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コルクのぶらぶら日記 

いつもぶらぶらしているようだけど....やっぱりブラブラしています。

あきれたものだ

2014-08-22 06:00:40 | 原発
 いやー暑い日がつづきますねえ。
みなさんお元気ですか?

ひさびさに呆れかえるような記事を見たので紹介しますね。

原発の電気に「価格保証」、経産省が英の制度例示し意欲

[東京 21日 ロイター] - 経済産業省は、21日開いた総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の原子力小委員会(委員長:安井至・独立行政法人製品評価技術基盤機構理事長)で、市場価格が原発による電気のコストを下回る場合は差額を利用者に負担させる、という英国で採用予定の新制度を紹介し、導入に意欲を示した。

この日の会合では、電力自由化による競争環境下における原子力事業のあり方を議論、経産省は英国で導入予定の「差額決済契約」と呼ばれる仕組みを紹介した資料を提出した。

この制度は、廃炉費用や使用済み燃料の処分費用も含めた原子力のコストを回収するための「規準価格」を設定、市場価格がそれを下回る場合は差額を需要家から回収する、という内容。逆に、市場価格が基準価格を上回る場合は、原子力事業者が差額を支払う仕組みだ。

電力自由化については、事業に必要なコストを料金に転嫁する「総括原価方式」と地域独占が廃止されるため、原発への投資回収性が予見できなくなると電力業界が政策的な支援を求めている。経産省は同会合に、英エネルギー・気候変動省の担当者を招待し制度の仕組みを説明させており、電力業界の要請を受けて、同制度導入に前向きな姿勢をうかがわせた。

会合後、経産省の担当者は記者団に対し、市場価格と基準価格の差額のコスト回収の手段として「電気料金でも税金でも可能」と説明した。今後は専門家による作業部会を立ち上げ、議論を委ねるという。


さらに日経新聞なんてのはこうも伝えています。

建設ずみの原発を再稼働するコストは安いが、新たに原発をつくる場合は石炭火力などとあまり変わらない可能性がある。電力会社の収入を保証しないと、費用を回収できず、原発を新増設できない懸念がある。


 おやおや、本音が出てきましたね。そもそも原発は「安い」からメリットがあるのではなかったでしたっけ? もう、ことここに至ってはあまりコメントするのも空しいですが、経産省の役人は一体誰のために存在するのでしょうか。国民のためでしょうか? 原発ムラのためでしょうか?
 放射能まみれのものを食べさせ、病気と高齢化でボロボロになり保障も削られた国民の背後で立派な原発だけが栄える(それも数十年に1回くらいの割合で爆発するけれど)というとても暗ーい未来図が見えてきそうです。この国は本当にどうなってしまうのでしょう。

海外でハリウッド版ゴジラを観ました

2014-05-23 06:36:27 | 原発
 今、海外出張中です。
時間を何とか工面して、ハリウッド版ゴジラ「Godzilla 2014」を観ました。我が国での第1作の精神を受け継いだ素晴らしい出来でした。人間の勝手な都合のとばっちりを受けて放射能が生み出した奇怪な生き物が狂気に駆られたように破壊を繰り返していく。その暴走のスケールの大きさと人間無力感との対比。

 おっと、あまりここから先を読むとストーリーがある程度分かってしまうので、気をつけて読んでくださいね。

 割と最初の方(1999年)の事故のシーンで同じ職場に働きながら目の前で生死が分かれる夫婦が描かれます。僕はこれが放射能の本質なのではないかと感じました。2011年被曝を避けて子供と京都に避難する僕。入院、手術直後の親のために東京を離れられなかった妻。そこには放射能による冷たい分断がありました。また、今回のマンガ「美味しんぼ」をめぐる騒動でも、本来被害者である国民同士の間で分断がおき、また福島県内でも避難するしないで家族内ですら分断がおきることがあると聞きました。今回の映画の下敷きになっているのは原子力がもたらす不安や恐怖です。したがってその世界観は「原子力明るい未来のエネルギー」(福島県双葉町のスローガン)といったものからは遠く隔たった暗く陰惨なものです。「美味しんぼ」を風評被害と叩いてきた政治家は今回の映画を観たら気絶しちゃうんじゃないかな。

 この映画の日本公開にヘンなプレッシャーがかからないことを祈ります。
そして初代ゴジラの精神を見事に受け継いだ今回の制作者の方に敬意を表します。

 あっ、それからゴジラと戦うあの「虫」ね。
今回は出てこないでゴジラだけでもよかったんじゃないかな。
それからあの背びれの光り方....かっこよかったなあ。

朝チャン

2014-04-12 05:57:32 | 原発
 TBSの「朝ズバッ」という番組が終わり「朝チャン」という気の抜けた番組になりました。去年の秋に次男の「盗み」の問題が発生し、みのもんたが番組を降板。時事問題に辛口の切り込みを入れ、とくに原発問題に関しては痛烈に安倍政権を批判していただけに彼の降板をとても残念に思っていました。それで骨抜きになるかなと思っていたのですが11月から残されたスタッフで番組の持つ批判精神もうまく継承していたなと思います。コメンテーターの潮田玲子も可愛かったし与良正夫(通称:ワンワン...とウチでは呼ばれている)の辛口も健在で、たどたどしいながらも割と良いチームワークがブラウン管を通して(古い表現....)伝わってきて、毎朝楽しみに見ていたのに....

