皆さま、こんにちは
今年は住み慣れた関東から初めての関西へのお引越をいたしまして、新たに『ちひろの関西在住
記』なるカテゴリーを設けて、ちひろの関西での日々あれこれを綴らせていただきました。
まだまだこちら方ではお客様気分なちひろなのですけれど・・・大阪、京都、神戸、奈良+伊勢・鳥羽・志摩と関西or近畿地方各地を訪れることができて、満足しています。
今年最後の「在住記」は楽しみにしておりました~京都の紅葉~です。紅葉の名所と呼ばれる場所をいくつか巡ったのですけれど、桜と紅葉
は本当に期間限定で、紅葉の季節はあっという間に過ぎ去ってしまいましたので、ちひろの京都世界遺産巡りのご紹介と兼ねまして紅葉シーズンに行った【西芳寺&銀閣寺】について記して
おきたいと思います。
西芳寺
奈良時代の僧・行基が近畿一円に開いた49か寺のひとつ。
南北朝初期の暦応2年(1339年)、臨済宗の名僧・夢窓国師がこの地に入った。下段に池泉回遊式庭園を上段に枯山水庭園を造営した。
下段の池の周りには本堂や2階建ての「瑠璃殿」が立ち、渡り廊下で結ばれていた。
上段には激流を登りきった鯉が龍と化すという中国の伝承を表す「龍門瀑」と呼ばれる3段からなる石組みの枯滝(水を流さない滝)がある。
夢窓の西芳寺庭園は京の都で評判となった。後の室町将軍足利義満・義政も西芳寺に憧れ、ついにはそれを手本に義満は金閣寺、義政は銀閣寺を造ってしまう。
金閣・銀閣も西芳寺にあった瑠璃殿に似せて造られたものである。
銀閣寺
室町幕府8代将軍足利義政が終の棲処と定め文明14年(1482年)造営に着手。
義政は造園に興味があり、とりわけ西芳寺がお気に入りで20代の初めからしきりに西芳寺に参詣している。西芳寺には2層の瑠璃殿があり、義政は瑠璃殿とそれを参考に祖父・義満が建てた金閣をつぶさに見て、2層の観音殿・銀閣を建立した。
銀閣寺庭園は西芳寺と同様下段が池泉式、上段が枯山水であった。庭園の最奥部には崩壊した石組みが残されており、義政が西芳寺の龍門瀑をとりわけ好んだこともあり、崩壊した石組みが龍門瀑であった可能性が極めて高いと言われている。
ちなみに銀閣という呼称は江戸時代、金閣に比して生まれたもので、銀閣が銀箔で覆われていたわけではない。世界遺産には正式名称の慈照寺で登録されている。
銀閣寺は2度目だったのですけれど、上記のように実は足利義政が西芳寺に憧れて造ったお寺であったことを初めて知り、紅葉見物も兼ねまして再び訪れてみました。以前銀閣寺を訪れたのは・・・いつ?・・・20代
の頃でした・・・もう記憶もあいまいで・・・怒涛のような歳月の流れをしみじみと感じてしまいました。
で、西芳寺なんですけれど、西芳寺は通称「苔寺」とも呼ばれるお寺です。のですけれど、苔寺として親しまれるようになったのは昭和30年代からだそうです。苔を美しく保つには掃除が欠かせず、とくに落ち葉は光を遮り苔を殺してしまうので、毎日修行僧たちが落ち葉を履き、一枚一枚手で取り除くのだとか。
この禅の精神により美しく保たれているお庭は、事前に申し込み、勤行した人だけが鑑賞を許されます。しかも、参拝冥加料一人3000円です。
お近くにお住まいの方はともかく・・・遠くからご旅行されてお時間ご予算に制限のあるお方々さまにおかれましては、西芳寺(=苔寺)へはよく下調べ等をされてからお訪ねくださいますように。
で、苔はともかく・・・紅葉はどうした・・・かと申しますと、京都の紅葉・・・紅と黄色と緑の木々の葉が色とりどりにコントラストをなして煌めく宝石のように美しく見えました。花より団子よりお食事&お酒なちひろが、どうして京都の紅葉にはこれほど惹かれるのかしら・・・と考えてみたのですけれど、やはり千年の時を経た古都が紅葉で彩られている様は格別
です。
そして、これまた初めて知ったのですけれど、京都のもみじのおよそ6割はカエデ属の中で葉が一番小さく長さ幅ともに3~5cmほどしかないイロハモミジなのだそうです。この葉、枝ともに華奢で繊細なイロハモミジが京都の紅葉をより華麗でより優美なものにしているようです。
京都にこのイロハモミジが多いのは実は土地が痩せていて葉を大きくするための養分が十分に得られないからなのだそうですけれど、自然の恵みが少なくて、植物だけでなく人間にも厳しい環境が他の追随を許さない非常に洗練された京都独自の文化を生み出す源になったのではないかとのご意見もあるようです。
また、紅葉見学とセットで楽しみました花より団子よりなお食事&お酒につきましては、京懐石料理を堪能いたしまして、そろそろ冷える頃でもありましたので、湯豆腐もいただきました。豆腐、湯葉、生麩などなど・・・これぞ京料理を身近にいただくことができて幸せ
デス。
そして、今回は西芳寺の近くのお茶屋さんでとろろそばをいただきました。そばってどちらかと申しましたらお江戸の食べ物・・・なのでしょうけれど関西風の透明なだし汁で、ずるずると美味しくいただきました。
怒涛の歳月の流れを経て訪れた銀閣寺がとても感慨深く新たな気持ちで見学できましたので、金閣寺や清水寺にも、また雪や桜の季節に訪れてみたいなと思ったりしています。金閣寺を訪れたのは・・・銀閣寺よりも以前・・・
なので・・・もうこりゃ、初めて訪れるようなものだったりするかも・・・ですね。
では、また来年も引き続き当「在住記」にてちひろの関西ライフを徒然に綴ってまいりたいと思っております。
またどうぞ当カテゴリーにもお立ち寄りくださいませ。
皆さまのご当地orご旅行のお話などもよろしければコメorメッセージにてどうぞ聞かせて
くださいね。
ありがとうございました。2010年12月^-^