良かった・・・
ホントに良かった。
教授が、卒業ギリギリでやっと会いに来てくれた。
先日の月曜日。
祝日のクリスマスイブ。
「チエちゃん120分ご予約です」
・・・・・・・・・120分!?・・・・・・まさか!!
「○○さんですか!?」
思わず教授の名前を口に出していた。
「はい。そうです。」
「すぐに準備します!!」
慌てて髪を整えて、出迎えに行った。
・・・良かった。ちゃんとお別れが言える。
チエは、これほど教授のご来店を待ち望んだことはなかった。
本来なら、「120分・・・・・・ぅえぇ~~~」とかなんとか、
実験の恐怖にげんなりしていたところだが、
今日は違う。
おそらく、教授に会えるのはこれが最後だろう・・・。
ねっちり実験プレイが嫌だろうが何だろうが、
それでも、教授はチエをずっと指名してくれていたのだ。
チエを想い、チエに会うために、今まで高いお金を払って、
誓約書を作成して(コレはいらん)来てくれていたのだ。
それに対するチエのお返しは、
「感謝」と「お礼」だ。
それだけはどうしても言ってから終わりたい。
チエは、教授を今までにないくらい飛びっきりの笑顔で出迎えた。
「先生!!お久しぶりです!!」
「あぁ・・・、チエさんしばらくです」
相変わらずのポーカーフェイスで返す教授。
眠そうな目に、唇だけボソボソと動かしてしゃべる感じだ。
見るからに「不健康そう」な面構えだが、それはもとから。
血色は前よりは良く、元気そうなことが伺えた。
部屋に入ると、教授はいつものように、チエを座らせ、授業を始めようとした。
「・・・・・・・・・・あの、教授。」
「・・・ん??どうしましたチエさん??実験準備は出来ていますか?」
「いえ・・・あの・・・」
「まさか、私がいない間に、品質管理を怠っていたんではないでしょうね?」
「いや、あの・・・」
・・・・・・・・・・・・・ヤバい。
・・・・・・・・・・・・入ってきてる。
「先生!!」
思わず声を上げた。
驚いてチエの顔を見る教授。
「あのね、チエ、先生に言わないといけないことがあるんです。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?はい、何ですか?」
「あの・・・チエ・・・・・実は今月末で、お店を辞めることになったんです。」
「・・・・・・・・・えっ・・・・・・!!」
教授は珍しく大きな声を出し、2~3秒ほど固まったあと、
ガクン・・・と首をうなだれた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そっか・・・・・・・・そんな・・・・・・・そぅですか・・・・・・・」
ボソボソ声は一層小さくなり、教授は首をもたげたまま動かなくなってしまった。
チエは、とっても悪い事をした気になってしまい、
「ご・・・ごめんなさい・・・ホントは、前回言おうと思ったんだけど、
教授なんだかお疲れだったし、次会った時にしようと思いながら、
こんなギリギリになってしまって・・・・・・・・・」
と、なんとか言い繕ろおうとした。
しかし教授は、顔を上げずに、
「・・・・・・・・・やっと、いい子を見つけたと思ったのになぁ・・・・・・」とつぶやいた。
ああぁぁ~~~~ごめんなさいぃ~~~
ますますチエは罪悪感に駆られてしまい、
「きょっ・・・教授!!・・・実験しましょう!!ねっ!!
前回の新しい誓約書、お持ちなんでしょ??
チエ、楽しみにしてたんですよっ!!」
と、心にもない事を言った
・・・・・・・・・・・・・だって、ほっといたらこのままどんどん小さくなって、
消えてなくなりそうなんだもん教授・・・・・・
すると教授は、しばらく黙り込んだあと、
「いえ、今日はもぅ実験はいいです・・・。」と言った。
「今日は普通にプレイをしましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・するんですか。
いや、いい。それでこそ教授!!