 僕は今、とても恐怖に感じていることがあります。
今の安倍政権は非常にメディア戦略に力を入れているように見えます。なにせ総理大臣が「笑っていいとも」に生出演してしまうのですよ。大衆に親しみやすい、庶民的な宰相だからですか? 本当にそう思いますか? 朝の7時台にテレビのチャンネルを切り替えてみると今や、政治批判、社会批判の精神はカケラもみられません。芸能ニュースとどっかの殺人事件と小保方さん問題(そもそも一体何が問題なんだろう?)ばかりが目につきます。「大衆は考えなくてもよいのだ」と早稲田の政経出身の政権の「ブレイン」あたりはニマニマしているのではないでしょうか。イヤな想像だけど、政権が放送局に圧力をかけたとしたら恐ろしいですね。なにせ麻生太郎副総理が「みならって」いるナチスはメディア戦略が得意でしたからね。中学の歴史の授業で習いました。そうならないでほしいものです。

 さて昨日、政府は閣議で原発を「重要なベースロード電源」と位置づけた「エネルギー基本計画」を決定しました。ニュース23でどう報道するかなと思っていたら日経新聞の人間がコメンテーターとして出ていて脱原発にはシンパシーは感じるが原発は必要だなどと言っているので胸のあたりが気持ち悪くなってしまいスイッチを切ってしまいました。金曜のコメンテーターは岸井さんじゃなくなっていたんですね。ヤレヤレ。

 ところで皆さん、あの「朝チャン」という番組、面白いですか?

都知事選

2014-02-05 07:48:46 | 原発
 いよいよ今週の日曜は都知事選挙ですね。
テレビの報道はどうもなにかに遠慮したような感じで、できるだけそーっと終わらせようとしているように見えるのだけどどうなのでしょう。

 一方週刊誌やネットでは結構盛り上がっていますね。
僕が注目しているのはtwitterでの細川、宇都宮候補に関する議論です。「小泉に騙されるな」「宇都宮じゃ当選できない」こんな感じの意見が多いようですが、こうして政治にたいして議論が活発に交わされると言うことは基本的にすごく良いことなんじゃないかなと思います。選挙の結果はともかく、議論が交わされることによってい民主主義は成長していきます。それは自分たちに都合の悪い事は「秘密」としたがる人たちがとても恐れることじゃあないでしょうか。そしてさらに思うに、この選挙が終わっても原発問題は終わらないということです。細川&小泉、宇都宮の両陣営には選挙後も原子力ムラとしっかり対峙して欲しいと切望しています。

靖国参拝

2013-12-29 19:05:50 | 原発
 今の安倍政権は特定秘密保護法にしても、靖国参拝にしても、僕のように法律勉強中の身にとっては実に生きた学習素材を与えてくれるありがたい存在でもあります。皮肉ですけどね。

 さて、今回の靖国参拝。どうなんですかね。

 僕は今回の件は次の3つの点からそれぞれをキチンと分けて考えるべきだと思っています。
①A級戦犯問題に関わる近隣諸国との「政治問題」
②今回の件が影響を及ぼす「経済問題」
③憲法の政教分離に関する「法律問題」

 
 で、僕が興味を持つのは③ですね。
今回の件を「個人の信仰の問題」といった政治家もいるようですが、それが通用するかどうかですよね。公用車で乗り付けたモーニングを着た男が内閣総理大臣の名前で献花しました。はたしてこれを個人の問題、私人の問題ととらえることが外形的、客観的に穏当なのだろうかということですね。「そりゃあマズイだろうー」って行きつけの床屋のおやじさんも言っていました。

 ちなみに公費で玉ぐし料を支払った場合は違憲判決が過去に出ています。 (愛媛玉ぐし料訴訟)

 実際に裁判さ提起されるかどうか、それでどのような判決が出るかどうかはわかりませんが、少なくとも憲法に抵触する可能性があることは公務員(法律上そうなる)たる内閣総理大臣としては自覚するべきかと思います。

 ちなみに憲法99条はこんなことを言っています。
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。」

 うーん。総理大臣には憲法を尊重し、擁護する義務があるわけですね。だから憲法の精神とズレる可能性があることをあえてするのは、いかがなものなのでしょうか。

 改憲したがる総理大臣がこの条文を知らないとは思えないのですが。