造して4スクリーンをプラス、ゴシップ(Gossip/105席)、ジェム(Gem/42席)、グラマー(Glamour/46席)、そしてグレイス・プレビュー(Grace Preview/42席)を作って「G7」となったのだとか。途中で正確な年号がわからなくなったマネージャーは、ディレーシュ(Diresh)さんという秘書みたいなスタッフを呼んでくれ、下写真の人がいろいろ助言してくれながらお話を15分ほど聞くことができました。

私の記憶では、「G8」時代があったように思うのですが、「いや、ずっとG7だ」とのことでした。「マルチプレックスから、チェーンに入れ、と声がかかったりしません?」「いや、うちはもうこれ独自でマルチプレックスだから」と、どうやら当分今のままで営業が続けられるようです。バンドラにもシネコンは多いのですが、ここは料金も安め設定なのか、今日も平日なのにたくさんのお客が集っていました。ここは映画のロケにもよく使われるので、なぜなんですか? と聞いてみると、「約1000人が入るスクリーンがあるからね、観客のリアクションを画面で見せるのにちょうどいいんだよ」とのこと。外に出るとチケット売り場にはお客がいっぱい。

そのチケット売り場、面白いディスプレイがしてありました。これ、一発でわかりますよね。チケット予約の新方式のオススメ広告みたいです。

こちらは、『ダバング 大胆不敵』のチュルブル・パーンデー(サルマーン・カーン)です。

小さな所は改良を重ねながら、しぶとく生き残っていこうとするG7シネマ。今後もがんばって下さいね。このあと小さめのスクリーン、ゴシップで見た映画『Crikk(クリック)』はなかなか面白かったので、後日またご紹介しますね。

 


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