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コルクのぶらぶら日記 

いつもぶらぶらしているようだけど....やっぱりブラブラしています。

電力不足はどうなった?

2012-08-11 21:22:05 | 原発
 前回も書いたけれど、関西の電力不足はどうなったんでしょうね?
NHKはずいぶん不安を煽って、原発再稼働やむなしといった論調だったけれど、ちゃんと検証するべきだと思いますね。
なんてことを考えていたらこういった記事を見つけましたよ。

http://www.kyoto-minpo.net/archives/2012/08/11/post_8955.php?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

原発のコストは安くないと思うよ

2012-08-08 18:47:24 | 原発
 僕は東京に住んでいるんだけど、最近夕方になると涼しいですね。電力不足騒動はどうなったんでしょう?
まあ僕は最初から電力は足りると思っていましたけれど。関西もこの夏を乗り切ったらしっかりと大飯原発を停止してほしいものです。もう来年は「電力不足」という脅しは通用しない筈です。今のうちから来年の夏にむけて原発以外の発電を粛々と準備するべきだと思うのですが...どうも僕にはそうは見えませんね(苦笑)。

 テレビなどを見ていると、最近の原発推進の論拠というのはいままでの「電力不足」から「コスト高」へと移ってきているようですね。でもこのブログでも何度も書いていますが原発の「コスト安」という主張ははっきり言ってウソ臭いです。会計の勉強をされた方はおわかりだと思いますが、損益計算上のコストや利益などさじ加減で、いかにでもなってしまうものなのですよね。ではそれを見抜くにはどうすればよいかというと貸借対照表(バランスシート)というやつがあって、これと損益計算書をあわせてみると結構ごまかそうとしたものが透けて見えてきてしまうのです。

 で、今の日本という国家のバランスシートを何となくイメージしてみます。
毎年税収が予算の半分くらいしかない我が国はバランスシートの右側の一番したの「留保利益」、いわば国民の純資産は毎年毎年減っていきます。で、そこに加えて10万年もの管理が必要な原発は巨大な負債を毎年産み出します。これも大変な勢いで留保利益を食いつくす筈です。でも多分これは損益計算書上のコストにはあまり反映しませんね。なぜならば「10万年にわたって平均的に」コスト化されるからです。(苦笑)でも原発という施設そのものは40年しか持たないのですけれどね。だったら本来ならその稼働年数でコスト化しなければおかしいですよね。つまり100,000年分のコスト÷40年で計算するべきだということです。

 例えて言えばいくら経営者が借金しても、売り上げよりコストが安ければ名目上の利益は出るというわけです。だけどこの借金があまりにも巨大でかつ高利子なので財務状態はどんどん悪化する。それはわれわれ国民の大切な純資産を食いつぶすということです。原発は稼働すればするほどこういった借金(負債)を増加させます。原発という「麻薬」から手を引けない我が国はまさにそんな状態なのではないでしょうか。

 野田という男は「後世につけを残さない」などとうそぶいて増税しようとしていますが、ここのところをどう思っているのでしょう?

関電の火力発電停止について

2012-07-16 05:42:57 | 原発
 関西電力は大飯原発の再稼働によって稼働中の火力発電所8基を停止するとの記事が赤旗などにでているようですね。原発を再稼働して電力に余裕がある今の内にメンテナンスしようということらしいです。
ほう、それではメンテナンスが終わったらまた火力を稼働して原発は止めるんですね。(苦笑)

 そもそも去年の原発事故が起きる前まで電力会社は電力の3割が原発でまかなわれているという既成事実を盛んに喧伝していました。でも今となっては他の発電をストップして原発の占有率を上げていたことなんか子供でも知っています。また同じロジックを使うつもりでしょうか。

 そもそも原発再稼働は電力不足が理由ではないと関西電力自身が以前から認めていることなのです。彼らの財務諸表をみれば、原発を再稼働しなければ経営が成り立たないことが読み取れます。なりふり構わず必死になるわけです。
そもそも原発というロクでもない設備に多額の資金を投入し、追い打ちをかけるように国民の税金も様々な名目で投入し続けてきたあげくその設備がガラクタであることが判明したのですから、残念ながらこういった企業は市場から撤退してもらうのがスジだと思うのですがね。

 僕は電力会社にはもっとしっかりした会計のメスが入るべきだと思います。
廃炉費用の見積もり、放射性廃棄物の処理と保管等のコストを透明性をもって試算してみてはいかがでしょう? 今の原発の発電コストに10万年にわたる放射性廃棄物の管理コストは含まれていますか?

 ああ、それから電力の需給ギャップにより「突発的な停電により病院の患者など命の危険にさらされる」として再稼働に踏み切ったあの独裁者総理ね。ウソだったわけでしょ。恥を知りなさい。


官邸前デモ

2012-07-15 08:06:12 | 原発
 いろいろとたてこんでいてしばらくブログを更新できませんでした。
この間にも本当にいろいろな事が起きましたね。国民の声を無視して増税と原発再稼働に政府はひた走っています。そもそも増税はしないという約束(単なる口約束ではなく、マニフェストという書面での約束)を全く反故にして平気な顔をしているような連中ですから、毎週金曜日になると官邸前に何万人という再稼働反対の抗議のデモが集まっても「蛙の顔になんとか」なんでしょう。それにしても消費が冷え込みお金という経済の世界の血液が動かなくなっている今の社会で増税なんてバカなことをする人たちは一体経済学の何を学んできたのでしょう。貧血の患者に瀉血するようなものじゃないですか。

 それから官邸前のデモですが、僕は6月22日の金曜日に見に行きました。
溜池山王の地下鉄の駅から上に上がったところから遠くに地鳴りのようなものが響いていましたよ。このときは主催者発表が4万5千人で警察発表が1万1千人。マスコミもあまり取り上げなくて、事態を小さく見せようとしているのではないかなどとネットでは疑念の声があがっていましたが、このデモも回を追うごとに大きくなっているようで、今となってはそんな矮小化の努力も意味が無くなってしまいましたね。はたして今は主催者発表は何人で警察発表は何人なんでしょう。(苦笑)
僕の知る限りここまで大きな国民的なデモは60年安保以来ではないでしょうか。ただし今回は大きく違うのは一部の左派の学生が運動しているのではなく、(心ある)右も左も、そして一般の家族連れさえもこぞって参加しているということです。

 それでも政府や電力会社は原発を再稼働しようとしています。以前からもこのブログでも指摘しているように、再稼働しなければ原発はたちまち不良債務と化して経営を圧迫するからです。日本中の電力会社が倒産したら経済的に悪影響があるから再稼働させるという、まるで自転車操業的なバブル経済をひた走ったときの構造と似ています。そこにはなにのビジョンもありません。ただ苦痛を伴う現実を認めることを先延ばししているだけです。(というかそもそも原発というのは除去費用や放射性廃棄物の管理費用を考えたら会計的につじつまが合わない怪しい代物であったのですが)。再稼働の理由は電力不足ではありません。マスコミは恥知らずな電力不足キャンペーンはいい加減にやめて「ウソをついてごめんなさい」と謝罪するべきだと思います。