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ジャニーズ、特に嵐(相葉さん)をこよなく愛するチャミのブログ。みんな違ってみんなイイ。

映画「おくりびと」

2008年10月17日 | 映画
映画「おくりびと」を観てきました。

モントリオール世界映画祭グランプリを獲得したことで、一気に注目度が上がったこの作品ですが、映画の内容もさることながら、私のお目当ては古武道のメンバーの一人古川さんのチェロ演奏でした。

音楽はジブリ・サントラほか、世界的に活躍する久石譲による作曲で、演奏はNHK交響楽団や東京都交響楽団の首席陣ら12人のチェロアンサンブルに加え、メインテーマ「おくりびと」のソロを奏でるのが、才能ある若きチェリスト、古川さん。

時に激しく、時に優しいチェロの音色が、映画の世界観にバッチリはまり、これでもかってくらい映画を盛り上げていて、すごく感動的でした。

古川さんのソロが流れる中盤からラストにかけては涙が後から後から溢れて来て、エンドロールの頃には顔がぐちゃぐちゃ、鼻水グズグズ、頭も痛くなってくるほど。泣きすぎていまだに目が痛いです。
今サントラを買うかレンタルをするか悩んでるんだけど、どうしよ、買っちゃおうかな・・・。

肝心な映画の内容はと言うと、
ひょんなことから納棺士になった主人公が様々な死に向き合うことで、そこに息づく愛の姿を見つめていく、というもの。

納棺士とは― 亡くなった人を清め、化粧をし、悲しいはずのお別れを優しい愛情で満たしてくれるひと。

納棺士という仕事があるのを私は全く知りませんでした。
葬儀屋さんがやってくれるものだと思っていたのですけどね・・・。
この映画を観て納棺という仕事は死んでいく人を安らかに旅立たせる神聖な儀式で、素敵な仕事だというのがわかりました。

一見地味で触れがたいイメージの職業を真正面から取り上げ、淡々と描いていくのですが、その仕事を通して誰もがいつかは迎える死についてや、また夫婦の絆、父や母への想い、仕事への誇りを浮かび上がらせていて、様々なことに深く胸を打たれ、また考えさせられました。

もとオーケストラのチェリストで、人生に迷いながらも成長していく新人納棺士にモックン。彼はチェロを特訓して弾けるようになったそうで、その手つきはプロ顔負けって位上手だったと思います。

また、納棺の所作がとても美しく、もし自分が死んだらこういう人に送ってもらいたい、なんて考えちゃいました。最近あまり観なかったけど、いい俳優さんだなって思いました。

ベテラン納棺士には山崎努。この人の深みのある演技と存在感は本当に良かったし、事務員の余貴美子、風呂屋のお客で火葬場に勤める笹野高史、モックンの妻の広末涼子、脇を固める全ての俳優陣の演技が素晴しくて、どっぷり入りこんで観てしまいました。

内容も音楽もどちらも素晴らしく、私が今年観た映画の中で一、二を争う映画だったと思います。
海外だけでなく日本国内でもかなり評価が高いし、今年の日本の映画レースでも上位に食い込むのではないでしょうか。

昨日観に行った映画館は新宿に新しく出来たシネコンのピカデリーだったのですが、綺麗だし、座席も余裕があり、前の人も気にならずとても見やすかったです。
しかもこの映画館、歌舞伎会に入ってるといつでも1,000円で観れるし、6回観ると1回無料になるので今後も利用しようと思います。


家に帰りテレビをつけたらちょうど22時からドラマ「風のガーデン」をやっていたのですが、この映画も死と家族の絆がテーマなんですよね。

飼っていた犬が死んでしまって悲しむ神木くんに、緒方拳さんが「悲しいということは愛しいということだ」「死はお別れではなく旅立ちだ」というようなことを言っていて、まさに「おくりびと」のテーマとかぶっていて、またまた涙が溢れてきてしまいました。

偶然にも「おくりびと」にはモックンのお父さん役で峰岸徹さん、「風のガーデン」には緒方拳さんと、先日亡くなられたお2人が出演されていました。
お2人のご冥福を心よりお祈りいたします。



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