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コルクのぶらぶら日記 

いつもぶらぶらしているようだけど....やっぱりブラブラしています。

原発再稼働? 政治判断?

2012-03-24 07:40:28 | 原発
 あまりのことに言葉をさがすのに苦労します。
まずは3月24日毎日新聞の見出しから

福井・大飯原発:1次評価了承 再稼働、政治判断へ 民主内も「時期尚早

 そもそもストレステストは2次評価するはずだったのではないでしょうか? 一時評価だけでは不十分だとあの斑目氏ですらいっているのに、なぜこの段階で専門家でもない人間が「政治判断」などできるのでしょう?
そもそもそういったいい加減なやり方が福島の事故につながったのではないでしょうか?

 いや、おそらくそんなこと野田という男は百も承知なのでしょう。だから「専門的判断」ではなくて「政治判断」と言うつもりなのでしょう。ではこの男にとって「政治」とは何なのでしょうか? そもそも民主党の総裁選のときからこの男は原発の再稼働を視野に入れた発言をしてきていました。 すくなくとも彼にとっての政治とは被害をこうむる国民のためのものではなくて、ある一定の既得権益者のものなのではないでしょうか?

 偉そうに「政治」という言葉を使うのなら彼に教えましょう。
政治家には常に「責任」がつきまとうのだということを。
それが何十年後なのか、何年後なのか、あるいは数日後なのかもしれませんが、もしまた彼が再稼働した原発で事故が起きた場合、彼はどのように責任をとるのでしょう? まずはそれを明確にしなければ「政治判断」などということをしてはいけないと思います。

瓦礫処理と徳島県

2012-03-21 08:53:39 | 原発
 瓦礫処理について徳島県が非常に納得のいくしっかりした発言をしていますので引用しますね。

まずは東京都を見習えという60歳の男性の意見から。

タイトル:放射線が怖い? いいえ本当に怖いのは無知から来る恐怖

 東北がんばれ!!それってただ言葉だけだったのか?東北の瓦礫は今だ5%しか処理されていない。東京、山形県を除く日本全国の道府県そして市民が瓦礫搬入を拒んで
いるからだ。ただ放射能が怖いと言う無知から来る身勝手な言い分で、マスコミの垂れ流した風評を真に受けて、自分から勉強もせず大きな声で醜い感情を露わにして反対している人々よ、恥を知れ!!
 徳島県の市民は、自分だけ良ければいいって言う人間ばっかりなのか。声を大にして正義を叫ぶ人間はいないのか? 情け無い君たち東京を見習え。


ちなみに僕は東京都民ですが、全然見習わなくていいです(苦笑)。
さて、この方に対して県は非常に冷静に回答しています。

 【環境整備課からの回答】
 貴重なご意見ありがとうございます。せっかくの機会でございますので、徳島県としての見解を述べさせていただきます。
 
 このたびの東日本大震災では,想定をはるかに超える大津波により膨大な量の災害廃棄物が発生しており,被災自治体だけでは処理しきれない量と考えられます。

 こうしたことから,徳島県や県内のいくつかの市町村は,協力できる部分は協力したいという思いで,国に対し協力する姿勢を表明しておりました。

 しかしながら,現行の法体制で想定していなかった放射能を帯びた震災がれきも発生していることから,その処理について,国においては1kgあたり8000ベクレルまでは全国において埋立処分できるといたしました。
(なお,徳島県においては,放射能を帯びた震災がれきは,国の責任で,国において処理すべきであると政策提言しております。)

 放射性物質については、封じ込め、拡散させないことが原則であり、その観点から、東日本大震災前は、IAEAの国際的な基準に基づき、放射性セシウム濃度が1kgあたり100ベクレルを超える場合は、特別な管理下に置かれ、低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込めてきました。(クリアランス制度)

