ワシントン(AP) 米食品医薬品局(FDA)は17日、インフルエンザ治療薬タミフルを服用した後で死亡した子どもが日本に12人いるとする報告書を出した。タミフルとの関連が疑われる死亡例は、欧米では報告されていないという。
報告書は、インフルエンザ治療薬など8種類の医薬品の安全性を検討する18日の諮問委員会に先立って公表された。
FDA当局者によると、これに加えて服用後に精神錯乱、幻覚、けいれん、脳炎などの精神神経症状がみられた例も32件報告されている。1件を除き、すべて日本で起きているという。
ただ、FDAのマレー・ランプキン博士は「これまでに入った情報では、タミフル服用と死亡事例との因果関係は確認できていない。インフルエンザ自体による症状だった可能性もある」と指摘。さらに「タミフルで副作用を示さなかった患者は何百万人もいる」と強調した。
また、タミフル製造元のスイス製薬大手ロシュは、米国とカナダでインフルエンザ患者にタミフルを投与した結果、死亡率が激減したとする研究結果などをあらためて示し、服用による効果を強調している。
同社によると、これまでにタミフルを服用した計3200万人のうち、日本人は2400万人を占めている。日本では最近、タミフルを服用した中高生2人が異常行動で事故死していたとの報道が注目を集めたが、ロシェはこれらの事例についても「慎重に検討を重ねたが、因果関係は確立されなかった」との立場を示している。
CNN
報告書は、インフルエンザ治療薬など8種類の医薬品の安全性を検討する18日の諮問委員会に先立って公表された。
FDA当局者によると、これに加えて服用後に精神錯乱、幻覚、けいれん、脳炎などの精神神経症状がみられた例も32件報告されている。1件を除き、すべて日本で起きているという。
ただ、FDAのマレー・ランプキン博士は「これまでに入った情報では、タミフル服用と死亡事例との因果関係は確認できていない。インフルエンザ自体による症状だった可能性もある」と指摘。さらに「タミフルで副作用を示さなかった患者は何百万人もいる」と強調した。
また、タミフル製造元のスイス製薬大手ロシュは、米国とカナダでインフルエンザ患者にタミフルを投与した結果、死亡率が激減したとする研究結果などをあらためて示し、服用による効果を強調している。
同社によると、これまでにタミフルを服用した計3200万人のうち、日本人は2400万人を占めている。日本では最近、タミフルを服用した中高生2人が異常行動で事故死していたとの報道が注目を集めたが、ロシェはこれらの事例についても「慎重に検討を重ねたが、因果関係は確立されなかった」との立場を示している。
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