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コルクのぶらぶら日記 

いつもぶらぶらしているようだけど....やっぱりブラブラしています。

選挙が終わって、僕の町は静かになった

2012-12-21 04:20:18 | 原発
 選挙が終わって、僕の町は静かになった

小学生の詩を集めた本でこんなフレーズを読んだことがあります。
子供のみずみずしい感性が伝わってくるようで僕は結構気に入っています。

 しかしながら大人になった今、選挙が終わっても僕の心は静かになるどころか、とてもざわざわとしています。国民の6割とも7割ともいわれる脱原発の民意を反映するはずが、わずか3割の得票で原発推進を公言する人たちが6割の議席を獲得してしまいましたね。民主党は土壇場になって原発を選挙の争点にしようとしましたが、そもそも大飯原発の再稼働問題を見ればわかるように言っていることとやっていることが正反対の政党ですから胸をはってしっかりと主張出来る筈もなく、かえって他の脱原発勢力を撹乱するだけに終わってしまったように僕には見えます。本当に最後の最後まで迷惑な人たちです。(もっとも、地道に年金問題を追及している長妻さんのような人もいますけれどね。この人は党内から背中を刺されつつも当選しました。一方仙石みたいな人が落選したのは、せめてもの救いでした。)僕のところにも選挙前に民主党候補の事務所から電話がかかってきて「民主党は原発を停めた唯一の政党だ。」などというものだから、さすがに僕も熱くなって「その管直人を後ろから引きずり降ろしたのはあなた方自身じゃないか。選挙で負けそうだから今更になって脱原発なんて言っても誰も信じないよ。金曜日の官邸前のデモをあなた方はなんだと思っているんだ。」と言い返してしまいました。そしてそのあととても情けない気持ちになりました。

 さて、それでは今回大勝した自民党。彼らの主張はどうだったんでしょうか?
実は今インターネット上はその自民党が福島で配ったパンフレットが話題になっています。
こちらにリンクを貼っておきました。

県民への約束 自民党(クリックしてね)

 これはちょっと...驚きましたね。
彼らは「脱原発」で、県内の原発10基を全部廃炉にするといっています。結構な約束じゃないですか。どこかの政党と違って出来ることしか約束しないと宣伝している自民党ですから、是非この約束を守ってもらいたいものです。(なんて考えていたら「いつまで」と書いていないから100年後かもねという人がいました。たしかに... ┐(-。ー;)┌ヤレヤレ 

安全な原発

2012-12-02 20:21:07 | 原発
 今日は朝から総選挙に向けてのいろいろな討論番組を見てしまいました。
その中で自民党の甘利という人が「安全な原発は動かす。」といった趣旨の発言をしていました。どうも自民党という政党はあれだけの事故が起きてもあまり反省していないようです。

 彼らの言い分では日本は世界最高水準の安全基準を作って世界をリードするべきだとのことです。
そういった人にはこの大事故が起きる前のこのCMをみていただきましょう。

安全をうたった福島原発CM集

 チェルノブイリの事故が起きた後も日本の原発は世界一安全ですと僕らは聞かされていませんでしたっけ?
二重にも三重にも安全を確保するなんていまさら言われてもねえ、当時原発には5重の壁があるなんていっていたんですよ。

 

驚きました

2012-12-01 07:21:51 | 原発
 しばらくブログを更新していない間に世の中いろんな事が起きましたね。
総理大臣が党首討論で逆切れ解散を宣言したのには驚きました。維新の会と石原慎太郎との合流にもびっくりしました。橋下氏は原発事故の当初は非常に明快に原発政策の矛盾を突いていたのにこれでずいぶん曖昧になるだろうなあと思っていたら夜中に突然「原発フェードアウト」といいだしてこれまた驚いていたらインターネットの党首討論で石原慎太郎が「フェードアウトってなんだ?」と真顔で聞くのでのけぞってしまい、さらにそのあと、「そんな公約は聞いていないあとで直させる」と言ったときにはPCの前でひっくり返りそうになりました。橋下さんもきっと頭を抱えているのではないでしょうか。税金、外交、社会保障といろいろあるなかでもっとも重視する論点は原発だと朝日新聞の世論調査にでていたわけですから、各党ともにわか「脱原発」をアピールするのに必死ですよね。そういった中で野田総理が「原発問題が争点だ」といってにわかに脱原発を言いだしたのには、「我々は平和のために来た」と拡声器で言いながら人類を殺戮しまくる「マーズアタック」という映画の火星人のことを思い出してしまいました。

 去年の3月の恐怖をもう一度思い出してみます。
大変なことが起きているのにマスコミからは正確な情報は全く出てきませんでした。避難先のホテルで今原発から出ている放射能はレントゲンや飛行機に乗った時と比べてどの程度だみたいなテレビ報道を絶望的な気持ちで見ていたことを思い出します。元総理大臣が認めているようにあの時我が国日本は滅亡の危機にあったのですよ。石原慎太郎なんて被曝しながら原子炉を冷やしてくれたハイパーレスキューのまえでひーひー泣いていたくせに、なんであんなに偉そうにものが言えるのでしょう?

