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ちゃりけんの自転車日本一周天幕旅

自転車+キャンプ+旅が大好き!
福島のちゃりけんが'04年から始めた細切れ日本一周天幕旅の記録です。
日本はでかい!

20060816 山部ー金山峠ー占冠ー日高峠ー苫小牧東

2006年08月24日 | 2006 8 北海道道北キャンツー
5時起床したら濃い霧。
ビチョビチョのテントを乾かすべく乾いた屋根の下へ移動。
ご飯を炊き、その熱でなんとか乾かす。

炊事場へ行くと大学生が出したゴミの山。でもきちんとネットかぶせてあったし流し場もきれいに整頓されてた。昨夜釘をさしておいた甲斐があったぜい。

6時小雨の中出発。
今日はフェリーに乗らなければなので見学は無しでひたすら走らなければ。
スタートしていきなりの登り。金山峠までじわじわ高度を上げてゆく。
小雨と霧の連続で展望もよくなくて我慢の走り。
エゾシカが車に跳ねられてるのを目撃。デカイなあエゾシカ。ヤギくらいの大きさはあった。ぶつけた車も大破したことだろうなあ。
クネクネ九十九折を登りやがてトンネル。
標高490Mの金山峠。たった490Mの標高だけど北海道の山は一個一個がでかい。50kmとかずっと登り。越えるのに一日がかりです。
牛の背状態で丘の上を縦走するような感じで占冠到着。
「自然体験しむかっぷ」道の駅にはそう書かれているのだが、それらしき施設も無ければひっそりとした道の駅でした。ここを寝床にしなくてよかった。きっと夜中、狐の襲撃にあったことだろうなあ。
バイクの人がカッパの手入れしてたので
「どこが自然体験なんすかね?」
「なんか日本一寒いところみたいですよ」
「へえ今日は蒸し暑いですよね」
「うん。今日北海道入りしたんだけどいきなり雨でがっかりですよ」
「そうですか、俺は今日で終わりです」
宮城県からフェリーで渡って十数年連続で夏の北海道を楽しんでるライダーだった。今年の北海道は異常に暑いらしい。

金山峠から先は時々日も差してカッパを脱いで走る。
ほどなく標高500mの日高峠。どこが峠だかわからない丘。

「道の駅樹海ロード」ハーレー軍団がいた。
どうでもいいけど車より横幅あるサイドカー付きのバイクを身体障害者用のところに斜めに並べて停めてんじゃねえぞ!
爆音エンジン不必要にかけたり青パトランプ回したり、飲み食いしたゴミを地べたに置きっぱにしたり。マナー悪すぎてがっかりでした。
トンネルの中で、マフラー改造してるモンスターの音に何度恐怖を感じてるかわかってんのかな彼らは。。。戦車に追っかけられてるみたいなんだから。。。
まっバイク乗りにもいろんなタイプの人がいるみたい。
純粋に旅の道具として単車を選んでる人(大多数)ドレスアップして目立ちたがり屋さんの人、つるんで気持ちがでかくなって暴走してる人たち。。。最後のタイプは嫌われるだろうけどね。
殆どのライダーは気持ちのいい人なんだけど、中にはああいう身勝手な奴がいるからイメージが悪くなるんだなきっと。
自転車も同じだけど。俺もマナーを考えて走らなければ。
旅をさせてもらってるんだもの。そこに住んでる人たちにとってはよそ者なんだもの。二度とその道を走らないかもだし、そこの風景だって二度と見れないかもだし、そこの人たちとの一期一会だって大切にしなくては。
どうせ走るなら気持ちよく通らせてもらわなくちゃもったいないな。

などと思いながら濡れた道を行くと振内の鉄道記念館。昔は道内にもっともっと路線があったんだろうなあ。あちこちに鉄道記念館のようなものが点在する。

二風谷アイヌ文化村到着。再現した祠の前にバイクが停めてあったのだがライダーが居なくて不思議に思ったら、その祠を覗くと中で雨宿りしながら弁当を食ってた。
「あれっ?!・・・あははっ」
見つけたほうも見つかったほうも、お互いにバツ悪くて愛想笑い。
土産物屋に行くとお決まりの手彫りの熊や手作りのアクセ類があった。なんか買おうかと物色したがどれもこれも値段が高くてとても手が出ない。
うーんホントはもっとずっと安いはずなんだけどなあ。

北海道に来てから、そういえば自分の土産は何も買ってなかったと気付き、二風谷オリジナルのフクロウのバンダナを購入。さっそく頭に巻いて出発。

沙流川沿いに下り、平取から国道237に別れを告げ地方道の59、74号線で鵡川に向かう。
厚真で買出し。勇払を越えて4時ごろ苫小牧東港到着。
ホントなあんもない港。早々と乗船手続きを終えターミナルビルの中でのんびりくつろぐ。
一日降ったり止んだりの道内最終日だった。
六時。出航1時間半前なので外へ出てバイクが並ぶ最前列に移動。
チャリダーが数名いたのでおしゃべり。
ロードバイクのシートポストにキャリアをつけて走ってきた人が居て、シートポストにヒビがはいっちゃいましたと言っていた。やっぱりこの手のキャリアじゃ持たないんだな。

トラック・乗用車・バイク・自転車の順で積み込み。
自転車が最後だったので走って客室へ向かうと、秋田で降りる人だけの部屋があり案内される。すでに隅っこは埋まってたが何とか一人分のスペースを確保。車で乗船の家族連れと夫婦のライダー、こどもとタンデムのライダーでソロは俺だけだった(たぶん)
乗船が落ち着いた頃、コインランドリーへと向かう。乗船率120%?部屋に入りきれない飛び込み乗船の人がソファーや廊下に陣取って溢れかえっている。ふうう予約しといてよかった。
洗濯機に洗い物をぶち込み、その足で風呂へ。脱衣所にも人が溢れていた。
入浴後レストランを見に行くとオープン前なのにもう並んでる人がいた。
あとで聞いた話だと、バイキングの夕食に1時間近く並んだが、料理があんまり無くて結局カップラーメン食った人もいたみたい。
洗濯物を乾燥機に入れなおし部屋へ戻る。
腹が減ったので弁当を食べ始めたら隣の夫婦ライダーが話しかけてきた。
「自転車?」
「はい」
「どこまで?」
「福島です」
「私らは庄内だよ」
すると席向かいの家族連れのお父さんが話に混ざってきた。
「うちらは寒河江だよ。実家が根室だから帰省してたんだ」
話しながら500の缶ビールをぐびぐび2缶飲み干し、弁当とザンギをぺロッと平らげる俺を見て、
「食わなきゃ走れないでしょう?」
「あっはい。実はもう一個弁当あるんです」
「あはは。かまわないから食べたら」
「そうします。」
その後もビールと弁当を食い続ける俺を見て、子供たちは目を皿のようにしていた。
ビール3缶、酒二合、弁当二個、つまみ数種類・・・
さすがに腹くっちく(お腹がいっぱいに)なり横になる。
いつの間にか出航していた。
乾燥機から服を取り出し、部屋でパッキング。
再び横になり本を読んでるうちに寝てしまった。
さらば北海道。

16日走行137km 累計937km





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