バンドレン(vandoren バンドーレン)がフランスで製造しアメリカ国内のみで先行販売しているVK1と言う樹脂製のリードを買ってみました。
ヒールの厚さは3.05mmと厚め。
ポロエチレンテープを引き裂いたような細かな繊維が束ねられて、天然ケーンのリードのように繊維ムラのあるような質感です。
まずは外観から。
ヒールの厚さは3.05mmと厚め。
ティップのカットはTraditinal(紺色の箱)のリードと同じ形状。
全体的な幅や長さはTraditonalやV12と同じサイズ。
ヴァンプは長めで、V12やv21より数ミリ長いカットです。
裏面はLegereのようなエンボス加工はなく平坦でツルツルです。
ポロエチレンテープを引き裂いたような細かな繊維が束ねられて、天然ケーンのリードのように繊維ムラのあるような質感です。
このような素材なので柔らかくなってきたら先端はリードトリマーで落とせるかも知れませんが、硬いからといっても表面を削ると毛羽立ってしまいそうです。
実際に吹いてみました。
マウスピースは5RVのプロファイル88
リガチャーはロヴナーのC1R
VK1の硬さは55でTraditonal31/2相当。
Legereでは、ティップの細いマウスピースはビリビリとしたプラスチックのあまり心地よくない響きがする音が数カ所出てくる、アルティシモの実音Dあたりから極端に音が当たりにくくなるのですが、全くそんなことはありません!
まるでリードマイスターなどの調整工具でリードのバランスを左右対称にキッチリ取ったリードのように、ハズレのケーンリードより遥かにアルティシモが当たりやすい。アタリリード並みの吹きやすさ。
音色も金属製のリガチャーを使ったところ、低音F#(実音E)の時だけビリビリと感じただけで、後は天然ケーンリードのようなダークで落ち着いた音色です。ロヴナーで吹くと全く感じなくなりました。
音の出だしも、反応が悪くない。
樹脂製リードを常用されている方は、天然ケーンならティップ厚めのリード、V12やダダリオならクラシックを使っていた方は多いのです。
今までの樹脂製リードは音の出だしにもたつきがあったのでTraditonalを吹いている方にはなかなか馴染めないものでした。
VK1は、Traditonalと遜色なく、しなやかで優しく吹き込んでもリニアに反応してくれます。
バンドレンVK1、さすがのバンドレンが作っただけあって、今までの樹脂製リード、どれよりも天然ケーンらしいです。
期待通りか期待を上回る製品だと思います。
日本国内での販売開始が待ちどおしい!
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