goo blog サービス終了のお知らせ 

コルクのぶらぶら日記 

いつもぶらぶらしているようだけど....やっぱりブラブラしています。

放射能が我が家にも来ました

2012-04-19 06:02:13 | 原発
 放射能が我が家にも来ました。
我が家の庭は今まで0.05マイクロシーベルトでした。福島原発の爆発前とほとんど変わらない線量です。
ところが先週の日曜日にハーブの花壇の植え替えを行いました。数日して根がついたバジルもパセリもおいしそうなので食べようかなと思ったのですが、ふと気になって花壇の線量を測ると0.10にハネ上がっていました。一方、庭の他の場所ではいくら測っても線量は0.05のまんまです。
もしやと思って植え替えに使った園芸用の土を取り出して測ってみると0.10という数字を示しています。
栃木県鹿沼産の土。

 いままでテレビでは多くの御用学者が登場しては、低い放射線は健康に影響しないと散々言っています。実際こういうことがあってその御用学者が目の前にいたらぶん殴っていますね。僕はケンカは弱いから返り討ちに会うかもしれないけれどそれでもぶん殴ります。実際に自分の愛する植物たちが汚染されている事実を目の当たりにするのはなんという気持ちなのでしょう。毎朝植物のご機嫌を見て、今日はやわらかそうな葉っぱがでているからサラダに入れようかなんて考えていたわけですよ。この季節の毎朝の最高の楽しみだったわけですよ。でもそこにあるのは0.05マイクロシーベルト分放射線をあげる何かが確実に我が花壇に存在するというシュールな現実なのです。

 花壇にまかれた園芸用の土は週末には処分しようと思います。でもどう処分したらよいのでしょう?
近所の裏山に棄てるというわけにもいきません。とりあえず今日、土のメーカーに引き取ってくれと電話しようと思います。それがダメならばばら撒かれた放射性物質の持ち主である東京電力にお返しすればよいのでしょうか? 東北では「除染」ということが行われているらしいですが、果たしてそこではぎ取られた土は何処に持っていっているのでしょうか?

 可愛いバジルもパセリもイチゴもブルーベリーもゴーヤの苗も、みんなダメになってしまったんですよ。見た目は今までとまったくかわりません。美味しそうです。でもこの事実を知ってしまったらもう口には入れられませんよ。
本当に悲しいやら悔しいやら。僕でさえそうなのだから、東北の農家の方はどんな思いをしているのでしょう。彼らが愛する土地と農業を諦めきれずに作物を作り続ける気持ちが少しわかった気がします。だからなおさらそういった気持を悪用した「食べて応援」なんてキャンペーンの悪質さもよりよくわかった気がします。なかなか諦めきれないんですよ。だから本来はその気持ちも含めてしっかりした謝罪と補償があってしかるべきなのです。それなくして「食べて応援」なんてゴマカシでしかありません。あなたは放射性物質の含まれた土で育てられた食物を自分の家族に食べさせられますか?

菅直人の脱原発宣言(東京新聞の記事より)

2012-04-16 10:31:55 | 原発
 遅ればせながら4月11日の東京新聞を読みました。
浜岡原発の停止をめぐる菅直人と経産省の攻防が書かれています。

見出しはこうです。

浜岡停止の舞台裏
経産、再稼働の思惑
官邸、発表文を修正


 当初経産省は海江田大臣とともに浜岡原発の停止をエサに、他の原発の再稼働を画策していました。5月6日の午後4時に海江田大臣が記者発表する予定だったのが、直前になってその動きを知った菅直人が難色を示し、結局「会見はオレがやる。」と7時の会見を開いたとのことです。その会見で菅直人は浜岡の原発停止についてのみ語り、当初経産省が画策していたその見返り(という言葉も変ですが)としての再稼働については一切触れませんでした。多くの人がこの会見を「思い付き」だとか「いいとこどり」だとか非難しましたが、じっさいには彼の決断によりいまの脱原発の流れが出来たということは否定できないと思います。
 その後マスコミは醜いまでの菅バッシングを続けましたが彼は脱原発の流れがある程度できるまでと政権にとどまりました。それを醜い延命のように伝えたメディアの方が恥を知らない醜い存在のように僕には思えます。
 また、せっかく浜岡をとめたという、いい子ちゃんぶりを国民にアピールしつつ経産省の思惑を具現化しようとして海江田氏はまさに煮え湯を飲まされたような悔しさを味わったでしょう。これで国会でアホみたいに彼が泣きだした理由が納得できましたよっと。

この産経の見出しはいかがなもんでしょうか?