「はい。わかりました。」
そして、120分ホントに普通に抱き合ってプレイをした。
でも、中身は実験プレイとはまったく違い、
チエをたくさん抱きしめ、たくさんチューをしてきた。
その顔がとても寂しそうで、
チエはホントに、告げたのがギリギリになったことを申し訳なく思った。
きっと・・・教授の実験プレイは、ホントに仕事でのストレスを発散させるのに、
必要なプレイだったのだろう。
そして、その120分という濃いプレイに、快く対応してくれる女の子に、
なかなか巡り会えなかったのだろう。
昔、店の女の子で、SMクラブと掛け持ちしていた女の子の話を思い出した。
「私ね、こういう風俗の店はいつでも辞められるけど、SMは辞められへのよ。
普通の風俗は、すぐに違うオキニの子が見つかるけど、
SMみたいな異質なプレイだと、もぅ私じゃなきゃ絶対無理なお客さんがいっぱいいて、簡単には代わりが見つからない。
アタシがいなくなったら、この人はどうなるんやろうと思うと、なかなかね・・・」
今すごく、その気持ちが分かると思った。
SMと比べたら、チエがしているイメージプレイなんて軽いものだ。
でも、120分のねっちり実験プレイは、正直一般の風俗嬢には、
キツイだろうなと思う部分もなきにしもあらずあった・・・。
だからこそ余計に、教授とのお別れは、罪悪感が人一倍沸いた・・・
その日教授は、
チエをいつまでも抱きしめていた。
・・・いや、抱きしめるというよりは、チエに抱きしめられるといった方が
合っていたかもしれない。
チエの胸に顔をうずめる教授は、とても小さくか細く見えた。
そして、120分。
教授とのお別れのとき、
「先生、本当にありがとうございました。お元気で。」
と言うと、教授はチエの顔を見て少し笑い、軽く手をあげて出て行った。
その背中に向かって、
「先生!元気でね!!」ともぅ一度声をかけると、教授はこっちを振り返らずに
右手を大きくあげて、そのまま見えなくなった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切ない別れだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・本当に切ない別れだ。
できることならどうか、
教授のプレイを、気持ちよく受け入れてくれる嬢が、
どうか早く見つかりますように・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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次はケーキ屋さんデビューでもどぉ??笑
最後の最後にカッコ良く去っていった教授に漢を感じました。
チエ…あとほんの少し。最後の最後まで体に気をつけて、最後の一秒まで大切にがんばるんやで☆★
……チエ、後悔せんようにな。
風俗ってお水より安いんだねえ…びっくり。
お疲れ様デス。
気持ち分かる気がします。
次の実験材料を探す旅に出るんですね。
頑張れ!教授さん!!
でも、プレイはプレイで実験プレイが好きだったのだけれど・・・
今回、教授が実験プレイをしなかったのは・・・
心からチエちゃんのぬくもりを感じたかったのでは
と思いますね・・・
そして、思い出にしたかったのではと思います
本当に純粋に愛しく思う気持ちのあふれるプレイでしたね
でも、ちゃんとお別れを言えて本当に良かった^^
たぶん年末にコメできないかもしれないから・・・
チエちゃん、本当にお疲れさまでした^^
そして、自分を旦那を大切にして幸せになってください^^
来年もチエちゃんにとって、幸せな年になるように祈っています
本当に、本当に・・・お疲れさまでしたー^^
好きな子(オキニ)ができてもいつか別れがくると心のどこかで覚悟してるもんやからね、私達お客さんは・・・。
最後に普通のプレイに変更したのは生徒のチエちゃんじゃなくて、一人の女性のチエちゃんを感じたかったのかな?
でも、最後は粋でかっこいい去り方をしたんやね。
ほんとに、教授にあった嬢の人がみつかるといいけど・・・。
一番やっかいだったり、大変なお客さんほど、最後のお別れが寂しくなっちゃうよね。すごくよく分かります。
にしても、ケーキあまりの出来の良さに感激です!たべたーいッッ!!