 ところが、国においては、東日本大震災後、当初、福島県内限定の基準として出された8,000ベクレル(従来の基準の80倍)を、その十分な説明も根拠の明示もないまま、広域処理の基準にも転用いたしました。
(したがって、現在、原子力発電所の事業所内から出た廃棄物は、100ベクレルを超えれば、低レベル放射性廃棄物処分場で厳格に管理されているのに、事業所の外では、8000ベクレルまで、東京都をはじめとする東日本では埋立処分されております。)

 ひとつ、お考えいただきたいのは、この8000ベクレルという水準は国際的には低レベル放射性廃棄物として、厳格に管理されているということです。

 例えばフランスやドイツでは、低レベル放射性廃棄物処分場は、国内に1カ所だけであり、しかも鉱山の跡地など、放射性セシウム等が水に溶出して外部にでないように、地下水と接触しないように、注意深く保管されています。

 また、群馬県伊勢崎市の処分場では1キロ当たり1800ベクレルという国の基準より、大幅に低い焼却灰を埋め立てていたにもかかわらず、大雨により放射性セシウムが水に溶け出し、排水基準を超えたという報道がございました。

 徳島県としては、県民の安心・安全を何より重視しなければならないことから、一度、生活環境上に流出すれば、大きな影響のある放射性物質を含むがれきについて、十分な検討もなく受け入れることは難しいと考えております。

 もちろん、放射能に汚染されていない廃棄物など、安全性が確認された廃棄物まで受け入れないということではありません。安全な瓦礫については協力したいという思いはございます。

 ただ、瓦礫を処理する施設を県は保有していないため、受け入れについては、施設を有する各市町村及び県民の理解と同意が不可欠です。

 われわれとしては国に対し、上記のような事柄に対する丁寧で明確な説明を求めているところであり、県民の理解が進めば、協力できる部分は協力していきたいと考えております。


 いやあ。全くその通り。そもそも100ベクレルだと然るべき事業所で厳格に保管しなければいけないものが、なんでその外で8000ベクレルまでOKなのでしょうか。それにこういったものの管理は「封じこみ、拡散させない」のが国際的にも大原則だという意見もその通りです。

 ちなみに先日も群馬の牛からキロ当たり100ベクレルを超えるセシウムが検出されましたが、あのお肉はすでに「低レベル放射性廃棄物」だったのですね。(泣)

 日本をこんなに滅茶苦茶にした連中の責任を追及することもなく、「絆」で瓦礫処理だ、「食べて応援だ」と言われてもねえ...

亡国

2012-03-20 07:27:36 | 原発
 原発を推進しようという人々は、ある時からその危険性に気がついていたのに、「原発は安全です」というウソを言い続けてきました。そしてそのウソをつくポーズの一つとして「放射能の厳重な管理」を喧伝していました。
 ところが去年の3月に大爆発が起きてしまいました。世界中に放射性物質をばら撒いてしまったのです。
そうしたら今度は「放射能は安全です」と言い始めました。

 原発はたとえ事故が起きなくても何万年も管理しなければならない放射性廃棄物を産み出します。人類はその処理に頭を悩ませてきました。「安い」と言っている原発で作られる電気代にこの管理費は含まれていません。でも「放射能が安全」なら、もう頭を悩ます必要はないのです。だから安全な放射能を日本中で分かち合いましょうとこんどは言い出しました。瓦礫の広域処理という話です。

 その先にあるのは何でしょうか?
日本が世界で唯一の「放射能を棄ててもよい国」になったら、今度は世界中から放射性物質を棄てに来ますよ。そんな国であなたは子供を産み、育てますか? そしてその子供にまたここで子供を産めといえますか?
亡国、とはこういうことを言うのです。 

 野田という男の目つきを見てください。
アレが国民のためを思って政治をしている人間の目に見えますか?

