多分、数週間か数か月前?から観ているのかも知れない中国ドラマ「陳情令」
何度か挫折して、休み休みながらやっと観終わりました。
途中、止まり留まり観ていたからでしょうか
展開していくそれぞれのエピソードの関連性がイマイチ繋がらないまま
最後の3話ぐらいから物語の核心に迫っていき、何故だか切なくて、哀しくて
涙が止まらなくなりながら観ました。
タイトルの「陳情令」の「陳情」とは「言葉にできない情を訴えること 」で
「令」は「ひざまずいて神や君主の“命令”を聞くことを表す」の会意文字だそう。
ちょっと長文になります~(いつも長文だけど~💦)
原作は、墨香銅臭(ぼっこうどうしゅう/モーシャントンシウ)という
中国の小説家による ファンタジーBL小説『魔道祖師』のWeb仙侠小説。
世界中で大反響になったそうで
肖战(シャオ・ジャン)と王一博(ワン・イーボー)が演じる若き仙術者が
「16年前の過去」から「現在」に至るまでの一連の怪事件の謎を解き明かし
真犯人を追い詰めていく様を描く、一応BLドラマと言われている物語です。
登場人物の名前には3つの呼び名があって💦それを読むのも覚えるのも
また、台詞も漢字が多くて、字幕を追っているとすぐ消えて、、
反応が鈍っている私の頭脳では、観続けるのが少々しんどかった~。
姓名、字名(あざな)、通称名があり
日常的に呼び合う名を「字名(あざな)」といいます。
反応が鈍っている私の頭脳では、観続けるのが少々しんどかった~。
姓名、字名(あざな)、通称名があり
日常的に呼び合う名を「字名(あざな)」といいます。
主人公の字名・魏無羨(ウェイ・ウーシェン/シャオ・ジャン) は
姓名: 魏嬰(ウェイ・イン) 世間では夷陵老祖(いりょうろうし?)と呼ばれています。
かたやウーシェンとは正反対な
字名・藍忘機(ラン・ワンギ/ワン・イーボー)は
姓名: 藍湛(ラン・ジャン) 世間では含光君(がんこうくん)とも呼ばれる
藍氏宗主の第二公子。
藍氏宗主の第二公子。
めったに言葉を発しない人物で、正義感は強くその志は熱く
性格は冷静沈着かつ、非常に無口でストイックです。
後に二人はお互いを生涯で唯一無二の友として認め合うことになっていきます。
ラン・ジャンの武器は避塵 (避尘)と呼ばれる剣と、自身の名のつく琴。
義理とか礼節などの決まり事、それぞれの家門、門派の規律の中で
事件を追いかけながら、守るべき人の道、護るべき人のこと
愛する人との別れや、共に育った義兄弟や仙師仲間との決別は
切なくも苛酷です。
予告編の動画は「日本語吹替え版」しか無くて、、💦
私はやはり本人の声と中国語の方が良い。
ラン・ジャンはウーシェンのことを、最初は軽薄な奴と思い適当にあしらいますが
徐々に彼のことを、本当は情に厚く義理堅い人間だと知っていきます。
ウーシェンは、江(ジャン)氏宗主の義子(義理の息子・養子)として育てられ
江氏の一番弟子でしたが、罪を犯した温氏(ウェン氏)の一門が成敗された時
その一門の、温情(ウェン・チン)と温寧(ウェン・ニン)の姉弟の
医術の心得のある姉ウェン・チンに
門派に関係なく自分たちを助けてくれた恩義があって
それに報いようと決意し
温氏の生き残った「無辜(むこ・罪のない)の民」を助けるために
武器は随便と呼ばれる剣と、陳情(陈情・ちんじょう)と名付けられた笛を持ち
自身の術によって、陰虎符( 阴虎符・いんこふ)などの
魔力を持つ道具を編み出して、邪悪なものを魔道で成敗することを選びます。
しかし江氏の両親は温氏に惨殺されていて仇の一門。
江澄(ジャン・チョン)の姉の江厭離(ジャン・イエンリー)は
想いを寄せていた金氏の、金子軒(ジン・ズーシュエン)と結婚して子供もできますが
ウーシェンが恩義のために助けた温寧(ウェン・ニン)が何者かに操られて
敬愛していた師姉の江厭離(ジャン・イエンリー)の夫である
金子軒(ジン・ズーシュエン)を殺してしまうという悲劇が起こります。
その後も不可解な怪事件は次々起こっていくのです。
一度は別れたかに見えた、ウーシェンとラン・ジャンは
その後、また最後まで揺るぎのない友情で助け合っていきます。
ラン・ジャンの、寡黙で言葉にしないしぐさと
ウーシェンの屈託ない明るさと純真な気持ちのことばと共に
笛やお琴の音いろが流れて、二人だけの空間を静謐な空気が包み込み
私の心にヒタヒタと染み込んできます。
韓国時代劇ドラマとは違うこういう雰囲気が好きで
中国ドラマのファンタジーな時代劇に、私がハマる所以なのかと思います。
この二人は友情なの?やっぱり恋情か?
一連の事件や現象は、一人の人間(仙師)の恨みによるものから
邪術を使って起こした凄惨な事件で
結局全て最後にたどり着く一人の人物の仕業だという
確信に向かって行くことになります。
ずっとウーシェンを憎み敵対心を抱き続けていた江澄(ジャン・チョン)は
ウーシェンが、自分を犠牲にしてまで、彼にあるものを授けてくれたお陰で
今まで「気」を使えてきたことを、最後の最後に知ります。
本当に義を大切にし、どこまでも優しく温かい真の男です。
シャオ・ジャンがかっこいい!!
メイキング映像の方は、中国語と字幕ありで面白い。
屋根からとか山の上からとか、ふわ~と降りてきたりするシーンが多いですが
ワイヤーアクションの仕組みがよくわかります。
宙に浮きながらのバク転や、回転のアクションはほんと難しいと思う。
格闘シーンなどでは、しょっちゅう地面に叩きつけられたりするので
相当打撲的な痛みもあるだろうと、役者さんの苦労を想像しながらも
面白く観ることが出来ます。
第一話の始まりの場面は、江澄(ジャン・チョン)に
邪道だ、恩を忘れたのか!と追い詰められながら
魏無羨(ウェイ・ウーシェン)が自ら望んだかのように
断崖絶壁から転落しようとしていて
その彼の腕を掴んで「死ぬな!」と叫びながら、懸命に引っ張ろうとする
藍忘機(ラン・ワンギ・ラン・ジャン)の姿。
しかし、懸命の救出にも力は及ばず、火山のマグマのような燃え盛る崖下に
ウーシェンは吸い込まれるように落下し、誰もが彼は死んだと思って、、、
ここから16年の月日が流れます。
これからの展開は如何にといった始まりです。
全く簡単なあらすじすらも知らずに観た第一話の初め頃は
「邪崇(じゃすい)」と呼ばれる「異常な病、不可解な病」に罹った
家人の「お祓い」をするために、仙師(修行中の仙人?)がやってくるシーン。
物の怪(もののけ)が付いたような異常現象のオカルト的場面にちょっと怖気づいて
しばらく観ないでいましたが、また観続けて気が付くと最終話となりました。
途中の話のつながりや、各話の関連性をもう一度確かめようと再視聴しています。
お祓いでやってきた仙師たちの面々の顔は見覚えがあって
それぞれの門派が、主人公たちとどういう繋がりなのかなどが
今やっと把握できてきました。
このドラマは2度は観た方が良いように思いますね。