知事「人命第一に改良」--備蓄品倉庫、国交省が浸水想定区域
記録的豪雨などで県東部の千代川がはんらんした場合、県が備蓄している発電機や医薬品などが水浸しで役に立たない可能性の高いことが17日、分かった。鳥取市指定の避難場所の一部が土砂災害の危険地区だったことも判明。4年前に実施した同様の図上訓練では見つからなかった課題続出に、片山善博知事は「人命救助を第一に改良する」と話している。
全国で相次いだ集中豪雨による水害発生を受け、県が同日実施した水害対策の図上訓練で明らかになった。
訓練は「台風の記録的豪雨に伴う千代川の堤防(鳥取市行徳付近)の決壊で、市街地が冠水して死傷者50人、住宅全半壊150棟、避難者5000人の被害が発生」との想定。事前に実施を通知しない抜き打ち訓練だったが、午前7時に災害用ポケットベルで一斉参集を要請し、防災局職員73人のうち72人が同8時までに県庁に集合した。
図上訓練では、県東部での災害発生に備えて県が備蓄品を保管している県資機材倉庫(同市秋里)と県東部福祉保健局(同市江津)が、国土交通省指定の浸水想定区域に該当することが判明。平屋建ての資機材倉庫の停電時用発電機25機(県所有数の6分の5)と毛布1000枚が水浸しになる可能性が高く、2~5メートル浸水する同保健局では数千人分の応急医薬品が使用できない状態になる恐れがあるという。県は「今の状況では、取りに行くのもままならないだろう」として、早急に保管場所を見直す。
ほかにも課題として▽避難場所として鳥取市が指定した県立鳥取西高が、大雨時の避難所に適さない土砂災害危険地区▽避難者を5000人に想定しているのに対し、県東部地区の避難用ボートが11艇と少ない--ことなどが分かった。
4年前の訓練で問題が見過ごされていたことについて、県防災危機管理課は「水害による孤立地区を想定しておらず、ボート数の不足や備蓄品の保管場所などは問題にならなかった」と釈明している。
毎日
記録的豪雨などで県東部の千代川がはんらんした場合、県が備蓄している発電機や医薬品などが水浸しで役に立たない可能性の高いことが17日、分かった。鳥取市指定の避難場所の一部が土砂災害の危険地区だったことも判明。4年前に実施した同様の図上訓練では見つからなかった課題続出に、片山善博知事は「人命救助を第一に改良する」と話している。
全国で相次いだ集中豪雨による水害発生を受け、県が同日実施した水害対策の図上訓練で明らかになった。
訓練は「台風の記録的豪雨に伴う千代川の堤防(鳥取市行徳付近)の決壊で、市街地が冠水して死傷者50人、住宅全半壊150棟、避難者5000人の被害が発生」との想定。事前に実施を通知しない抜き打ち訓練だったが、午前7時に災害用ポケットベルで一斉参集を要請し、防災局職員73人のうち72人が同8時までに県庁に集合した。
図上訓練では、県東部での災害発生に備えて県が備蓄品を保管している県資機材倉庫(同市秋里)と県東部福祉保健局(同市江津)が、国土交通省指定の浸水想定区域に該当することが判明。平屋建ての資機材倉庫の停電時用発電機25機(県所有数の6分の5)と毛布1000枚が水浸しになる可能性が高く、2~5メートル浸水する同保健局では数千人分の応急医薬品が使用できない状態になる恐れがあるという。県は「今の状況では、取りに行くのもままならないだろう」として、早急に保管場所を見直す。
ほかにも課題として▽避難場所として鳥取市が指定した県立鳥取西高が、大雨時の避難所に適さない土砂災害危険地区▽避難者を5000人に想定しているのに対し、県東部地区の避難用ボートが11艇と少ない--ことなどが分かった。
4年前の訓練で問題が見過ごされていたことについて、県防災危機管理課は「水害による孤立地区を想定しておらず、ボート数の不足や備蓄品の保管場所などは問題にならなかった」と釈明している。
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