Charme de France

小さなフランス語教室の主宰者の個人的なブログです。(*^-^*)

「美しい隣人」☆仲間由紀恵さんはミステリアスな魔性の女が似合う!(*^-^*)

2011年01月31日 | 映画・ドラマ

「美しい隣人」の第三話を観終わって思っていることなのですが、檀れいさん演じる絵里子にも、実は秘められた過去があった方が作品に深みが増すと感じています。加害者、被害者の関係だとどんな衝撃的な出来事が起きても一面的な感じが否めません。可哀相な子供の溺死に絵里子が何らかの形で係わっていないと、沙希の異常性だけが浮き彫りになってしまってバランスが取れない気がします。絵里子は実は当時、現場にいて、溺れている子供を助けられたかもしれないのに、それなのに逃げ去ってしまったみたいなそんな秘密の過去があった方が二人の関係に深みが出ると思います。池で蛍を育てている管理人で子供のいる幸せな主婦を復讐のターゲットにするというのはあまりにも子供じみていて、たとえ亡くなった子供が蛍を追いかけて溺れたとしても、沙希の動機に深みがなく、それでは、薄っぺらなドラマに転じてしまいます。
 一年前に引っ越して行った隣人もこれからのストーリーに絡んで来なければ、どうしてタイミング良く引っ越したのかという御都合主義が見え隠れしてしまいますので、今後の展開が楽しみです。誰もが魔性の女かもしれないという玉虫色の部分が残されていたら、面白味が増すことでしょう。驚愕の結末や大どんでん返しも期待したいところですが、もしそうでなかったとしても、沙希の復讐心に共感出来る部分がないと私はやり切れません。悪いことだけれど気持ちは分かる、悪女であっても、切なくて、彼女の為に涙を流したい...そんなドラマを私は観たい。
 それにしても仲間由紀恵さんのミステリアスな表情に惹き込まれて、思わず魅入ってしまいます。いろんな顔を持った魔性の女がこんなに似合うなんて、さすが仲間由紀恵さんは、キャリアを積んだ美しい女優さんです。檀さんと仲間さんとでは、演技へのアプローチが全く違っていて、仲間さんは役の内面を完全に自分の中に取り込んで咀嚼して、それを本番で自然に自分の内側から紡ぎ出しているのに対し、檀さんは監督、演出家の指示を完璧に守って、反芻してそれを忠実に再現しているという感じで、その対比の妙が功を奏していると思います。ぎごちないほどに律儀な檀さんの演技がサスペンスの要素を高めているようです。演出家がそこまで計算して檀さんを起用したのなら凄いという他ありません。そして、何にもまして、内側から沸々と湧き起こる情念に突き動かされて一瞬で表情が変わる沙希の圧倒的な存在感がこのドラマを支えています。役の内面をリアルに感じて生きる女優、仲間由紀恵さんの姿を私は最終回までしっかり見届けます、たとえどんなに恐ろしい姿に豹変しようとも。

もうお呼びではない大阪のおばちゃん
「そない言わんと一言いわせて~やぁ。うちも絵里子さんの隣人が、仲間さんのクランクインに合わせて、塩梅よう引っ越したなぁて感心しててん。いつまで経っても隣人が引っ越さんかったら、話が始まらんちゅうか、仲間さんが草笛さんになってまうところやったで。いやほんま。そないなったら、宗右衛門町どころやあらへんわなぁ。それにしてもあの高台にたった二軒だけの家やなんてもったいないわぁ。なぁ、そう思えへんうちにはそれもミステリーやねん




仲間由紀恵さん、二月は「関西Walker」「東海Walker」「東京Walker」の表紙になって日本中を席捲して、歩き回っています。
で、仲間さんのインタビュー記事を読みましたら、「自分は沙希には共感しないし、共通点もない」と言いきっています。きどってないというか、正直者というか、も~う、仲間しゃんったらでも、ま、そういうさっぱりした仲間さんが私は好きなのですが。私もほんとはさっぱりしてるしね。




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