雪害の記録 2006 Apocalypse

君死にたもうことなかれ

(富山)道路不具合で損害賠償増加 「管理責任」県に請求 (冠雪落雪も対象)

2005年10月14日 | 雪害の記録04-05
富山県内の県管理の国道と県道で、路面にあいた穴や陥没によってタイヤがパンクしたり、車体を損傷したりして、県が損害賠償を求められる事故が増えている。県に管理責任があるためで、冬場に橋梁(きょうりょう)から落ちる雪や氷によってフロントガラスが割れるケースも損害賠償の対象となる。県は道路パトロールで安全な交通環境を維持しようとしているが、追いつかないのが現状だ。

 損害賠償は、道路の陥没などによるパンクのほか、冬にトンネルの入り口で雪が落ちてきて車体をへこませるなど、道路上で起きたすべての事故が対象となる。国が直轄管理する国道8号や41号などは国が、市町村道は管理する市町村が賠償責任を負う。

 ただ、県内では県管理の道路が二千四百六十七キロで最も延長が大きく、「点検により、事故を事前にすべて防ぐのは不可能」(県道路課)であることから、どうしても県が賠償するケースが多くなっている。

 賠償は損害額から、運転手の過失を割り引いた分が支払われる。数万円から二十万円程度がほとんどだが、昨年十月には百八万円余りを賠償した事故も起きている。

 県議会に報告された件数と賠償額をまとめると、二〇〇二(平成十四)年は九件百三十七万円だったが、〇三年は十五件百二十二万円、〇四年は十六件百八十四万円となった。しかし、今年は二、六、九月の各定例会に報告された分だけで十四件、二百八十四万円に上っている。賠償金は県が加入している損害保険金が充てられている。

 雪によってフロントガラスを割る事故などは、大事故につながる恐れもあることから、県の各土木センターでは毎日、職員が道路パトロールを実施しており、陥没などはすぐに補修している。さらに県は民間事業者にも見回りを委託し、週に一度は管理する道路すべてを点検している。

 県は災害協定を結んでいる郵政公社などからの情報提供も受けて対応しているが、「予算の問題もあってパトロールの人員を増やせないのが実情で、なかなか追いつかない」(道路課)といわれる。

 県では「事故を減らすには道路の不具合の早期発見がカギ。細かなことでもすぐに連絡してほしい」(道路課)と呼び掛けている。

富山新聞
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