Charme de France

小さなフランス語教室の主宰者の個人的なブログです。(*^-^*)

薔薇を愛するフランス人...☆Un amoureux des Roses ...

2008年10月13日 | 動植物

 金木犀の香りが芳しく漂い、澄み切った青空と穏やかな陽光に包まれた心地良い季節の今、街角を散歩すると、薔薇、菊と時節の花々が美しく咲き誇っています。庭に花を咲かせるのは楽しいことですが、庭の切り花を差し上げたり、頂いたりするのもとても嬉しいものです。また、花束のプレゼントは、それを贈る人も贈られた人も幸せな気持ちにする素敵な贈り物ですね。自分が誰かに花束の贈り物をする時には、どの花とどの花を選ぼうかとあれこれ考えること自体が楽しくて、美しい花束が出来上がると嬉しくなります。そして、花束を受け取った人の笑顔を見ると、嬉しさ全開です。私は生徒さんから頂いた花束は写真に収めて、その時の思い出を大切にしています。





 花束と言えば、フランス人のフラワー・アーチストローラン・ボーニッシュ(Laurent Borniche)さんの指先から紡ぎ出される花束はとりわけ女性の心をとりこにする華麗な美しさに満ちています。フランス人は美意識と独創的な発想を大切にしますが、ローランさんも独自の美的センスで手際よく、見る見る間に、素敵なブーケを創り出します。



 ローランさんはダンディで紳士的ですが、お話をさせて頂くと、優しい笑顔で、薔薇のブーケから映画のことまで、気さくにお話をして下さいました。華麗なブーケに女性の名前がついていましたので、そのことをお尋ねしましたら、マルセル・パニョル原作の映画のヒロインからインスピレーションを得て、その女性の名前をつけたとのことでした。花束を創る時の発想、イメージはいろんなところから湧いてくるものなのですね。
 マルセル・パニョル(Marcel Pagnol)原作の映画と言えば、私は「マルセルの夏 」« La gloire de mon père »と「マルセルのお城」 « Le château de ma mère » しか観たことがありませんでしたので、いったいどの女性があの華麗なブーケに姿を変えたのかしらと、これを機会にもっとマルセル・パニョル原作の映画を観てみようという気になりました。
 マルセル・パニョルは日本人にはあまり馴染みのない作家かもしれませんが、フランス人には好まれているようです。芸術の秋には、花の香りに満ちた芳しい夕べに、普段読まないような異国の小説や映画を鑑賞して、心の旅をしてみるのも素敵ですね。どうぞ、ロマンチックでエキゾチックなひとときをお過ごし下さい。


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