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りんどうの歌

先週の土曜日、栃木・鹿沼の木行舎でのライブ。シリーズ3回目となる今回は、東ヒデさんをゲストに迎えての演奏でした。

今まではAZMAさんのライブに僕の方がゲストとして何度か呼んでいただいたのですが、こうした形で2人だけで演奏するのは初めて。共演も2年ぶりなので、準備はほとんど一からでした。前日はうち(東さん曰く「小林荘」)で合宿、ほどよく宴会もはさみつつ、みっちり練習。

週末は大雨続きで、大谷石の蔵の建物も湿気をまとって、無垢の家具もしっとり。一切PAを使わない生音なので心配もありましたが、やっぱり気持ちのいい響きのする空間です。

第一部はギターソロからはじまり、東さんのオリジナル曲、そしてベネズエラ、スペイン、アルゼンチンの曲を、第二部は引き続き東さんの楽曲をフィーチャーして、僕のギター、東さんの歌と三線、クアトロで…いろいろ旅をしながらも、不思議とゆるい一体感のある、そんな音になったかもしれません。

東さんの楽曲は、日本のような、沖縄のような、ロックのような、ラテンのような、本当に「チャンプルー」なサウンドで、どれも魅力的な曲ばかり。本番ではお互い違うことをやっているはずなのに、それが自然に響きになってしまうから面白いです。考えれば僕も、南米のフォルクローレ、アルゼンチンタンゴ、そしてフラメンコと演奏しているので…いろいろな面で共感しました。

さて今回、どうしても演奏したい曲がありました。…ご報告になってしまいますが、実は栃木に住んでいた僕の祖母(父の母)が、先月亡くなりました。

僕の音楽活動をずっと応援してくれていて、昨年の木行舎での1回目のライブの時に聴きに来てくれた時の笑顔が、とても印象に残っています。本当に残念ですが…この日のライブも、どこかで見てくれているような気がしました。

その祖母が作ったのが「りんどうの歌」という曲です。作られたのは昭和20年の秋。当時教員だった祖母の書いた歌詞にはその時代の、メロディーには祖母が教鞭をとった学舎の姿がありました。

りんどうの歌  詞・曲 小林光子

(抄)
人も無き 秋の山路を
われゆきて ふと見いだしぬ
りんどうの うすきむらさき

湿りたる 朽葉の中に
ゆく秋の 光り求めて
ふくよかに はたつつましく
わが胸に 語ろうごとし

 …………  

東さんも一緒に歌ってくれて、もう感謝。忘れられないコンサートになりました。

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