ときどきふっと、タクシーの松井さんが読みたくなります。
空色のタクシーに乗っている松井さんを、ご存知でしょうか?
あまんきみこさんの「車のいろは空のいろ」シリーズの主人公、タクシー運転手の松井五郎さん。
実は、松井さんが乗せるお客さんは、ちょっとワケありな人(人?!)ばかり。
「あれ、もしかしてこのお客さんって…?」
お話の途中で気付くときもありますが、最後の最後まで全然わからなくて
「え~?!そうだったの~?」
意外なお客さんの正体にびっくりしたり…。
こどもの頃は、松井さんに会いたくて会いたくて、どこかに空色のタクシーが走っていないか探したこともありました。
このお話を読むと、あなたもきっと探したくなります。
松井さんが運転する、空色のタクシーを…。
このシリーズはたくさんお話があるのですが、先日『星のタクシー』を読んでいるときに、
「あっ!ここにも出てきている!」
と、気付いたことがあるんです。
春の夜、松井さんは、公園でふたりの女の子に出会います。
公園の入口で、何の花かわからないけれど、「ほんのりいいかおり」がすることに気付きました。
そして、「ふわんふわんの白いわたがしのような花」―桜を見つけるのです。
松井さんがその夜桜を見つけた瞬間、
思わず「これだ!」と心の中でさけびました。
おそらく、オオシマザクラですよね。
春休みに、長男の理科のワークを丸つけしていたら、桜についてのコラムがのっていたんです。
オオシマザクラが紹介されていて、それから桜を見るたびに、よく観察していると、家のすぐ近くの公園にもありました。
「あのときの桜も、これだったんだな~」と納得しました。
今日のおやすみ前の一冊をご紹介🍀
あまんきみこさんの「車のいろは空のいろ」シリーズより、『星のタクシー』