6月10日は、時の記念日ですね。
今日ご紹介する一冊は、「時間」に関するお話です。
少し長くなりますが、どうぞお付き合いください。
今日のおやすみ前の一冊をご紹介🍀
寺村輝夫さん 作、安野光雅さん 画の『6月31日6時30分』です。
1974年に童心社より刊行されたものが、2014年に復刊ドットコムから復刊されています。
安野光雅さんの挿し絵が素敵すぎます。
このお話は、はじまりが衝撃的です。
寺村輝夫さんらしさが、ここにぎゅっとつまっています。
「この本は、ごご6時30分より
まえに、よんでください。
なぜ?
そうすると、6月31日に、きっと、
あなたはてがみをうけとるでしょう。
えっ?」
ね?読みたくなってきますよね!
主人公は、ひろ子ちゃん。通称、ロコちゃん。
ロコちゃんは、毎日わざと悪いことをして、罰当番の放課後掃除をします。
なぜかって?
それはロコちゃんが、早くお家に帰りたくないからです。
どうしてって?
それはロコちゃんのお母さんが、仕事から帰ってくるのが6時30分だからなのです。
「おかえり」と言ってくれるお母さんがほしいロコちゃん。
そんなロコちゃんのまえに、不思議な犬ポレが現れます。
ポレの不思議な呪文と屁理屈に振り回されて、ロコちゃんは大混乱!
でも、ポレの屁理屈は実は、大切なことなのかも…。
時がとまった放課後、ロコちゃんは不思議な体験をします。
途中ぞわっとするような、なんで?なんで?とじれったくなるような、不思議なお話です。
門限ー。
長男が仲良くしているおともだちは、お母さんが帰ってくるのがロコちゃんと一緒で、6時半。
一人で家にいるのが嫌だから、長男が時間を気にしはじめても、もうちょっと遊ぼうよとなるそうです。
そのおともだちの気持ちもわかりますが…、やっぱり遅くなると心配になりますよね。
私自身、門限が厳しかったので、あまりこどもたちにはうるさく言いたくないのですが…
何か起きてからでは遅いので、時間になったらきっぱり「帰る」と言って帰っておいで!と伝えています。
さてさて、ロコちゃんは6月31日に手紙を受け取ることができたのでしょうか?
そして、その手紙の内容とはー。