〜かたることばが歌になる風になる〜

日航機墜落事故

毎年この時期のこのニュースを聞く度に、あの時こうだったなぁと家族で話したり、子供が独立してからは夫婦で思い出す。

主人がお盆にまとまった休暇が取れるので、子供たちも小学生で、主人の会社の同僚でしかも大学も同期、子供も同じぐらいの歳という、友人の3家族で数年はキャンプに行くのが夏休みの楽しみな行事だった。
一番最初のキャンプは、大台ケ原・十津川村だった。友人の奥さんが計画を立ててくれたのに、そちらの長男が夏風邪で熱を出し、我が家と、そちらの旦那さんと次男だけを連れて現地集合という残念なキャンプだった。
私はキャンプは初めてで、日本一雨が多いこの地は、殆ど雨しか覚えていない。慣れていないので、雨具の準備が不十分で、ちょっと山の中を散歩しようにもすぐ雨に遭遇。どちらの家族も、持ってきたごみ用のビニール袋に穴を開けたのを子供たちに着せて・・・想像するだけで笑える。
濡れたものを干しては乾かし、生乾きを着てはまた濡れて・・・。
木が湿っていて飯盒がなかなかうまく炊けなかった。くすぶった匂いまで蘇りそうでちょっとしたトラウマだ。

その後のキャンプ行きの一つに岐阜県の乗鞍岳近くの「平湯キャンプ場」がある。それぞれの家族は現地へのルートの途中のどこかで落ち合うという計画だったと思う。
お盆の大渋滞の中、あともう少しというあたりで中々進まず(何度か路肩を走ってブーイングもあり、ルール違反をしたことも今は時効にしてもらって・・・)キャンプ場の駐車場に着いたのは、日も暮れかかったころだった。
そこからキャンプ場まで荷物を坂道を引っ張ってぞろぞろ登って行った。
山の中は雨はつきもので、テントの家族、ロッジの家族に分かれて、食事は持ってきた食材でバーベキュー。焼いている途中でまた雨。子供たちはロッジで待機していて、「焼けたぞ~」という親たちの声で一斉に出てきて雨の中で食べる子、ロッジまで持っていく子。こんなこともほほえましく懐かしい思い出だ。


そんな中のあまり熟睡できなかったキャンプ場の晴れた翌朝、どなたかのラジオから日航機事故が報じられていて、事故現場はこの近くだと言っていたが、地図上ではかなり離れてはいる。
前日の夕闇の中で人がわずかに見える状態の中、私たちが駐車場から荷物を持ってキャンプ場に移動していた頃、機上の人たちの地獄のようなむごい事故は起きていたのだ。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

コメント一覧

☆ヘリテージ☆
http://www.tvk.zaq.ne.jp/chorus-kaze/
ひよこさん

いろんなニュースが報じられると、最近特に咄嗟に
その日その時間に自分は何をしていただろうと
思ってしまいます。
「奇しくも・・・」ていうことってありますね。
人の運命とは不可思議なものです。
ひよこ
すごい!
 日航ジャンボ機が墜落した日に近くでキャンプをなさっていたなんて、偶然とは言えすごい体験をなさったのですね。随分前のことですが、この事件は今でも生生しく覚えています。
 死へと向う人、生きぬこうとする人、人生の思い出を刻む人・・・いろいろな人たちが同じ山に居たということ、偶然とは言え、これが人生というものでしょうね。
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