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アマチュアバンド「CH」のファンクラブメンバーである私の超私的ブログです。
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住基ネット

2006-12-07 | なんでも
  さて、今回は住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の話を少ししましょう。
住基ネットとは、国民の「氏名、生年月日、性別、住所と住民票コード」の情報を電子化して、日本国中どこからでも検索できるシステムのことを言います。
 どこでも、といっても、自宅からでも見れるわけではなく、各自治体の端末からアクセスすると見ることができるというものです。
 一時期問題になりましたね、個人情報の保護という観点から、住基ネットからの個人情報の漏洩がないかと不安が・・・。まあ、現実的には漏洩事件がちらほらと結構な件数あったわけですが。

 先日、大阪府箕面、守口、吹田の3市に対し、住民4人の住民票コードの削除を命じた大阪高裁判決がでました。その判決に対し、箕面市は上告をしないことを決定。よって、原告の個人情報は住基ネットから削除されることになりました。
 といっても、市の住基ネットから削除されるだけで、県や国にすでに登録されているものは削除されないということなので、ある意味、無意味ではありますが・・・。
 結果、登録したくない人は登録しなくてもいい、という判例ができてしまいました。全員登録されていない国民台帳は有効なのでしょうか?
 これから更に増えると思いますし、大金をかけてつくった住基ネットも結局無駄になりそうですね。
 国の目論見はこんなところにはなかったはずです。もっと重要な個人情報も、全国ネットで閲覧できるシステムまで発展させたかったのだと思いますが、その初期段階でこけてしまいました。日本国のやることは情けないです。結局これも税金の無駄遣いに終わってしまうのでしょうか?

 アメリカのように、軍事機密もネットワークになっているセキュリティの高い国と、日本のように、役所のおばちゃんが扱うコンピュータでも見れてしまう住基ネットとに、同じセキュリティーを求めるのは無理な話で、セキュリティーを高めるなら、使う側の教育から始めないとダメでしょうね。
 小遣い銭欲しさに、横流ししてしまう、役所員がいそうですから、問題外です。その程度のセキュリティーですから、漏れて当然です。

 そもそも、人がつくったコンピュータに絶対に信頼度はありません。人がつくるのですから、人が解明できるでしょう。ただ、その解明に莫大な時間と労力とお金がかかるようなら、対コストを考えてしないでしょう、それと、それをしたときの罪の重さももっと重く扱わないとダメでしょうね。

 そういうことです。

根本が違うということです。そもそも「こいうことができたらいいなー」的発想でやっている日本と「絶対にやらなければならない、その為には金はいくらかかってもいい」というところから始まっているアメリカとでは、まったく違うということです。

 これに、めげず、住基ネットも頑張って欲しいものです。無駄遣いに終わってしまわないように。