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Bs.As.ライブ鑑賞ざんまい(前)

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 帰国まであと一週間となりました。夜はこのところすっかり聴くモードになっています。この2週間で一気に10のコンサートやライブを観に行きました。

2月9日(水)
- - Orquesta Tipica Fernandez Fierro (Teatro Maipo)

 9日はフェルナンデス・フィエロ楽団の10周年記念コンサート。なんと全員私服風Tシャツのタンゴ楽団。バンドネオンをめいっぱい広げ首を振りながら弾きまくる、かなり激しいアレンジでインパクトありました。歌の曲とインストが交互に登場、ボーカルのワルテル・“チノ”・ラボルデの存在感がまた鮮烈です。先月見た「PURO TANGO」とは良い意味で正反対、きっと伝統的なタンゴファンより現代アートパフォーマンスの世界で人気なんだと思いました。今回も鑑賞初日からやられてしまいました。

- - -

 ちょうど1月から2月にかけてブエノスアイレス市主催のイベント「La ciudad al aire libre」が開かれていて、1月は主にロックとポップス、2月はタンゴやフォルクローレを中心に開催されていました。しかも無料!だったのがうれしいです。

2月10日(木)
- - Sandra Mihanovich y Julia Zenko (Vuelta de Rocha)

 10日の夕方にはボカ地区カミニート前の特設会場でフリア・センコさんが歌うと知ってあわててタクシーに飛び乗り後半の40分だけ聴くことができました。1月に亡くなったアーティスト、マリア・エレナ・ワルシュの追悼企画として組まれた特別プログラムだそうで、サンドラ・ミアノビッチ&フリア・センコのドゥオでした。

 レパートリーはおそらくマリア・エレナ・ワルシュの書いた童謡で、聴いた時点では知らなかったのですが、とても親しみやすいメロディーで気がついたら一緒にハミングしていました。おばあちゃんたちまで一緒に歌っています。古い港で風がびゅーびゅー吹いているにも関わらずまったくぶれない美しさの2人のボーカルにまたやられてしまいました 。


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Homenaje a Maria Elema Walsh

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Julia Zenko

2月11日(金)
- - Duo Orellana-Lucca ? Raul Barboza
2月13日(日)
- - Casiana Torres ? Jaime Torres

 同じく市のイベントで、週末はプエルト・マデーロ地区の広場でのコンサート。港湾の埋め立て地らしくとにかく広いのでたどりつくのも大変です。金曜日にはラウル・バルボーサ、日曜の出演はハイメ・トーレスでした。それぞれの日のオープニング・アクトだったドゥオ・オレジャーナールッカ、カシアナ・トーレスもすばらしかったのですが、マエストロが登場すると老若男女が拍手かっさい。

 実は金曜日の方は当初ドゥオ・コプラナクの予定がキャンセルになったらしく急遽ラウル・バルボーサが出演することになったようです。最初からドライブ感あふれるチャマメのリズムでぐいぐい引っ張って行きます。あのキャリアにして超スピードの指さばきが圧倒的。全曲アコーディオンのインストでこれだけ魅了されてしまうのは本当にすごいです。若手のギター、ベースとのトリオでも一番若くみえる?くらいのオーラを放って感動のステージでした。

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Raul Barboza


 ハイメ・トーレスは完熟のチャランゴ。一挙手一投足に注目が集まります。音と音の間にこれだけの世界があったなんて。ダンサーやアフロペルーのミュージシャンをゲストに迎えて盛りだくさんのステージ。日本の古くからのファンにはおなじみの「風とケーナのロマンス」「アイマラ族のお祭り」はアルゼンチン・フォルクローレのクラシック的楽曲。1つの歴史を見ているようで感激でした!

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Jaime Torres
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