
ステンレスは溶接をしますと独特の変色をします。
この変色は美観を損なうばかりか、そのまま放置すれば、サビの発生原因にもなってしまいます。
普通は、強い酸性の薬品で表面を腐食させて黒ずみを除去処理しますが、薬品での処理の場合では、見た感じは処理できるのですが、ステンレスの組成までは修復できません。
そのままですと、サビや変色が発生します。
その理由は物理的なもので、溶接の時に発生した溶解の時に、ステンレス素材の変質現象が発生し、その組成変化によって、肝心なクロームの組成が減少し、表面には鉄の組成が色濃く発生するからです。
これを、錆びないように処理をするには、電気分解にて表面の分子構造を再生復旧してやらねばなりませんので、このような特殊な機械を用いて電機分解処理をします。
この機械は組成修復を同時に、焼けの色も除去できますので、効率がよく、処理に使う電界液も安全な物ですので安心して処理加工が出来ます。
このような専門的な処理機械は、あまり普及はしていませんので、建物外部の手すりなどには、施工後数年で、サビが発生しているのをよく見かけます。
そんな現場でも、この機械を持て行って、処理をすれば、さびは除去できて、以後のサビは発生しないように処理が出来ます。
薬品を使わずに、研磨だけでも、見た感じだけのステンレスの表面にはなりますが、必ずサビが発生してきます。それは、溶接した部分の金属組成が変質しているためなんです。
この場合に使う処理の電界溶液は、サビ取り硬貨の高い専用の物を選択しますよ。
私の工房で製造する貞操帯では、この処理を行っていますので、サビは発生せず安心してお使いをいただけます。
目に見えない、隠れた部分の処理です。
普通の環境ですと、このような機械は見ることがなかなかありませんので、紹介をさせていただきました。
応用ですが、台所の流しが黒ずんで来た時も、厨房の機器が変色または錆びてきたときも、この機械で電気分解処理を行えば、元通りの姿に復元が出来ます。
もちろん電気分解ですので、力は必要とせず、ただ、表面をなでるだけの操作ですから、機器さえあれば、どなたでも処理は可能ですよ。
ただ、この機械の価格は、機械のみで40万円ほどします。
電界液は、数種類ありますが、約4L入りで、3万5千円ほどです。
処理が終わったら、その分部をきれいに水洗いするだけで終わりですよ。
近所の屋外のステンレスにサビは発生していませんか?
この機械があれば、何の苦労もなくきれいに処理が出来ますよ。
画像の上側は処理前の状態でして、溶接部分が黒いですね。
下側のウエストベルトの溶接部分は、汚れが取れています。
画像でわかりますか?
作業中、時々感電をします。低電圧ですので危険はあまりないですが、結構衝撃がきますね。短絡してしまえば大きな火花が飛んで、電子ブレーカーが作動し、しばらくの時間は機械が動作停止状態になりますが、短時間で自動復帰します。
面白そうでしょ。
台所のステンレス包丁などの変色やサビも、簡単に処理が出来ますよ。
おもしろい機械の紹介でした。
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