陸奥新報社 東京支社スタッフの皆様
すみだ北斎美術館で開催中の
開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コクレション-」鑑賞。
あのゴッホも浮世絵のコレクターであり、
浮世絵を模した作品を残したほど、世界には多くの浮世絵ファンガいる。
日本の美意識と表現技法、ジャパンブルーとも表されるカラーは、
今ではサッカー日本代表カラーとしても定着している。
葛飾北斎(1760~1849)と聞いただけで浮世絵を連想するほど、
北斎の名前そのものが浮世絵の代名詞で、
世界中に多くのファンを持つ存在だ。
セカイの北斎。
生涯のほとんどを過ごした地・墨田に、
北斎のアトリエとも言うべき美術館が完成したばかり。
常設展では作品展示はもちろん、
タッチパネルで作品や時代背景などを最新技術を駆使して解説。
北斎がどんな感じで作品を作っていたのかという様子も展示されている。
浮世絵をより身近に感じさせてくれる演出だ。
北斎漫画も展示されている。
幻の絵巻だった作品も100年ぶりに帰還。
全巻一挙に初公開という貴重な機会。
開館記念展にふさわしい名品揃い。
私の部屋には冨嶽三十六景の作品があって、
右に「神奈川沖浪裏」、左に通称「赤富士」の「凱風快晴」を飾っているが、
全く同じように展示されていた。
北斎と私は相性が合うなあと勝手に思ってしまった。
当日の東京は観測史上初の11月に積雪を記録。
きっと北斎は 雪景色の東京も作品に仕上げていたことだろう。
ミスター浮世絵。
浮世絵マイスター。
その職人技と多くの名作を鑑賞。
北斎と共に有意義な時間を過ごせました。
2016年11月24日 tono
すみだ北斎美術館のおまけです。
すみだ北斎美術館の建設地は、
弘前藩津軽家の上屋敷跡で、弘前とも縁のある場所。
美術館には弘前ねぷたや金魚ねぷた、ねぷた絵の団扇など、
弘前をPRしているコーナーも期間限定であります。
私も10年ほど前までは墨田区錦糸町に住んでいたので、
美術館建設話があった頃から、首を長くして開館を待っていました。
弘前と墨田。墨田のスター北斎。
遠い存在に思っていた世界的有名人に、
このような縁を通じて親近感を今まで以上に感じました。
実現は不可ですが、北斎さんを弘前の観光大使にしてもいいのではと思います。
皆さんも「世界の北斎」を感じてみてはいかがでしょうか。