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希望の道

我が愛娘の記録です。

術後

2005-05-31 09:27:00 | 婦人科
内部の縫合部分の経過を見るために、
腹部の横側を切開してスコープを入れます。
もし内部の縫合部分が外れ出血した場合、
それを確認することができます。

施術後、内部の縫い目が腸などと癒着してしまうことを避けるためと、
エコノミー症候群を防ぐため運動することを心がけます。
施術当日はまったく動くことができないため、まずはじっとしておきます。
二日目は、まだ歩くことはできませんが、
ベッドの上で脚を動かすなどの運動をします。
この時、家族の手助け大いに役に立ちます。

あまり動くと、腹部の縫合した部分が離れてしまい、
また縫わなければならないことがありますが、
腹部内の臓器同士の癒着やエコノミー症候群(※)よりも
問題としては軽いため、なるべく運動することを心がけます。

そして、除去した脳腫や筋腫を顕微鏡で調べ、問題がないことを確認します。

※ エコノミー症候群
動かないことによって血流が滞り、血栓ができ、血管を塞いでしまう現象

卵巣脳腫の除去法

2005-05-27 10:53:55 | 婦人科
卵巣脳腫と卵巣は、一種の皮でともに覆われています。


その皮をみかんの皮をむくように切断し、中の脳腫を取り出します。


脳腫を除去した後、切断した部分を縫って終了となります。

脳腫があったときよりは、卵巣の圧迫は減少されます。
しかし、通常の状態まで完全に治るわけではありません。
それゆえ、通常の状態より妊娠の可能性は低いままですが、
それでも脳腫があるときよりは、妊娠を見込めるようになります。

子宮内部にある筋腫の除去法

2005-05-25 05:31:29 | 婦人科
子宮内部にある筋腫を除去するとき、 開腹しての除去は子宮を切開しなければならないため、 少なからずとも子宮にダメージを与えます。 そのため、膣からレーザーメスを入れて少しずつ切断 していきます。




しかし、筋腫を削るために あまり深く削ってしまうと、
子宮を貫通してしまう危険性もあります。



少し乱暴な言い方ですが、
貫通してしまったら子宮を縫えば良いことです。
しかし、貫通してしまうと、その向こうにある
腸などを傷つけてしまう可能性があるため、
やはり貫通は避けなければなりません。

そのため、子宮内にある筋腫はあまり深く削ることができなく、
部分的に残して終了となることもあります。
これは、将来また大きくなる可能性がないとも言えません。


子宮筋腫を除去した後の状態

2005-05-20 23:17:34 | 婦人科
子宮の筋肉内にある筋腫を除去するには、 まず筋腫が現れるまで子宮を切開します。 そして、現れた筋腫を除去します。


切開した部分を底から縫っていきます。


完全に縫った状態はこのようになります。


縫った部分は通常の筋肉と違う成分で構成されるため、 通常の子宮が持つ伸縮機能を持ちません。

よって、縫合箇所が多いと、妊娠時に広がる空間が正常の状態より狭くなります。
そのため、 出産時はある程度胎児が大きくなった段階で、帝王切開による出産 となります。

子宮筋腫、卵巣脳腫とは

2005-05-16 05:22:24 | 婦人科
手術前に、執刀医から受けた今回の手術に関しての説明を
何回かに分けてしたいと思います。
まずは、子宮筋腫、卵巣脳腫とは何か、です。

通常の子宮
子宮の構造を簡単に図で描くと下図のようになります。


卵巣脳腫
卵巣脳腫は呼んで字の如く、卵巣付近にできる脳腫です。

大きくなると卵巣を圧迫するため、卵巣は押しつぶされた形 になります。
この状態では、本来の機能は損なわれることになります。
その結果、妊娠の可能性を低下させる原因 となります。

卵子は身体のどの部分にもなりえます。
そのため、脳腫は大きくなると身体の一部を形成するようになります。
特に身体の表面側にある髪の毛や歯、そして油を内部に持つようになります。


子宮筋腫
子宮の内外にできた、筋腫と呼ばれる良性の腫瘍のことを子宮筋腫と呼びます。

これは子宮とは異質のもので、子宮を圧迫する ことになります。
そのため、卵子の着床を妨害 する原因となります。
これが大きい場合、妊娠の可能性を低下 させる原因となります。


卵巣脳腫、子宮筋腫共に発生する原因は、
現代医学でも解明されてはいません。
閉経するまで、
つまり生理がある内は誰にでもできる可能性があります。
また、できた脳腫、筋腫をすべて除去する必要はなく、
子宮に弊害を及ぼさない程度の大きさなら問題はありません。
しかし、それらがいつ大きくなって
子宮に弊害を及ぼすようになるかわからないため、
婦人科検診を受ける必要があります。

原因不明、誰にでもなる可能性はある、
ということから、成人した女性は、
婦人科検診を年一回受信する必要がある と言えます。

退院しました

2005-05-09 09:56:08 | 婦人科
昨日、妻が退院しました。
合計12日間、手術後10日間の入院でした。

今回の手術内容は、
・卵巣脳腫
・子宮腔外筋腫
・子宮腔内筋腫
の除去でした。
3つの手術を一度に行ったので、
手術時間は3時間20分に及びました。

今回の手術、入院の費用は、約21万円
入院は大部屋だったため負担は軽かったのを考えても、
結構安いと思います。
さらに、これから医療保険の給付金などで、
ある程度返ってきます。
保険って偉大ですね。
改めて実感しました。