2012-04-15 07:23:31 | 原発
 web版の産経新聞にこんな記事が出ています。(クリックすると実際の記事にリンクしています。)

「節電の夏」なお10%の電力不足

 みなさんはこの見出しをみてどういう印象をうけましたか?
おそらく大飯の原発を再稼働しても、他の原発を稼働させないと今年の夏はずう~っと10%の節電が必要だと思ったのではないでしょうか。

 でもね、よく読んでみるとこの資源エネルギー庁という役所の試算は①原発ゼロで最大需要に対して18.4% ②大飯の3号機、4号機が再稼働しても最大需要に対して10%の不足と言っているだけです。最大需要に対してですよ。夏の甲子園のまっただ中の、ほんの数時間に対してのことなのです
ですからここに書かれているように「これ以上の節電には生産量を落とすしかない」(印刷業者)、「冷凍機の設定温度を上げれば商品が劣化する」(食品メーカー)などと利用者から悲鳴が上がっているというのはどうも不自然なのですね。だって夏中、一日中電気が足りないわけではないのですよ。ほんの数時間の節電のために生産量をおとす印刷業者ってなんなんでしょう? それからこの、「休日シフトは不健康な対応。今年は期待しないでもらいたい」と「くぎを刺した」日本自動車工業会というところの発言もどうでしょうか。休日シフトが不健全というならば、日本中に放射能をまき散らし、核廃棄物の処理もままならない発電を続けるのは不健全ではないのでしょうか? そもそもこんなこと天秤にかけること自体が良識ある大人としていかがなものかと思いますね。しかも、この試算は官庁という原発推進側が発表したものです。それでもこの程度ですよ。それに「数字ほどウソをつくものはない」ということは、ちょっと仕事でいろいろな数字を扱ったことのある大人なら常識として知っていると思うのですよね。

 「でも、すでに今だってどこの企業も節電して、例えばビルや駅の構内の電気を落としているじゃあないか?」という反論が聞こえてきそうですね。でもね、ちょっと考えてみてください。あなたが企業の経営者なら、節電にかぎらず常に経費削減にこころがけるんじゃあないですか? あのどケチで有名な西武鉄道なんていまから電気を消していますよ。今、電気足りないですか? 企業の経費削減としての節電を原発の問題と混同してはいかんですね。

 この記事では 「不足分を補うため、火力発電のフル稼働を続けざるを得ず、過大な負荷がかかりトラブルで停止すれば一気に供給力が低下する。」とありますが、そもそも原発の再稼働が難しくなるなんてまともな経営者ならわかっていた筈なんだからバックアップの準備しておくべきじゃあなかったんですかね。

 このようにツッコミどころ満載の記事なのですがこうして見出しになっているのを日常的に見ていると何となく「やっぱり原発は必要」なんて刷り込まれていきそうですよね。なんだかそんな大衆を愚弄した意図がこの見出しには見え隠れするように僕には見えます。
 
 でも、我が日本人はそんなに長いものにまかれて思考停止するのが好きな民族だとは僕は思いませんよ!

国民不在で暴走する政府

2012-04-14 17:06:03 | 原発
 民主とは「民」が「主」という意味だと思っていました。
しかしながら最近の民主党をみていると自分たちを民の主だと勘違いしているのではないかと思えてきます。
原発の再稼働をめぐって議論がまとまらないから民主党政府が「政治判断」を昨夜したそうです。
その結果が最近のNHKでも自治体の7割が慎重判断をしている再稼働に舵を切るものでした。
まったくもって年金問題も埋蔵金問題も特別会計の問題も何一つ解決出来ないどころか、官僚に逆に取り込まれて増税と原発再稼働だけ一生懸命「政治主導」する頭のイカレタ政府。もうバカバカしくてしばらくPCに向かってブログを更新する気持ちも萎えていました。でもこれではいけないので気力を振り絞って書いています。

 とりあえずは我が家で購読しているふたつの新聞の見出しを見てみましょう。

朝日新聞
原発再稼働 妥当と判断 大飯の安全性を確認 政権、きょう福井に要請

東京新聞
安全対策置き去り 大飯再稼働 政府方針決定

やれやれこうして見比べてみても新聞社の覚悟の違いが見えてきます。
朝日は相変わらず日和見的な姿勢ですね。こういった姿勢が公平、中立、冷静だとでも思っているんでしょうか。もうみんなバレバレのこの時代に。

 昨日は金曜日。土曜日曜にはテレビの報道番組は少なく、しかも北朝鮮の衛星打ち上げ失敗のニュースやら木嶋被告の死刑判決のニュースやらの話題があるこの日を政府は狙っていたんでしょうね。特に北朝鮮の打ち上げ日に発表するのではないかという予測は以前からネット上ではずいぶんと語られていました。

 福島の事故は終息していないどころか、4号機の冷却機能が停止したなんて今でも騒いでいるじゃないですか。海洋汚染はだんだんその恐ろしい姿を見せ始めています。今も何万人もの人が放射能に汚染された地元に帰れず避難民生活を送っています。そんな中で原発再稼働を主張できる政治家の頭の中は一体どうなっているのでしょう。大体北朝鮮がミサイルを発射してもその確認に1時間も手間取るような国家に危機管理能力があると思っているんでしょうか。

 「電力需要に楽観は許されない」と枝野というクズ男は言ったそうです。
ほう、それなら事故に楽観は許されるとでも言うのでしょうか?