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Bs.As. ビギナー

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フロリダ通り

 ブエノスアイレスに戻って10日ほどになりました。前半の1ヶ月が思っていた以上に怒濤の日々だったので、今は少しのんびり過ごしています。実は今回の旅行を当初「南米」としたのはアルゼンチンだけでなく他の国に行く可能性があったからで、これから日帰り~3日間くらいの国内旅行も含めあれこれ考えていたのですが、いざ長期滞在の宿をとって来てみたら、予算の面以上になんだかここで落ち着いてしまいました・・・。

 これまでブエノスアイレスにはあまり滞在したことがなかったので(2004年の時の最後と今回の最初に3泊ずつ)、まだまだビギナーです。ただ10日も歩いて周ると少し街の様子も分かってきて、とにかく歩きながら、聴きたいライブに行く、会いたい人にあう、おいしいものを探す、外ではこの3点をメインに過ごしています。まずはこれまでに感じた市内の様子から。


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 ブエノスアイレス市内はほとんどの通りが碁盤目になっていて全ての通りに名前がついており、車も大通りをのぞいて1つおきに一方通行なので慣れると分かりやすいです。ただし一区画150メートルくらいあるので全部歩きだと大変です。市内の主な交通手段はコレクティーボ(市バス)、地下鉄、タクシー、レミース(ハイヤー)。レミースだけだんとつに高いですが、大きな荷物を持っての移動、最初に教えてもらったのですが特に空港往復は日本人ならできるだけレミースの方が安全です。タクシー利用は土地勘がないと見られてわざと遠回りされたり、ひどい場合タクシー強盗という可能性もあるので軽装の場合に限ります。

 コレクティーボは初乗り1.2ペソ(27円?)と超激安。長距離を走る路線もあるので最初にだいたいの行き先か金額を自己申告して支払います。ただし硬貨を大量に持ってないといけないので、うっかり小銭を持ってない時に乗ったときはあせりました。幸い運転手が「もうタダでいいから!」その様子を見ていたおじいちゃんが両替してくれたので助かりました。

 地下鉄(Subte)一回の乗車で1.1ペソ(24円)と安いのでどの路線もいつも混んでいます。Subte B線は昔の丸ノ内線、C線ほかには昔の名古屋の地下鉄の電車が走ってます。このへん書いているときりがないのであとはwikipediaなどで、安いのは単にインフレに対応してないからでしょうか・・・

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元・丸ノ内線が走るSubte B線

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最も古いA線、車両は現役最古?

 最近治安がまたわるくなったという話をずっと聞いていて、いつも油断はできないのですが、いくつかの点を気をつけて(定番ですが移動は軽装、路上で財布や地図を広げない、知らない人についていかない、歩きなら行きと帰りは別ルートにする、道に迷っても慣れた道を歩いてるフリをする? etc...)、男性と女性でもかなり違うとはいえ、今のところ一応大丈夫です。ただきのうもすぐ近所の宝石店に泥棒が入ったみたいなので、決して安全ではないようです・・・

 経済的な問題はもちろん日本の比ではありません。平日の銀行にはいつも長蛇の列、高速道路周辺や鉄道駅とバスターミナルがあるレティーロ駅のすぐ隣にはビジャ(スラム)があって生で見るとかなり衝撃を受けます。切符の窓口には小さい女の子が張りついておつりを求められますし、地下鉄やレストランにもいろいろな売り子が登場します。

 特に目立つのはゴミ漁り。ゴミが集まる夕方から夜回収される前の時間帯にかけて、裏通りでは若者集団や子連れの母親などがゴミ袋の中から価値のありそうな資材、金属などを持ち出しています。日本のような細かすぎる分別システムがないせいか、終わった後は袋から出したごみがそのまま散らかしっぱなし。夜に出先から帰るとあまりの散らかりっぷりに何の事件があったかと最初はびっくりしました。

 さすがに黒いものもいろいろ見えてきますが、最近の東京で感じる焦燥感よりも、いろんなことが一巡して慢性的な状態が続いているという感じで、変な表現ですが混乱の状態ではないようです。物価もかなり高いので数日いるだけならブエノスアイレスはとても滞在しづらい街かもしれませんが、ポルテーニョ(地元民)だけでなくアルゼンチン各地、そして中南米各国から集まる人のエネルギーはものすごいです。これから友達が増えたらまたきっと景色は大きく変わってくるでしょう。

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 こんな話の後でなんですが食事のおはなし。アルゼンチンでの外食は基本的には「高い」です。日本でのチェーン系デフレ外食(つまりいつも食べている場所)を基準にすると余計そう感じるのですが、ランチでお腹いっぱい食べようとすると大衆レストランでも35ペソ(750円)くらい、うっかりするとすぐ1500円くらいいってしまいます。日本ではどんなお店でも水やお茶が無料というのがいかにすごいことか、改めて気づかされます。それでも、今の円高とペソ安(1ドル=4ペソ)なので1~2月現在実質1ペソ21-22円、日本から見るとかなり安くなっていると思うので助かりました。


 ボリュームもいろいろです。例えばガイドブックに載っていたり、テーブルクロスとワイングラスがセッティングされているお店はステーキは300gくらい、アサドメニュー(バラ、カルビ、ソーセージなど)がまた大変で、付け合わせのポテトやサラダの量もかなりなので、1品食べきるのが精いっぱい。ただ地元のサラリーマンが一人で入っている雰囲気のレストラン、朝から喫茶店としても営業しているお店は料金も手頃で食べきりサイズなので安心して入れます。あまり説得力がないかもしれませんが、確かに30代になると食べられる量はかなり減りました・・・

 定番料理は牛肉と鶏肉で、そのまま焼いたものか、カツ(ミラネサ)、パスタとピザです。個人的にはシンプルな料理方法と味付けがおいしいと思いました。ボリューム対価格では、「Horno(オーブン)」「grillado(グリル)」「Asado」と書いてあるものはサイズが大きめと思っていいと思います。これまでいろいろなお店で試しています。

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Carne en horno(レストランではほぼ同価格帯)

 ブエノスアイレスには各国料理のお店もあって、スペイン料理が一番多く、中華は「Tenedor libre」というビュッフェ形式のお店が人気。肉と野菜の炒め物、焼きそばなどがおいしいです。帰国まであと2週間となった段階で日本食で気合いを入れます。日本料理店はセントロから6kmほど離れたパレルモ地区に多いそうで、中心部では残念ながら閉店してしまったお店が多いようです。セントロで活気があったのが「irifune」。日本食はきっと高級の部類に入りますが、ランチの時間帯はビジネスマンでにぎわっていました。主菜はサーモンで、セットの寿司盛り合わせはかなりのサーモン率。刺身はとてもおいしかったです。

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「irifune」のサーモン

 アルゼンチン最初のブログでも書きましたが宿や喫茶店などではWi-fi(無線LAN)が使えるのでノートパソコンが本当に助かります。3月以降のスケジュール調整もばっちりできて、おかげさまのしわよせで3~4月がライブづくしになってしまいました。半分はそれを見越しての準備と、あとはこちらでやっておきたいことをさせていただいてます。といっても、部屋で何も考えずに好きにギターで遊んでいるのがまた幸せだったりもします・・・今日までに6つのライブとコンサートを鑑賞、今週もあと3つのライブに行く予定なので、次のレポートで書きたいと思います。

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ブエノスアイレス近郊のTigreの港(パラナ川河口~ラプラタ川付近)
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