退院したとは言っても、
まだ完治したわけではなく、日常生活もままならない状態です。
あと一月は安静にしなければならないそうです。

手術後2日目

2005-04-30 22:26:23 | 婦人科
妻の経過です。

手術翌日の昨日から歩く練習をしています。
最初は立ち上がることさえままなりませんでしたが、
今ではフロア内を、
ゾンビのように這い回ることができるようにまでなりました。
でも、まだ見ているこっちが疲れます(^_^;)

今日まで、背中に痛み止めの点滴をしていましたが、
夕方に取りました。
そうしたら、やはりお腹の回りが痛み出したようです。

早く完全な回復をして欲しいですね。

手術終了

2005-04-29 10:55:29 | 婦人科
妻の手術が昨日無事に終了しました。

手術前日、先生からの説明を受けたのですが、
それがまた結構不安になる内容で。
可能性がある現象をすべて話してくれたので、
より先生を信用できることにはなりましたが、
手術を受ける本人は辛かったと思います。

話が終わって病室に帰ると、
強がって我慢していた妻が泣き崩れてしまいました。
不安でいっぱいだったんでしょうね...。

本当は、その夜は病室に泊まって、
手術まで傍に居てあげたかったのですが、
大部屋だったため居ることはできませんでした。
個室への移動も聞いてはみましたが、
満室だったため、それも無理でした。
仕方なく、面会時間ぎりぎりの20時まで傍にいて、
その日は帰りました。

翌朝9時半から手術だったため、朝8時には病室に行きました。
ベッドの上では妻が点滴をしていました。

手術の時間になると、手術室前まで一緒に行きました。
手術室の前で待っているとき、
また妻の目から涙がじわ~っと出てきて。
私も泣きそうになってしまいましたが、
ここで私も泣いてしまっては、
妻の不安がより大きくなってしまう気がしたので、
頑張って笑顔で、
「行ってらっしゃい」
と声をかけました。

それから手術が終わるまで3時間20分。
実に長かったです、ほんと。

手術後、先生から説明を受けて、病室まで戻りました。
(先生から受けた説明はまた後ほど書きたいと思います)
妻はまだ麻酔が切れていませんでした。

とりあえず、手術が無事終わったことを確認できた瞬間でした。
安心したのと、気が緩んだのとで、
つい、涙を流してしまいました(;_;)

まだ入院していて、
その後の経過を見なくては完全に安心はできませんが、
一山は超えました。
良かった良かった。

保険

2005-04-08 23:16:01 | 婦人科
去年末、生命保険、及び入院保険に新しく加入しました。

私個人では生命保険に加入していましたが、妻が未加入でした。
そろそろ夫婦そろって保険を考え直そう、
ということで、
ファイナンシャルプランナーへ相談に行ってきました。

色々な状況を考慮してプランを立ててもらい、
加入する保険会社を決めました。

生命保険と医療保険とを別々の会社に加入することにしました。

というのが去年末の話。
そして、今月末、妻が手術、及び入院します。
病気が発覚したのは、加入後でした。
今思えば、物凄いタイミングでの加入です。
本当に幸運でした。

いざというときの保険。
その「いざ」がこんなにも早く来るとは思ってもいませんでした。

子宮筋腫

2005-04-07 07:08:34 | 婦人科
今度、私の妻が子宮筋腫、卵巣脳腫のため、手術をします。

私は、前々から妻へ、婦人科検診の受診を促してました。
それでも、中々行かず、ようやく重い腰を動かして、
受診に行ってきました。
そうしたら、子宮筋腫が発覚。
その日、私は職場で妻からの報告を受けました。
相当な不安にかられたのでしょう。
電話の向こうでは、妻が泣いてました。
その日の検診では不明な部分があるらしく、
後日、MRI にて詳しく検査するとのことでした。

MRI を受け、その結果を聞きに行く日。
私はたまたま休みで、家で待っていました。
妻は帰ってきて、玄関に入るなり、また泣き始めました。
話を聞くと、
子宮筋腫の他に卵巣脳腫が発覚。
手術の必要性があるとのことでした。

初めて病状を聞いたときは、
二人ともあまりに知識がないため、
壮絶なショックを受けました。

調べてみてわかったことですが、
医学的にはそれほど重い病気ではないそうです。
とは言っても、本人にしたら深刻です。
当初は、両家の両親含め、物凄い憂鬱な雰囲気が広がってました。

でも、日常の生活には何の支障もなく、
徐々に病気の知識が得られるにつれ、
また、元々気楽な性格であることも手伝い、
今では、妻も以前と変わりなく、元気になっています。

子宮や卵巣に関する病気は、自覚症状がなかなかなく、
自覚症状が現れたときには、時既に遅しとなっています。


今回は、私が婦人科検診の必要性を以前から訴えていたため、
それでも重症になる前に発見できたので、
まあ、不幸中の幸いとも言えるでしょう。

女性は成人したら、年一回の婦人科検診を受けてください

また、良い婦人科の病院を見つけておくのも重要です。
どんな科の病院でもそうかもしれませんが、
聞くところによると、婦人科は良い病院を見つけるのが結構大変なようです。
・しっかりした検診をしてくれない
・病状を詳しく教えてくれない
・すぐに手術を勧める
等々。
我が家の場合、運良く婦人科で有名な総合病院が近所にあったため、
非常に助かりました。
先生も親切で、丁寧に説明してくれます。
その代わり、毎日非常に混んでいます。

手術は今月末です。

状況や費用、必要な手続き等、
ここでまた書きたいと思います。