核兵器なんて必要ない

2012-11-10 06:11:03 | 原発
 核兵器なんて必要ない。
核ミサイルなんて必要ない。
敵国の原発を攻撃すれば充分だから。

 何日か前のNHKのニュースでやっていましたが2年ほど前にイスラエルのネタニヤフ首相はイランの核施設を攻撃しようとマジで考えていたようですね。「それはちょっと...」という側近達にとめられて思いとどまったようですがこれがイエスマンの側近に囲まれていたらどうだったろうと思うと背筋が寒くなります。

 この件にかんして2つの面白い発言があります。

発言1 「イランの核開発の目的は平和利用」イランのアフマディネジャード大統領
発言2 「イランの核施設が攻撃を受けた場合でも「放射線による影響が甚大になるとは思わない」ハンス・ブリックス(IAEAの元事務局長)

 こういうことを真顔で言う人たちに対して「ヾ(--;)ぉぃぉぃ んなわけないだろっ」とつっこみを入れたくなりませんか?

 翻って周辺のアジアの国と緊張関係をもった我が日本。国防上の観点からも「攻撃してください。」とばかりに海岸沿いに原発を並べているのはどんなもんなんでしょう?

原発と韓流と外交

2012-09-29 07:25:20 | 原発
 先日電車のつり革につかまっていたら週刊文春の車内広告の大きな文字が目に飛び込んできて驚きました。
いわく「中国をやっつけろ」....C= (-。- ) フゥー 思わずめったに使わない顔文字を使ってしまいました。日本では表現の自由が許されているけれど、これはちょっとトイレの落書きレベルではないでしょうか。文芸春秋社に入社するのはマスコミ志望の学生でもごくわずかの狭き門だと聞いています。そんな「優秀な」人たちが一体公共の場になんでこのように一片の知性も感じられない広告をうつのでしょうか。この広告を目にするのは日本人や中国人だけではありませんよ。ちょっと僕はよその国の人に見られたら恥ずかしいと思いましたね。
尖閣問題の勃発で国民の関心は対中国問題に向けられ、ナショナリズムを煽る政治家が自民党の総裁になり、そして電車の車内広告はさらにこんな調子です。ちなみに僕はまんまと文春の手管にはまって今週号を買ってしまいましたが、取り立てて斬新な切り口も感じられない記事でしたよ。一体彼らは中国のなにをやっつけたいのか、軍隊なのか? 共産党政府なのか? 経済なのか? 市民なのか? なんだかよくわかりませんでした。(もうひとつちなみに古舘伊知郎をこきおろす記事も掲載されていました。嫌いなキャスターナンバーワンなんだそうです。で、その投票をおこなったのが何処なのかなと読んでみると自社のWEBだそうです。( ̄△ ̄;)反原発憎ければ古館にくい...ですかね。)

 一方で「右側」と目されているフジテレビが「韓流ドラマ」を放送しているということで韓国の手先だ、反日放送局だとばかりお怒りになるナショナリストの方もいらっしゃいます。でもね、僕の知っているところではこれは日本だけの現象じゃありませんよ。台湾、タイ、そしておそらく他のアジア圏も同じように韓国ドラマがものすごい勢いで伸びています。これはね、彼らの国家戦略が実を結び始めて結果として残念ながら日本文化が隅に追いやられ始めたということなんじゃないでしょうか? だってみなさん知っていました? フランスでさえも今やJ-POPよりK-POPの方が伸びているんですよ。このままじゃJapan Expoなんてフランス名物もいずれKorea-Expoにとって代わられてしまいますよ。なんでこんなことになったのでしょう? 僕の考えをちょっと箇条書きにしてみました。

1.韓国はかつての経済危機以来、猛烈な反省のもと自国の成長戦略を練った。
2.彼らは自国のコンテンツ(映画、ドラマ、音楽など)に力を入れ、それを水先案内として海外市場に販路を広げる方針をとった。
3.官民一体となり、たとえばタイなどでは国が帯で放送時間帯を買い取り韓国製ドラマの放送枠を確保した。民間はそれにこたえ海外のニーズに合ったドラマ制作(単純なストーリー、シリーズごとの放送回数が多い~海外では毎日同じ時間に連続ドラマを放送することが多いため)を行った。また、俳優や音楽家も積極的に海外プロモーションに協力した。
4.そのドラマのなかに韓国の産業(自動車、家電など)を積極的に織り込みプロモーションツールとして徹底利用した。

 つまりSAMSONGやHYUNDAIが世界市場において急成長しているのはこういった理由があるからじゃあないでしょうか。彼らは文化コンテンツという最も平和的な手段を用いてこれを成し遂げています。

 では我が国、日本はどうなのでしょう?
日本の政府はどれだけ日本のコンテンツの輸出に力を貸しているのでしょう? 官民どの程度力を合わせているのでしょう? 

 外交というのは当事国同士が言葉でやりあうことだけではありません。もっと長い時間をかける覚悟を示し(ちなみに僕は一党独裁などという不自然なものは10年と待たずにソビエト政府と同じ道を辿ると思ってます。)そして文化の輸出をフル活用して多くの周囲の国を味方にしていくなかで、自国の主張を国際舞台で通していくことが必要なのではないでしょうか。そのためにはドラマ、音楽などといってあなどるべからずです。もんじゅというポンコツに1兆円、東京電力というデタラメ会社に1兆円の税金を投入するくらいならもっと本腰を入れて日本の文化外交に資金投入しておし進めるべきだと僕は思います。