角折れて入ったこの道 人影の無くて私とすれ違う風
聞き耳を立てれば再び聞こえずに静まっている無人の部屋は
鴉らの忙しく交わしている声を聞きつつ覚めて雪の積む朝
一片の窓から入ってきた雪の静かに消える雫残して
あの頃はラジオで共に楽しんだオールデイズを聴くイアホンで
聴いているオールデイズのこの歌も既にこの世に無き人の声
雀らはいつも四、五羽で連れ立ってあちらの屋根へこちらの屋根へ
夢に来て顕つ面影は晩年のものより常に若き日のもの
昼過ぎて一度響いた雷鳴を記して今日の日記を閉じる
ヘッドホンに満ち満ちていた音楽の終って音無く冷えている夜
聞き耳を立てれば再び聞こえずに静まっている無人の部屋は
鴉らの忙しく交わしている声を聞きつつ覚めて雪の積む朝
一片の窓から入ってきた雪の静かに消える雫残して
あの頃はラジオで共に楽しんだオールデイズを聴くイアホンで
聴いているオールデイズのこの歌も既にこの世に無き人の声
雀らはいつも四、五羽で連れ立ってあちらの屋根へこちらの屋根へ
夢に来て顕つ面影は晩年のものより常に若き日のもの
昼過ぎて一度響いた雷鳴を記して今日の日記を閉じる
ヘッドホンに満ち満ちていた音楽の終って音無く冷えている夜