3月11日 陛下のお言葉

2012-03-18 19:19:55 | 原発
東日本大震災1周年追悼式
平成24年3月11日(日)(国立劇場)



東日本大震災から1周年,ここに一同と共に,震災により失われた多くの人々に深く哀悼の意を表します。

1年前の今日,思いも掛けない巨大地震と津波に襲われ,ほぼ2万に及ぶ死者,行方不明者が生じました。その中には消防団員を始め,危険を顧みず,人々の救助や防災活動に従事して命を落とした多くの人々が含まれていることを忘れることができません。

さらにこの震災のため原子力発電所の事故が発生したことにより,危険な区域に住む人々は住み慣れた,そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。

この度の大震災に当たっては,国や地方公共団体の関係者や,多くのボランティアが被災地へ足を踏み入れ,被災者のために様々な支援活動を行ってきました。このような活動は厳しい避難生活の中で,避難者の心を和ませ,未来へ向かう気持ちを引き立ててきたことと思います。この機会に,被災者や被災地のために働いてきた人々,また,原発事故に対応するべく働いてきた人々の尽力を,深くねぎらいたく思います。

また,諸外国の救助隊を始め,多くの人々が被災者のため様々に心を尽くしてくれました。外国元首からのお見舞いの中にも,日本の被災者が厳しい状況の中で互いに絆きずなを大切にして復興に向かって歩んでいく姿に印象付けられたと記されているものがあります。世界各地の人々から大震災に当たって示された厚情に深く感謝しています。

被災地の今後の復興の道のりには多くの困難があることと予想されます。国民皆が被災者に心を寄せ,被災地の状況が改善されていくようたゆみなく努力を続けていくよう期待しています。そしてこの大震災の記憶を忘れることなく,子孫に伝え,防災に対する心掛けを育み,安全な国土を目指して進んでいくことが大切と思います。

今後,人々が安心して生活できる国土が築かれていくことを一同と共に願い,御霊みたまへの追悼の言葉といたします。

3月17日

2012-03-17 20:03:06 | 原発
 3月17日。
去年のこの日のyahoo ニュースのおもな見出しです。

「福島原発 綱渡りの放水作戦」
「福島で400倍 健康に影響ないレベル」
「原発耐震 IAEAが08年に警告か」
「各国に日本退避の動き 勧告も」
「米軍 原発80キロ立ち入り禁止」
「IAEA 天野事務局長が訪日へ」
「大学の卒業式 中止縮小相次ぐ」

 当時の朝日新聞の見出しを見てみましょう。
(朝刊)
原発 警視庁出動へ
福島第一 放水車の使用検討


(夕方)
3号機 注水作戦開始
福島第一 自衛隊ヘリから

避難所 死亡相次ぐ
搬送中含め26人


 この頃爆発してしまった原発で水が干上がりむき出しになった燃料にどうやって水をかけるか、必死の作業が続いていました。3号機の上からヘリコプターが水をかける情けない映像を皆さんも憶えていますよね。
結局消防署の決死の努力と、コンクリートへの注水用に使うキリンのような注水器機によって日本はとりあえずさらなる大爆発は免れることが出来ました。でも、このとき「あの放射能まみれの水は一体どうなるんだろう?」って思いませんでした?

 それから避難所の死亡の記事は本当に胸が痛みます。
ちょっと引用しますね。

福島第一原発周辺からの避難指示を受け、避難所に運ばれた患者の内計18人が、搬送中や搬送後に死亡していたことがわかった。宮城県多賀城市の仙塩総合病院でも、17日朝までに高齢の入院患者計8人が死亡した。避難所に医療施設がなかったり、長時間の移動と寒さによる衰弱が影響したりしたとの見方が出ている。


 世の中には今回の原発事故で死人は出ていないと主張する人たちがいます。
でも本当にそうでしょうか?
東電や政府は原発事故を想定して、こういった方々の避難経路もしっかり準備しておくべきではなかったのでしょうか? それができずに闇雲に「日本の原発は安全です」といったキャンペーンを繰り広げた結果多くの方がこうして亡くなったのではないでしょうか? 東京電力という会社には彼らの死にたいして責任があるのではないでしょうか?